ヴォーカリストになるには
- 2020.05.14
ヴォーカリストの概要や仕事内容
ヴォーカリストとは?
歌を歌って生活をする人のことをヴォーカリストと言いますが、一口にヴォーカリストといってもいくつか種類があります。
例えば歌手、声楽家、シンガーなども歌を歌って生活している人になりますので、ヴォーカリストと何が違うのかがわかりにくいですよね。
実際にそういった人たちがどういった区別をつけるのかということについてブログなどで書かれていますがどれも解釈が異なるため絶対にこれといった区別はつけにくいのが現実ではあります。
あえて区別をするとしたら“歌う曲のジャンルが異なる”といったところではないかという解釈がありますので、そこから考えると歌手はすべてをひっくるめた呼び方で、声楽家はオペラなどのクラシック音楽の歌手、シンガーはフォーク音楽などの歌手、ボーカリストはポピュラー音楽やバンドの歌手…といったところでしょうか。
この記事では演歌歌手でも歌謡曲歌手でもないポピュラー音楽の歌手として活躍する「ヴォーカリスト」についてみていきましょう。
ヴォーカリストの仕事内容とは?
ヴォーカリストはバンドの顔です。
バンドの人気は顔であり主役であり、花形であるヴォーカリストにかかっており、まさにバンドそのものだと言えるでしょう。
ギタリストやベーシスト、ドラマーなどのメンバーと違って楽器を演奏する技術は必要ありませんので、最も簡単にバンドの一員になれる方法ですが、最もごまかしがきかないメンバーです。
当然歌がうまくなければヴォーカリストにはなれませんし、それだけではなく人を引きつける容姿や声がなければなりません。ちょっといやな言い方をすれば、ギタリストなどが多少かっこ良くなくてもバンドは成り立ちますが、バンドの顔であるヴォーカリストはある程度の容姿は求められるでしょう。ギタリストの演奏が飛び抜けていなくても、ヴォーカリストがうまければ人を引きつけられるでしょう。逆にバンドメンバーの演奏が最高でもヴォーカリストの容姿がいまいちだったり歌がうまくなかったりすればファンがつかないでしょう。
このようにヴォーカリストはバンドの顔として非常に多くのことを求められるのです。
ただ歌を歌うだけではなく、常に自分を磨き続ける努力を怠ることができない過酷なパートだと言えます。
ヴォーカリストになる方法(資格取得方法等)
ヴォーカリストになるための資格などはありません。
言ってしまえば人に聞かせるだけの歌や能力があり、容姿が良ければヴォーカリストとして成立するでしょう。
歌唱力などを確かなものにしたい場合は音楽系の大学や短期大学、専門学校、歌手養成所などの学校や教室に通って、レッスンやトレーニングを受けると良いでしょう。
その上でプロを目指すのであればオーディションを受ける、地道に活動を行いスカウトを受ける、プロモーション活動を行って音楽レーベルなどに就職するなどの方法でデビューを目指すことになるでしょう。
今後のヴォーカリストの将来性
今ではCDの売り上げは年々減少し、日本の音楽は衰退しているなどと言われていますが、一方でライブ市場は年々増加しています。
また、インターネット上で活躍して人気を得るバンドやヴォーカリストもいますので、いろんな方法で自分を売り込み、ライブを行うことができるようなヴォーカリストになれば将来性は十分あるといえるのではないでしょうか。
ただし、やはり実力社会ですのでデビューの方法はいろいろあっても自分の実力が無ければどうにもならない厳しい世界であることはこの先も変わらないでしょう。
ヴォーカリストの就職先
ヴォーカリストの主な就職先には以下のような場所があります。
・芸能プロダクション
・レコード会社
・音楽レーベル
・音楽スタジオ
・結婚式場
・ライブ会場
・コンサート会場
・音楽スクール
・音楽系の学校(講師) など
ヴォーカリストの平均年収・MAX年収
ヴォーカリストは人気や知名度の有無によって収入が大きく異なります。
無名のヴォーカリストで売り出し中の人だと生活をするのがギリギリの収入の人も居るでしょうし、テレビに出るような有名なヴォーカリストだと数億円を稼ぐ人もいます。0円と1億円の平均は5,000万円ですので、「ヴォーカリストの平均年収は5,000万円です」となってしまうのもどこか違うように感じます。
そのため平均年収を出すことは困難です。有名になって、数億円プレイヤーになりたいところですね。
ヴォーカリストに向いているのはこんな人
歌唱力は必須条件ですが、ただ単に歌がうまいというだけでなく、人の心を動かすことができる表現力を持っていることも求められます。
将来性の部分で話したように増加しているライブ市場で活躍することができるヴォーカリストであることが重要なので、大勢の人の前で自分の実力通りに歌を歌えるスキルや度胸も必要不可欠です。
また、歌唱力は才能だけではく地道な努力を続けることで磨き続けなければなりません。こういった努力を継続することができる力がなければなりません。
他にもヴォーカリストとして求められる条件をいくつかみてみましょう。
① ハイトーンが出せる
表現の幅を広げることができるという面もありますが、そもそも歌が上手い人は高い音も自然に出せる傾向があります。高音はボイストレーニングをおこなうことである程度まで引き出すことができるようですので、トレーニングを欠かさず行い常に高音を出せることがヴォーカリストには求められるでしょう。
② 豊かな表情や歌い方ができる
どれだけ歌がうまくても、無表情で淡々と歌うだけの人が歌う歌を聴いても、その姿を見ていてもあまり感情は入ってこないしつまらないでしょう。
自分たちで作り上げた曲、もらった曲、いろいろあるでしょうけれどそれを伝えることができる歌い方や表現ができることが求められます。
そのためにはいろいろなジャンルの音楽を聴く、活躍するアーティストの姿を見るなどして、学び、自らが吸収しておく必要があるでしょう。
またカラオケのように決められた音符をなぞって歌い、決められた場所で息継ぎを行うだけのヴォーカリストもつまらないと言われてしまいます。
決められたように歌うことができるのは基本ですが、その上で味を出すことができる歌い方ができるとさらに良いとされます。
③たくさんのスキルがある
ハイトーンをはじめとしてビブラートやシャウトといった歌を歌う上でのスキルが多ければ多いほど魅力が増すでしょう。
ビブラートもたくさん種類を使いこなせるようになれば、曲によって最適なビブラートを出すことができるようになりますので、表現したいことをきちんと表に出せるようになるということになります。
ビブラートやシャウトもレッスンやトレーニングを受けることで身につけることができます。
華やかな職業であるヴォーカリストですが、歌唱スキルから容姿まで本当に多くのことを求められます。いつもキラキラしていて素敵な方たちですが、陰で見えない努力をたくさんしていらっしゃるのだなということがよくわかりますね。
また、ヴォーカリストとして活躍する人はバンドメンバーだけでなく様々なスタッフや所属する会社の人たちと仕事をすることになりますので、高いコミュニケーション能力や社交性は必須となるでしょう。
特に駆け出しの頃は自分たちを売り込こむためにいろんな企業などに足を運ぶことになると思いますのでコミュニケーション能力や社交性は高ければ高いほど良いと考えられます。
ヴォーカリストに関連する職業や資格
関連する職業
バンドメンバーの一員として働く場合は、ギタリストやベーシスト、ドラマーといったメンバーと仕事をしていくことになります。
ライブを行う場合はライブ会場のスタッフ、全国的なライブの場合は同行するスタッフ、メイクやスタイリストを雇う場合はそういった美容系のスタッフなど、様々な人と関わって仕事をしていくことになります。
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