販売になるには
- 2020.04.01
販売の概要や仕事内容
販売とは
販売とは、扱う商品を顧客に販売する職業です。私たちの身近にあるさまざまな店舗で活躍しており、消費者の商品購入にあたって大きな役割を果たしています。まずは、販売職が活躍している場所の主な例を挙げてみましょう。
- 販売員の活躍の場
- 百貨店
- アパレルショップ
- 雑貨店
- スーパー
- ドラッグストア
- 家電量販店
- 書店
上記は一例であり、販売職はあらゆる場所で勤務しています。
また、販売という職業は、ただ物を売るのではなく、顧客に対し接客を行い、これにより顧客満足にも店舗の売上にも貢献しています。さらに、接客以外にも商品陳列から清掃まで幅広い業務を行っており、店舗の運営において欠かせない存在を担っているのです。
このように、販売店舗において消費者と接し、さまざまな業務を行う販売職は、店舗の顔であると言えるでしょう。
販売の仕事内容とは
販売の仕事は、接客販売だけではなく、多岐に渡ります。主な仕事内容をご紹介しましょう。
- 接客(商品の案内や紹介、提案、アドバイス等)
- レジ業務
- 商品陳列、ディスプレイ
- 在庫管理
- 値札付け
- 検品
- ラッピング
- 清掃
このように、販売職は店舗運営に必要となる一連の業務をこなしています。特に、百貨店やアパレルショップなどでは接客販売が重要であり、売上に直結する業務として力を入れています。また、スーパーの場合には売りたい商品の試食販売を行なったり、書店では実際に本を読んでPOPを書いたりと、職場によっても担う業務には違いがあります。
販売になる方法
販売の仕事をするために必須となる学歴や資格、スキルはありません。商品を販売している会社や店舗で求人があり、採用されれば、誰でも販売員として働けます。
正社員の場合では、テストや面接など就職試験が難しいこともありますが、アルバイトやパートの場合は比較的採用されやすく、実績によってはその後正社員になれる可能性もあります。
販売の仕事に就きたいのなら、まずは働きたい店舗や扱いたい製品を扱う会社における販売職の求人を探し、応募してみましょう。就職できれば、先輩社員や先輩アルバイト・パートから業務を教わったり、接客に関する研修を受けたりしながら、販売職としての経験や技術を高めていくことになります。
経験は優遇されますが、販売職にはあまり学歴や資格は重視されず、実践が第一だと言えるでしょう。
販売に求められる資格や試験
先述のように、販売の仕事をするにあたって、必ず取得しておかなければならない資格や試験はありません。多くの方が、経験や実力により業務をこなしています。
ただし、販売に特化した資格である「リテールマーケティング(販売士)検定」という検定試験は存在しています。ここでは、「リテールマーケティング(販売士)検定」の詳細をご紹介しましょう。
リテールマーケティング(販売士)検定とは
リテールマーケティング(販売士)検定とは、流通や小売業界に必要な知識・技術を測る公的資格です。そのカリキュラムは、接客販売の技術をはじめ、マーケティングや在庫管理、労務、経営に関することまで幅広く、販売職の実践に大いに役立つ内容となっています。
リテールマーケティング(販売士)検定のレベルは1級〜3級までの3段階に分かれていますが、どの級からの受験も可能であり受験資格も定められていないため、どなたでもチャレンジしやすい検定だと言えるでしょう。
難易度や試験について
リテールマーケティング(販売士)検定の2018年度合格率は、3級が73.2%、2級が71.3%、1級が27.9%でした。3級、2級は易しいものの、1級になると一気に難易度が上がることがわかります。
試験の詳細については、以下の表をご確認ください。
3級 | 2級 | 1級 | |
受験日程 | 7月、2月 | 2月 | |
受験料 | 4,200円(税込) | 5,770円(税込) | 7,850円 (税込) |
試験会場 | 全国の高校、専門学校、大学等 | ||
試験形式 | マークシート | 選択、記述問題 | |
試験時間 | 1時間40分 | 2時間30分 | 3時間20分 |
受験資格 | 特になし(3級、2級は併願可能) | 特になし | |
合格条件 | 5科目とも100点満点中全科目平均点70点以上、かつ50点未満の科目がないこと | 5科目とも100点満点中全科目平均点70点以上、かつ50点未満の科目がないこと(科目ごとの合格処置あり) |
