映像プロデューサーになるには

  • 2020.07.21
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映像プロデューサーの概要や仕事内容

映像プロデューサーとは?

映像プロデューサーとは、映画やテレビ番組制作の最高責任者です。
例えばテレビ番組を制作する際には、番組の立案やスポンサーとの交渉、出演予定者への依頼、予算管理など様々な仕事がありますが、これら全体の仕事を管理するのが映像プロデューサーの仕事です。

台本を書くのは脚本家など、演出をするのは映画監督やディレクターなど、これらの全体を把握し統括しているのが映像プロデューサー…といったところでしょうか。

映像プロデューサーの仕事内容とは?

 ではどういった仕事をしているのか、流れでチェックしてみましょう。

①企画立案をする
テレビ番組や映画を制作する第一歩は企画立案をすることからです。
映像プロデューサーは制作すべき映像を、市場調査や世間の動向を見たりしながら考えていきます。
テレビ番組制作の場合は構成作家やディレクターからアイディアが出されることもありますが、最終的に判断を下すのはプロデューサーです。制作期間や予算やキャストなどをどのようにするか考えて企画書を作っていきます。

②企画のプレゼンテーションを行う
企画書ができあがったら、制作を承認してもらうために会社の役員や決裁権を持つ担当者に向けてプレゼンテーションを行います。
企画が承認されれば、スタッフやスポンサーを集めていきます。

③スポンサーを集める
映像制作の中でも特に映画制作には膨大な資金が必要です。
そのため、複数の企業などにスポンサーを募って映画制作に必要な資金を集めるのが一般的です。
資金集めをするためにスポンサーや広告代理店を回ることもプロデューサーの役割のひとつです。

④キャストを決定する
映画やドラマは、出演する役者によってヒットするかどうかに大きく影響してきます。そのためオーディションなどを行い、その場にはプロデューサーも参加し、監督らとともにキャストを決定します。

⑤後方支援をする
撮影現場は映画監督やディレクターに任せて、不測の事態が起こった時などにはプロデューサーが責任者として対処していきます。
撮影後の重要な編集の作業には直接立ち会うこともあります。

⑥広告戦略など宣伝を担当
完成のめどが立ったら広告戦略を練っていきます。
タイトルの決定や広告物の出稿、プロモーションのスケジューリング、広告代理店との打ち合わせなどを行います。
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映像プロデューサーになる方法(資格取得方法等)

映像プロデューサーになるための特別な資格や学歴などは必要ありません。
ただし、大手企業に就職する場合はある程度の学歴が求められることがありますので、映像系の大学や短期大学、専門学校などで学んだ後、制作プロダクションや、テレビ局に入社して映像プロデューサーを目指すことが一般的です。

企業に入社後すぐに映像プロデューサーになれるわけではありません。
まずはアシスタントとして経験を積み、実力をつけていって、認められればプロデューサーになることができます。

資格も必要ありませんが、就職時にアピールすることや入社後により良く仕事を行えるように、映像音響処理技術者資格認定(映像音響処理技術の基礎知識を判定するもの)、CGエンジニア検定(CGや画像処理技術、技術開発など幅広い知識と技術を証明することができる)などの資格がおすすめです。
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資格難易度や試験について

試験について

では、おすすめ資格のうち映像音響処理技術者資格認定試験についてみていきましょう。
映像音響処理技術者認定試験とは、映像作品の製作の過程のうち、撮影後に必要となるポストプロダクション(映像や音楽の編集、ナレーション収録、効果音の追加、VFX(Visual Effectsの略で、視覚効果という意味)やCG作業等、様々な作業の総称)を行う際に必要な技術や知識を持っていることを証明することができる試験です。

●試験の概要
  ※下記は2020年の試験の日程です。
  受験書類の受付:2020年3月2日(月)~4月30日(木)

  試験日程:2020年6月7日(日)
       ※コロナウイルス感染拡大防止のため、試験日程は延期になっています。
        11月上旬~下旬のいずれかの日曜日を予定しているようですが、確定ではありません。

