営業になるには

  • 2020.04.01
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営業の概要や仕事内容

営業とは

営業とは、所属する企業の商品やサービス、技術などを、法人や個人に提案し、販売・契約を行う仕事です。世に設立されているほとんどの企業では、営業という職種が設置されており、企業の利益を生み出したり知名度を高めたりするために日々活動を行っています。
営業は、メーカーや商社、不動産会社、金融関連会社、人材会社など幅広い業界で活躍しており、その業界や営業方法によって呼び方が変わります。
例を挙げてみましょう。

  • 法人営業→法人を相手に営業活動を行う
  • 個人営業→個人を相手に営業活動を行う
  • ルートセールス→既存顧客に対し、営業活動を行う
  • 海外営業→海外で営業活動を行う
  • 不動産営業→不動産の営業活動を行う
  • 保険営業→保険の営業活動を行う
  • 人材コーディネーター→人材の営業活動を行う
  • MR→医薬品の営業活動を行う
  • セールスエンジニア→技術の営業活動を行う

このように、営業は自社の扱うさまざまなものを商品として顧客に販売しています。営業がいなくては多くの企業活動が成り立たず、その点で営業という職種は会社の要とも言えるでしょう。

営業の仕事内容とは

営業は、顧客に対し自社の商品を提案・販売することが仕事です。その具体的な仕事内容は、新規先・既存先企業や顧客の元を回り、商談を行うことがメインとなります。
しかし、営業の行う業務はそれだけではなく、会議に出たり、電話やメールでの顧客対応をしたり、また書類や資料の作成を行ったりと、客先からの帰社後にもさまざまな業務をこなさなくてはなりません。
特に、客先との取引の前や月末・期末前の業務は忙しく、ノルマ達成や資料作成に追われることもあるでしょう。

営業になる方法

営業職に就くためには、専門的知識や資格などは必要ありません。就職後にノウハウを学んでいくことになるため、採用されれば誰でも営業を行うことができます。
営業職の募集は多く業界も幅広いため、まずはどの業界で営業を行いたいか、自身のビジョンを明確にすることが必要になるでしょう。どんな商品を扱いたいか、どんな働き方をしたいか、または希望する待遇によっても、営業職に就くための会社選びは変わってきます。
ただし、営業職を募集している会社の中には、学歴を重視する業種や、また特定の資格を持っておかなければ活動できない業種もあります。例えば、保険の営業であれば、「生命保険募集人」「損害保険募集人」などを取得しておかなければ、保険の販売ができません。
これは業種によって異なり、また就職前に取得しておかなければならないのか、就職後の取得でいいのかにも、会社によって違いがあります。この点は事前の確認が必要でしょう。

営業に求められる資格や試験

先述のように、営業職に就くために必須となる資格や試験はありません。営業では実力や結果が重要視されるため、無資格で営業をこなしている方も多くいます。
とはいえ、「営業士検定」という資格検定は存在しており、これは実戦に深く関わる内容となっています。そこでここでは、「営業士検定」について、概要をご紹介しましょう。

営業士検定とは

営業士検定とは、日本営業士会により実施されている資格検定制度です。マーケティング・セールスのスペシャリストとしての能力を測るものであり、営業活動やマーケティング、コミュニケーション、プレゼンテーションなど営業職の実務に特化した内容となっています。マネジメントやコンサルティングのカリキュラムもあるため、学習することで営業職としてのキャリアアップにも繋がるでしょう。
また、営業士検定のレベルは3段階に分かれており、それぞれ合格することで「営業士初級」、「営業士上級」、「営業士マスター」資格の認定を受けられます。

難易度や試験について

営業士初級の合格率は75〜80%であり、比較的易しいレベルであると考えられます。ただし、レベルが上がるにつれ内容が複雑になるため、上級やマスター級の場合、難易度は上がるでしょう。
試験の詳細については、以下の表をご覧ください。

