ウエディングプランナーになるには?│資格、おすすめの学校もご紹介!
- 2021.02.16
ウエディングプランナーの概要や仕事内容
ウエディングプランナーとは
ウエディングプランナーとは、ブライダルプランナーとも呼ばれ、結婚式をトータルプロデュースする職業です。結婚式場やホテル、結婚式のプロデュース会社などに所属して、結婚式を挙げる新郎新婦のニーズを元に、結婚式や披露宴、二次会の演出や食事の手配、装飾の手配などを行います。
結婚式に対する思いやニーズは、新郎新婦によって違います。ウエディングプランナーはそれらを汲み、それぞれの新郎新婦に満足してもらえる結婚式を作り上げなければなりません。また、一般の人で結婚式に詳しい方はほとんどいないため、理想の結婚式を叶えるためのアドバイスや提案をすることも、ウエディングプランナーの大切な役割です。さらに、結婚式当日にはアテンドや進行の管理も行うため、ウエディングプランナーは新郎新婦ともっとも近しい距離で接する職業だと言えるでしょう。
このように、ウエディングプランナーは結婚式にとって、また結婚式を挙げる新郎新婦にとって欠かせない職業であり、優れた提案や対応により顧客に満足してもらえる結婚式を生み出しています。
ウエディングプランナーの仕事内容とは
ウエディングプランナーの仕事は多岐に渡りますが、大きくは「アカウントセールス」「打ち合わせ対応」「管理業務」「結婚式当日業務」に分けられます。それぞれの具体的な内容を見てみましょう。
- アカウントセールス
結婚式を挙げる結婚式場やホテルの下見に来た新郎新婦に対し、営業を行います。会場の案内や特徴、特典などを説明しながら魅力を伝え、契約へと結びつけます。
アカウントセールスは売り上げの要となる重要な業務であり、ウエディングプランナーの中にはアカウントセールスを専門に担当する人もいます。 - 打ち合わせ対応
契約した新郎新婦との打ち合わせを行います。結婚式についてのニーズをヒアリングし、提案やアドバイスを交えながら、詳細を詰めていきます。打ち合わせは複数回行いますが、時には電話やメールを用いることもあります。 - 管理業務
打ち合わせで決めた内容に対する手配を行います。具体的には、食事や装飾の手配、人員の確保、演出の用意など。
新郎新婦が用意しなければならないものについても、ウエディングプランナーがスケジュール管理を行い、期日までに用意を完了させます。 - 結婚式当日業務
結婚式当日、ウエディングプランナーは式の進行や新郎新婦・親族のアテンドを担当し、式のスムーズな進行をサポートします。
当日には予想外の出来事が起こる可能性もあるため、常に会場全体に目を光らせ、式が滞りなく進むよう柔軟に対応します。
ウエディングプランナーになる方法
ウエディングプランナーになるために、定められた学歴や資格はありません。
ウエディングプランナーになるための第一歩は、大学や短大、専門学校を卒業後、結婚式場やホテル、結婚式のプロデュース会社などに就職することです。
ただし、就職したからといってすぐにウエディングプランナーになれるわけではありません。ウエディングプランナーの仕事には結婚式プロデュースの専門的なノウハウが必要であるからです。そのため、まずは現場スタッフとして働きながら、結婚式プロデュースの経験を積むことになるでしょう。
また、就職前にブライダル系の大学や専門学校を出ておくのも一つの方法です。これらの学校で培った知識は、ウエディングプランナーとしての就職やその後の実務に役立つでしょう。
ウエディングプランナーに求められる資格や試験
ウエディングプランナーになるために、必ず取得しておかなければならない資格はありません。
しかし、ウエディングプランナーに関する検定は多くあり、その中でも「ブライダルプランナー検定」という民間検定は広く知られています。
この「ブライダルプランナー検定」とは、全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)により実施されている、ブライダルプランナーの知識と能力を問う検定試験です。内容は欧米のブライダルを中心としていますが、日本でも欧米式の結婚式が一般的になっている昨今、その知識は広く役立てられるでしょう。
この検定には1級と2級の2レベルがあり、接客や演出、プレゼンテーション、また宗教別の結婚式などについて学ぶことができます。2級は基礎レベル、1級は実務レベルと考えて良いでしょう。
また、1級試験に合格して資格申請をすれば、「アシスタント・ブライダルプランナー資格」を取得できます。
難易度や試験について
「ブライダルプランナー検定」の合格率は、2級が82.9%、1級が77.8%です。合格率がかなり高いことから、難易度は低めであると言えるでしょう。
試験の詳細は、以下の表、および「ブライダルプランナー検定」のホームページをご確認ください。
1級 | 2級 | |
受験日程 | 7月、3月 | 9月、1月 |
受験料 | 15,300円(税込) | 10,250円(税込) |
試験会場 | 受験者住所に基づき、協会が手配 | |
試験形式 | マークシート、一部記述 | マークシート |
試験時間 | 120分 | 90分 |
受験資格 | なし | |
合格条件 | 正答率70%以上(変動有り) |
※2020年現在の試験概要です。また、2020年はコロナの影響により、試験日程の変更がありますのでご注意ください。