  試験地:全国約40会場で実施予定。

  試験科目:映像音響処理技術者を目指すものに必要な『技術の基礎知識』を試問します。 協会発行の資格試験問題集(2020年版)の範囲・レベルより出題。

       原則として60%以上の得点で合格となります。
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今後の映像プロデューサーの将来性

テレビ番組は地上デジタル放送だけではなくケーブルテレビなどがあります。
放送局やチャンネルの数だけ番組が生まれていきますので、それに伴って映像プロデューサーの需要も多くなることから、この先も映像プロデューサーの将来性・安定性は期待できると考えられます。
人気の職業となっている一方で下積み期間が長く厳しいため、途中で挫折してしまう人も多いといいます。「絶対に映像プロデューサーになる!」という強い覚悟で下積み期間を乗り切り、映像プロデューサーとして活躍しヒット作品をたくさん生み出すことができる人になれる可能性だってあります。
自分で将来性を切り開いていくことができる仕事ということにもなるでしょう。
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映像プロデューサーの就職先

 映像プロデューサーの就職先には次のような場所があります。
・地上波テレビ局
・キー局
・ローカル局 など
・ケーブルテレビ局
・CSテレビ局
・BSテレビ局
・映像制作会社など
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映像プロデューサーの平均年収・MAX年収

映像プロデューサーの年収は、映像製作会社などに就職した場合500万円程度が相場となっています。人気のある番組を手がけることができれば月収が増えると言われています。
一方テレビ局に就職した場合で、中でもキー局で働く映像プロデューサーの場合は30代でも1,000万円以上の年収になることも珍しくありません。40代以上になると年収1,500万円以上にもなるそうです。
プロデューサーにはランクがあり、チーフプロデューサーやゼネラルプロデューサー、エグゼクティブプロデューサーなどの役職がつくと年収2,000万円以上になることもあります。
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映像プロデューサーに向いているのはこんな人

プロデューサーは体力的にも精神的にも負担が大きい職業です。
長い作品の制作になると年単位で完成に向けて取り組んでいかなければなりませんし、企画制作するためには調査や打ち合わせなども行わなければなりません。
企画の実現に向けて地道に取り組むことができる人が映像プロデューサーに向いている人と言うことになります。

また、ヒット作を生み出すなどプロデューサーとして成果を上げるためには、日々世の中のトレンドや世界情勢を知るなど、様々な知識を得て企画立案しプレゼンを行わなければなりません。
スポンサーなどの取引先が所属する業界にもよりますが、トレンドは数ヶ月~1年ほどの短い期間でめまぐるしく移り変わっていきます。そのため常に最新トレンドをチェックして、他社よりも早くトレンドなどをおさえた企画立案ができなければなりません。
常に新しい情報を持って、企画立案できる人こそ映像プロデューサーに向いている人ということにもなるでしょう。
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映像プロデューサーに関連する職業や資格

関連する職業

 映像制作には多くのスタッフが関わっています。
 どういった職業があるのかチェックしておきましょう。

●制作スタッフ
制作スタッフはスケジュールや予算を取り仕切ります。制作スタッフのトップがプロデューサーです。

●演出スタッフ
演出スタッフはディレクターを中心として技術スタッフや美術スタッフに指示を出し映像の内容を取り仕切っています。
演出と制作のスタッフが強調して進めていかなければ機能しないこともあるので、この二つの職業は切り離せない重要な役割です。

●技術スタッフ
撮影・照明・編集など、機材を扱うスタッフです。
技術スタッフはカメラマン、カメラマンの指示によって照明を操作するライトマン、クレーンなどの特機担当などがいます。スタジオ撮影をする場合はスタジオ所属のアシスタントもいます。

●美術スタッフ
役者以外の被写体であるセットや衣装などを準備します。
例えばセットの制作や大道具の手配や配置、役者の衣装や持ち物などを用意・管理します。
美術スタッフの中にはスタイリストやコーディネーター、メイクアーティストもいます。特殊メイクを担当するスタッフもいます。

●CGスタッフ
CG(コンピューターグラフィックス)の制作を行うスタッフです。
3Dや2Dのアニメーション、合成、モーショングラフィックスなど様々な映像を作成します。

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