テーマパークスタッフになるには
- 2020.12.04
テーマパークスタッフの概要や仕事内容
テーマパークスタッフとは?
テーマパークで働くスタッフの総称がテーマパークスタッフです。
老若男女問わず多くの人を笑顔にすることができるテーマパーク。笑顔あふれる素敵なその空間で仕事をしたいと考える人も多いことでしょう。
ぱっと浮かんでくるテーマパークのスタッフと言えばキャラクターの着ぐるみを着ているスタッフや、パレードでダンスをしているスタッフなどですが、実際にはもっとたくさんのスタッフによって支えられてテーマパークが作り上げられているのです。
ではテーマパークのスタッフにはどのような種類があるのか、どう言った仕事をしているのかみていきましょう。
テーマパークスタッフの仕事内容とは?
テーマパークのスタッフには以下のような職種があります。
●レストランスタッフ
パーク内のレストランやカフェで働くスタッフで、オーダーを受けたり食事を運んだりします。メニューの内容について詳細を尋ねられることもあるため、ある程度の料理の知識も持っています。
●ショップスタッフ
パーク内のショップ(グッズ店や露店など)で販売を行うスタッフです。
一般的なショップと違い、テーマパーク内にあるという性質からより高度な接客スキルが求められます。
●アトラクションスタッフ
アトラクションに乗るゲスト(お客様)の誘導や案内を行うスタッフです。
ゲストを楽しませながら安全に配慮して業務を行っています。
●ショーダンサー・パレードダンサー
文字通りショーやパレードでダンスを行うスタッフです。
まさにテーマパークの花形と言える職業でしょう。
ダンスがうまいというだけでなく、ゲストをいかに楽しませることができるかということがショーダンサーやパレードダンサーには求められます。
ショーダンサー・パレードダンサーはテーマパークと専属で契約するケースと外部から派遣されるケースがあります。
●演出スタッフ
ショーやパレードの裏方のスタッフです。
音響や特殊装置などを用いた演出を手がけたり、衣装や道具の手配をしたりしています。ダンサーたちと幾度となくリハーサルを行い、ダンサーたちが最高のパフォーマンスを行える場を作り上げます。
●プランナー
ショーやパレードの企画を行うスタッフです。
この企画内容が魅力的であればあるほどゲストのリピート率が上がります。
そのため責任が重い職種です。豊かな発想力や企画力が求められます。
●広報
テーマパークの宣伝を行うスタッフです。
プランナーが作った素敵なイベントや最高のショー、アトラクションなどをたくさんの人に知って来てもらうための重要な存在です。
●着ぐるみスタッフ
テーマパークのキャラクターの着ぐるみを着てキャラクターに扮し、ゲストを楽しませるスタッフです。
重い着ぐるみを着てゲストが喜ぶパフォーマンスをしなければなりません。かなりの重労働ですがゲストと直接ふれあえたり、喜ぶ顔が間近で見られたりする素敵な仕事です。
●チケット販売スタッフ・ゲートスタッフ
来場したゲストにチケット販売するスタッフや入り口で入場の手続きをするスタッフのことです。
チケット購入から入場まで円滑に進めることができるように接客しています。
インフォメーションセンターの役割を兼ねている場合もあります。
詳細に挙げればもっと出てくると思いますが、このように様々なスタッフが楽しいテーマパークを作っています。
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テーマパークスタッフになる方法(資格取得方法等)
テーマパークスタッフになるための特別な資格はありません。
採用試験に合格すれば正社員やパート、アルバイトとして働くことができます。
ただし、正社員として働くのであれば大学や専門学校で観光学を学んでおくと良いでしょう(テーマパークは観光業にあたるため)。
学校によってはテーマパークの知識や接客の基礎を教えてくれますので、即戦力として採用されるケースもあります。
また、テーマパークは海外からのゲストも来園しますので、必須ではありませんが英会話の能力があると外国人に対応することができるため仕事の幅が広がるでしょう。
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資格難易度や試験について
試験について
就職する際に少しでもアピールポイントを増やすために、何かしらの資格を取得する人もいます。
そこで1つ、テーマパークスタッフにおすすめの資格をご紹介します。
●サービス接遇検定
サービス接遇検定は公益財団法人実務技能検定協会が主催する試験です。
当検定の審査内容はサービス業務に対する心構え,対人心理の理解,応対の技術,口のきき方,態度・振舞いなどです。
多くのゲストとふれあい、最高の接客をしなければならないテーマパークスタッフは取得しておきたい資格の1つです。
