ヘルスケアアドバイザーになるには

  • 2019.12.25
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ヘルスケアアドバイザーの概要や仕事内容

ヘルスケアアドバイザーとは?

ヘルスケアアドバイザーとは、薬や健康、生活などヘルスケア(健康管理)に関する幅広い知識を学び、健康促進や病気改善・予防のために、セルフケアおよび人へのアドバイスができるスキルを持つ人材のことです。これは日本チェーンドラッグストア協会が実施する認定資格であり、近年多くのドラッグストアや病院において、この資格を持つ方が活躍しています。

ヘルスケアアドバイザーの仕事内容とは?

ヘルスケアアドバイザーの仕事内容としては、ドラッグストアに来店した顧客に対し、薬・健康食品の説明や生活のアドバイスを行うことなどが挙げられます。つまりはセルフメディケーションのサポート役を担っているのです。また、ヘルスケアアドバイザーは接客面のスキルも取得しているため、病院勤務の方や薬剤師の方のプラスアルファの資格としても役立っています。
このようにして、ヘルスケアアドバイザーは、ヘルスケアにおける正しい知識を伝え、消費者がより健康的な生活を送るための手助けをすることが仕事となります。
今後の日本は高齢化が急速に進むため、健康に関する身近なアドバイザーであるヘルスケアアドバイザーは、社会においていっそう重要な役割を果たすと考えられます。

ヘルスケアアドバイザーになる方法(資格取得方法等)

ヘルスケアアドバイザーになるためには、通信教育による学習、および通信教育修了後の認定試験が必要になります。

ヘルスケアアドバイザーの通信教育について

ヘルスケアアドバイザーの通信教育はDVDと6冊のテキストを用いて学習を行い、12回の添削問題をクリアすると修了となります。申し込みは、ヘルス・アンド・ビューティケア人材育成センターへどなたでも行えますが、2019年11月現在は新規の募集が停止されているようです。

ヘルスケアアドバイザー通信教育の概要

  • 対象:日本チェーンドラッグストア協会員、または一般生活者
  • 通信教育期間:12ヶ月
  • 金額:68,040円(税込、認定試験料・登録料別)
  • 学習の内容:ヘルスケアに関する基礎知識(体の構造と働き・医薬品・栄養・食生活等)/ヘルスケアに関する実践知識(補完医療・妊娠・育児・介護・応急処置等)/ドラッグストアの応対に関する知識

ヘルスケアアドバイザーの認定試験について

ヘルスケアアドバイザーの認定試験は、上記の通信講座を修了した方のみが受験できます。
合格者はヘルスケアアドバイザー会員として認定登録を受けることができ、認定証が交付されます。ただし、この認定有効期間は3年。3年が経過すると一定の条件のもとで更新が必要となるので、注意しておきましょう。

ヘルスケアアドバイザー認定試験の概要

  • 受験対象者:ヘルスケアアドバイザー通信教育修了者
  • 認定有効期間:3年
  • 更新の条件:有効期間内における必要単位の取得(研修会への参加やレポートの提出による)
  • 費用:受験料5,000円
    認定登録料4,000円
    情報登録料(3年毎)3,000円
    更新料(3年毎)2,000円
    ※ただし、日本チェーンドラッグストア協会が実施している他の資格(ビューティケアアドバイザー・ベビーケアアドバイザー・漢方アドバイザー)保有者については、情報登録料は1回のみの支払いで良いとされています。

ヘルスケアアドバイザーに求められる資格や試験

ご説明してきた通り、ヘルスケアアドバイザーの資格を取るには、通信教育の受講修了と認定試験の受験が必要です。通信教育の添削問題を平均80点以上でクリアした人のみ、認定試験を受験できます。
ヘルスケアアドバイザーの通信教育自体は誰でも受講できるため、事前に必要な資格などはありませんが、薬剤師や介護士などの資格保有者が知識を広げるために受講する例も多いようです。