今後のウエディングプランナーの将来性
近年、結婚式の件数は、減少傾向にあると言われています。これは、生涯未婚者の増加や晩婚化、結婚式を挙げない人の増加が原因だと考えられ、また結婚式ではなくウエディングパーティーといった形で簡易的な様式を取るカップルも増えています。
とはいえ、2000年以降、人々が結婚披露宴にかける費用は大幅に増加しており、その単価は約400万円にも及びます。さらに、海外やリゾートウエディングの件数も増えています。
このように、近年のウエディング市場は良い影響も悪い影響も受けており、その将来性は一概には言えません。
ただし、結婚式の会場や演出にこだわりを見せる人は増えているため、雰囲気のある式場や個性的な演出のできる会場は人気を高めています。そのため、安定的にウエディングプランナーとして働くためには、勤務する式場の選択とともに、ウエディングプランニングの手腕が重要になるでしょう。
ウエディングプランナーの就職先
ウエディングプランナーの主な就職先は、結婚式を行なっている結婚式場やホテルです。このような就職先の求人は常に一定数あり、新卒・中途ともに採用が行われています。しかし、近年ウエディングプランナーを目指す人が増加傾向にあるため、特に大手の結婚式場やホテルにおいては、就職競争率が高くなる可能性があります。
また、結婚式のプロデュース会社も存在し、これもウエディングプランナーの就職先に挙げられます。
さらに、ウエディングプランナーの中にはフリーランスとして活動している人もいます。ただし、ウエディングプランナーの仕事には専門的な知識や技術が必要であるため、まずは結婚式場やホテルなどに所属してウエディングプランナーとして経験を積み、その後独立するケースが多いようです。フリーランスは営業や事務などもこなさなくてはならず責任も大きくなりますが、成功すればより高い収入を得られるでしょう。
ウエディングプランナーの平均年収・MAX年収
ウエディングプランナーの平均年収は250万円〜450万円と幅広く、その水準は勤めている結婚式場・ホテルやキャリアなどによって変わります。大手の結婚式場・ホテルに勤めている場合やウエディングプランナーとして優れたキャリアを持っている場合には、比較的高い年収を得られるでしょう。一方、小規模な施設に勤めている場合やキャリアが短い場合の年収は、平均を切ることもあり、初任給の平均は18万円前後が相場でしょう。
また、フリーランスのウエディングプランナーとして成功すれば、より高い年収を得られる可能性があります。
ウエディングプランナーに向いているのはこんな人
ウエディングプランナーは、新郎新婦をはじめとした多くの人と接する仕事です。また、新郎新婦の希望を叶えるために、さまざまな提案や工夫をしなければなりません。そのため、人と接せるのが好きな人や人の相談・希望に対して親身になれる人、人を喜ばせたいという想いが強い人は、ウエディングプランナーに向いていると言えます。
また、ウエディングプランニングには、プランニング力や、プレゼンテーション力も求められます。このような能力は、結婚式の演出やスケジュールをうまく組んで、それに応じたあらゆる手配を行ったり、顧客に会場や演出の魅力を伝えたりすることに役立つでしょう。
さらに、結婚式全体をプロデュースするウエディングプランナーは、気が利くことも大切です。細かなところにまで気が付き気遣いができれば、新郎新婦だけではなく、ゲストの顧客満足も向上するでしょう。
ウエディングプランナーに関連する職業や資格
ウエディングプランナーに関連する職業
ウエディングプランナーに関連する職業には、ドレスコーディネーターやフラワーコーディネーター、ヘアメイクアーティストなどがあります。これらは全てウエディングに関わる職業であり、それぞれウエディング衣装や装花のコーディネート、ヘアメイクなどを行います。
さらに、司会者やブライダルエステティシャン、音響・照明スタッフなど、ウエディング関連の職業は多く、ウエディングプランナーがそれぞれの担当者を手配し打ち合わせを行うこともあります。
これらの職業は、担当分野は違うものの、より良い結婚式を作り上げるために連携し、仕事を行なっています。
ウエディングプランナーに関連する資格
ウエディングプランナーに関連する資格には、先程ご紹介した「ブライダルプランナー検定」の他にも、以下のようなものがあります。
- IWPAウエディングプランナー日本資格(IWPA国際ウエディングプランナー協会)
- ウエディングプランナー資格(一般財団法人日本能力開発推進協会)
- ウエディングプロフェッショナルプログラム資格(International Floral Design Association)
- アシスタント・ブライダルコーディネーター検定(公益社団法人日本ブライダル文化振興協会)
- ブライダルコーディネート技能検定(公益社団法人日本ブライダル文化振興協会)
これらの資格検定は、名前や実施団体こそ違うものの、全てウエディングプランナーの実務に関する内容になっています。
ただし、これらは大きく、国内のウエディングに特化したものと海外のウエディングに特化したものに分けられます。そのため、自身が目指すウエディングプランナーとしてのビジョンを踏まえて取得資格を選ぶといいでしょう。
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