サービス接遇検定は1級・準1級・2級・3級に分かれており、2・3級は筆記試験のみとなっています。準1級は面接試験のみ、1級は筆記試験と面接試験の両方を受験しなければなりません。1級の合格率は約34%とかなり低く、難易度が高い試験であることがわかります。
受験要件はありませんのでどなたでも受験することが可能です。(ただし準1級に認定されるためには2級試験と準1級の面接試験に合格しなければなりません。)
参考に1級試験の概要をみてみましょう。
●試験の概要
※下記は2020年に開催される第50回試験の日程です。
受験書類の受付:2020年9月2日(水)~10月5日(月)
試験日程:
【筆記試験】2020年11月8日(日)
※面接試験は会場によって異なります。
試験地:
【筆記試験】札幌市、旭川市、仙台市、秋田市、郡山市、東京都北区、
小平市、横浜市、新潟市、上越市、射水市、白山市、福井市
松本市、静岡市、名古屋市、豊中市、大阪市、神戸市、姫路市
和歌山市、倉敷市、広島市、光市、松山市、福岡市、熊本市、
大分市、宮崎市、那覇市
【面接試験】札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇
試験領域:
【筆記試験】
Ⅰ.サービススタッフの資質
Ⅱ.専門知識
Ⅲ.一般知識
Ⅳ.対人技能
Ⅴ.実務技能
【面接試験】ロールプレイング形式となっており二人一組で行われる。
サービス接遇担当者としての口頭表現について面接による審査がなされる。
課題内容は「テレセールス」と「セールストーク」。
合格発表:【筆記試験】面接試験日の1週間前までに送付で発表される。
【面接試験】面接試験終了の約3週間後に送付で発表される。
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今後のテーマパークスタッフの将来性
テーマパーク自体が無くなることはないでしょうから、将来的にもテーマパークスタッフの仕事はずっとあり続けることになります。
しかし、大変な仕事であるにも関わらず正社員として働けるスタッフの数が少なく、給料も安定しないため辞めてしまうスタッフが多いそうです。
そのためテーマパークは常に人員不足となっているといいます。
仕事がなくならない、常に需要があると言う点においては将来性があるといえますが、職業形態や給与面、体力面などの点から見ると将来性は少ないと言わざるを得ません。
正社員として働くことが出来て、大きなやりがいを感じ続けることができる人であれば将来性があるということになるでしょうか。
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テーマパークスタッフの就職先
テーマパークスタッフの就職先には次のような場所があります。
・レジャー施設運営会社 など
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テーマパークスタッフの平均年収・MAX年収
テーマパークスタッフの平均年収は約300万円となっていますので、日本人の平均年収と比較するとかなり少ない傾向にあります。
ただしこれはパートやアルバイトの給料も含まれているため、正社員だけで限定すると約400万円でおおよそ日本人の平均年収と変わらなくなります。
大手のテーマパークの正社員だと年収約700万円にもなるそうですので、年収は就職先次第と言っても過言ではありません。
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テーマパークスタッフに向いているのはこんな人
テーマパークスタッフは常に笑顔で丁寧、そしてテーマパークスタッフとして明るく楽しい接客をしなければなりません。
ゲストの中にはクレーマーがいたり、天候によってしんどい思いをしなければならなかったりしますがそれでもいつも通りの接客が求められます。
そのため丁寧な接客ができて笑顔が絶えない人、人と関わることが好きな人がテーマパークスタッフに向いている人だと言えます。
ゲストの様子に細かく気づき、困っている人がいたらすぐに手を差し伸べることができるなど気遣いができる人だとなお良いでしょう。
また、テーマパークスタッフはパーク内を歩き回ったり、外気にさらされたりするため体力がなければ務まらないと言いますので体力も必須です。
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テーマパークスタッフに関連する職業や資格
●関連する資格
テーマパークで働く上で取得しておきたい資格はサービス接遇検定以外にも
・手話技能検定
・TOEIC
・接客サービスマナー検定
・レストランサービス技能検定
・看護師
・運転免許(中型や大型免許を含む)
などがあれば、よりよいサービスができたり、活躍の場が広がったりします。
例えば看護師は救護室での勤務が、中型・大型運転免許バスの運転ができるなどです。
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