初級(上級との併願可能) 上級(初級との併願可能) マスター
受験日程 6月、11月
受験料 8,800円(税込) 13,200円(税込)
試験会場 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡(11月は東京・大阪・福岡のみ)
試験形式 選択問題 不明 選択問題、記述問題
試験時間 70分 80分 90分
受験資格 特になし 初級合格者 上級合格者
合格条件 満点の60%以上の得点率

※2020年の概要です

今後の営業の将来性

営業という仕事は、ビジネスを行う上でなくてはならない存在です。営業がいなければ、他社との取引きや商談はできません。今後IT化が進む中でも、営業による直接のコミュニケーションがなくなることはないでしょう。また、営業という職種はあらゆる分野のビジネスにおいて必要であるため活躍の場は広く、転職も比較的しやすい職種です。
これらのことを鑑みると、営業という職業の将来性や需要は高いと言えるでしょう。
しかし、近年では営業の方法も変化しつつあり、昔のように足で稼ぐのではなく、情報や技術を駆使した論理的で効率的な方法が求められています。営業として長く活躍するためには、そのような時代の変化にも柔軟に対応できなければならないでしょう。

営業の就職先

営業の就職先は多岐に渡り、メーカーや商社、サービス提供会社、不動産会社、保険会社など、世にあるほとんどの会社において営業職が設定されています。ただし、法人を相手にするケースや個人を相手にするケース、店舗で来店客を相手にするケースなど、会社や担当によって営業の形態は違います。また中には、医療関係者に対して営業を行うMRなどという営業職もあります。
このように、営業として就職したい場合の選択肢は、会社選びにおいても働き方においても、幅広いと言えるでしょう。

営業の平均年収・MAX年収

営業の年収平均は460万円ほどとされており、約440万円である日本人の平均年収をやや上回っています。ただし、これは会社や営業成績によっても大きく異なり、大企業に勤めていたり優秀な営業成績を残したりしている営業は、年収1000万円を超える場合もあります。
他の職種に比べ、特に営業の給与には成績が反映されることが多く、基本給に成果給がプラスされる形式を取っている会社も少なくはありません。成績次第では高年収を狙える可能性は十分にありますが、逆に成績が不振だった時のリスクも理解しておきましょう。

営業に向いているのはこんな人

営業は、自らクライアントの元に足を運び、商品やサービスを売り込むことが仕事であり、その仕事内容は会社の顔とも言える役割を果たしています。そのため、話をすることや聞くことが得意でコミュニケーション能力に長けている人や人当たりが良い人は、営業に向いていると言えるでしょう。
また営業は、クライアントの要望に対し、臨機応変に対応することも必要です。よって、対応力や判断力、フットワークの軽さも、仕事に役立つと考えられます。また、そのためには、常に勉強やリサーチなどの努力を行えることも大切です。
そして、営業職としてクライアントと会社をうまく繋ぐためには、責任感が何より大切です。ノルマやクレームなどにも対応しなければならない大変な仕事ではありますが、責任感ある真摯な姿勢こそが、うまく営業業務を行うキーとなるでしょう。

営業に関連する職業や資格

営業に関連する職業

営業に関連する職業としては、まず「MR」や「セールスエンジニア」が挙げられます。これらはどちらも営業職の一種であり、「MR」は医薬品の、「セールスエンジニア」は技術を商品にしていると考えて良いでしょう。
また、営業は成果に直結する職業ですが、その後ろには「企画」や「MD」、「マーケティング」、「事務」、「カスタマーサポート」などといった職業があり、営業の仕事をサポートしています。

営業に関連する資格

営業に関連する資格には、先ほどご紹介した「営業士」の他にも、「セールススキル検定」という検定試験があります。これは営業力を測るための検定であり、営業の実務に直結した内容となっています。
また、不動産営業の場合には「宅地建物取引主任者」、保険営業の場合には「ファイナンシャルプランナー」など、担当する営業分野に特化した資格を持っておけば、営業活動において有利になるでしょう。

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