※2020年の東京23区内における試験概要です。
今後の販売の将来性
販売職は、世界中にある多くの店舗で活躍し、接客販売を行なっています。そして、レジ対応はもちろん、顧客の質問やニーズに応えるなど、私達が商品を購入するにあたって欠かせない役割を果たしています。これは昔から変わらない商品販売の方法であり、今後も販売という職業の需要がなくなることはないでしょう。
しかし、近年では無人レジやロボットによる接客など、ITによる人員削減が顕著です。また、インターネットショッピングの利用者も増加傾向にあり、これらが販売職のニーズを下げる要素となっています。
とはいえ、無人レジやインターネットショッピングには接客がありません。販売員との会話や販売員からのアドバイスなど、コミュニケーションを求めて店舗に通う顧客は多く、優れた接客を行う販売員であれば、今後も活躍を続けられるでしょう。
販売の就職先
販売職の就職先は、百貨店やアパレル店、雑貨店、電器店、書店などさまざまです。スーパーやドラッグストアなど、私たちが日常的に利用する身近な場所でも、販売職の方が働いています。
販売職は幅広い分野で需要があり、また募集案件も多いため、比較的就職しやすい職業であると言えるでしょう。さらに、販売職はパートやアルバイトでの採用も多く、契約によっては多様な働き方が叶う職業でもあります。
ただし、扱う商品や待遇には違いがあるため、販売職として就職するためには、自身の目標や要望を踏まえた会社(店舗)選びを行うことが大切です。
販売の平均年収・MAX年収
販売の仕事にはさまざまな分野・会社があり、それによって年収は大きく変わります。そのため一概には言えませんが、正社員の場合の平均年収は330万円ほどであると言われています。初任給は20万円前後と、全職種の中でも平均的であり、その後の経験や成績によって収入に差が生まれるようです。
また、派遣社員やアルバイト、パートなど、販売職は働き方も多様であり、それぞれで給与形態も違ってきます。時給制の場合であっても、その会社(店舗)や経験によって待遇に差があり、900円ほどと一般的な時給をもらっている人もいれば、1500円を超える高時給を受けている人もいます。
販売として高い収入を得るためには、会社(店舗)選びや経験が重要です。
販売に向いているのはこんな人
販売の仕事は商品を売ることですが、そのためには優れた接客を行わなくてはなりません。商品が良くても接客がいまいちであれば、顧客は物を買わないでしょう。よって、接客が好きでコミュニケーション能力が高い人は、販売に向いていると考えられます。
また、販売職には顧客のニーズに対するアドバイスやクレーム・トラブルへなど、直接顧客と接する業種ならではの対応が求められます。これらに適切な対応をするためには、高い提案力や判断力が必要でしょう。
さらに、販売という職業は立ち仕事であることが多く、また商品や什器を動かさなければならないこともあります。体力が必要な仕事であるため、体力に自信がある方も、販売職に向いていると言えます。
販売にもさまざまな分野がありますが、特にファッション関連の販売であれば、センスや情報収集力も必要になります。
販売に関連する職業や資格
販売に関連する職業
販売に関連する職業をご紹介しましょう。
- 店舗・エリアマネージャー
- MD
- バイヤー
- デザイナー
- 実演販売士
- テレフォンオペレーター
販売職は、マネージャーやMDから指示を受けたりバイヤーやデザイナーの用意した商品を販売したりと、さまざまな職業と関わりながら業務を行なっています。
また、実演販売士やテレフォンオペレーターなどは、販売職の業務を一部サポートし、売上やサービスに貢献しています。
販売に関連する資格
販売に関連する資格には、先ほどご紹介した「リテールマーケティング(販売士)検定」の他にも、さまざまなものが存在します。その主な例を挙げてみましょう。
- ファッション販売能力検定
- サービス接遇検定
- 接客サービスマナー検定
- お客様対応専門員
- カラーコーディネーター
- 色彩検定
- ギフトラッピングコーディネーター
- 家電製品資格試験
- インテリアコーディネーター
接客サービスに関する資格はもちろん、色彩やラッピングに関する資格も販売職に役立ちます。また、家電やインテリアのように、販売を行う商品に関する資格も、その分野の接客に活かせるでしょう。
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