資格難易度や試験について

ヘルスケアアドバイザーの認定試験については、合格率や認定人数などの詳細が公表されていません。しかし、それらの難易度はさほど高くはないと言われています。
この認定試験は年に2回、国内の主要都市で開催されていますが、その年によって日程や会場が変わることもあるので注意しましょう。

ヘルスケアアドバイザー認定試験要項

  • 試験開催日:7月・11月
  • 合格認定日:9月(7月受験の場合)・翌年1月(11月受験の場合)
  • 試験会場:東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・広島・福岡等(変更あり)

今後のヘルスケアアドバイザーの将来性

先述のように、ヘルスケアアドバイザーの需要は今後さらに増加すると考えられます。なぜなら、高齢化や寿命の伸長がより加速すると予想されるためです。

現在の日本では、高齢者の割合が人口の3割にも及び、3〜4人に1人が高齢者となっています。また、医療の発達により長生きする方が増え、日本人の平均寿命は男性81歳・女性87歳にまで跳ね上がりました。つまり日本では、長生きをする高齢者が増えているのです。

このように寿命が延び高齢者が増えるということは、病気の方や健康管理が必要な方が増えるということ。そしてそれに伴い、ドラッグストアを利用する人も増えていきます。そこで、薬の説明や生活のアドバイスをするヘルスケアアドバイザーは、大きな役割を果たすこととなるでしょう。
また、近年ではヘルスケアを意識する若年層も増えており、その相談相手としてもヘルスケアアドバイザーは重宝されると思われます。

ヘルスケアアドバイザーの就職先

ヘルスケアアドバイザーの認定元が日本チェーンドラッグストア協会であることからもわかるように、その就職先としてはまずドラッグストアが大きな候補となります。
ドラッグストアはセルフメディケーションを実践する人が足を運ぶ場所であり、ヘルスケアアドバイザーは人々が行うセルフメディテーションのサポートという役割を担うからです。

また、薬や健康の知識に加え接客の知識も持つヘルスケアアドバイザーの資格は、病院関係者や薬剤師、介護士といった職業においても役立つものです。ただしこれらの職には、看護師免許や薬剤師免許、介護福祉士資格など他の資格が必要となる場合が多く、ヘルスケアアドバイザーの資格は必須ではありません。あくまでプラスアルファのスキルとして考えましょう。

ヘルスケアアドバイザーに向いているのはこんな人

ヘルスケアアドバイザーは地域の人々の健康に関わる仕事です。そのため、社会福祉に興味がある方や医療・薬品業界、介護業界を目指す方は、資格取得およびヘルスケアアドバイザーとしての勤務に向いていると考えられます。

また、ヘルスケアアドバイザーは病気にかかった方の医薬品選択にも携わる重要な仕事を担います。間違ったアドバイスをしてしまっては、逆に顧客の健康を害することもあるのです。よって、医薬品の選択やアドバイスを正確に行うためには、性格面での几帳面さや責任感の強さも重要です。
さらに、ヘルスケアアドバイザーは顧客の要望を聞きアドバイスを行うため、人とのコミュニケーションが好きな方、接客が好きな方も向いていると言えるでしょう。

ヘルスケアアドバイザーに関連する職業や資格

ヘルスケアアドバイザーに関連する職業としては、医薬品を扱ったり人の健康を管理したりする医療関係や介護関係の職が挙げられます。
薬剤師や看護師、介護士の方にとって、ヘルスケアアドバイザーの知識は大いに役立つでしょう。
また関連資格としては、同協会が認定する「ビューティケアアドバイザー」・「ベビーケアアドバイザー」・「漢方アドバイザー」といった資格があります。これらはどれもドラッグストアの勤務において役立つ資格であり、ヘルスケアアドバイザーと併せて取得しておくことで、顧客のニーズにより広く深く対応できるでしょう。

併せて取りたい認定資格

ヘルスケアアドバイザーの資格取得者は、同じく日本チェーンドラッグストア協会が認定するベビーケアアドバイザーの資格取得にあたって、一部の学科が免除されます。これにより資格が取りやすくなるため、ヘルスケアアドバイザーと併せてベビーケアアドバイザーの資格を取っておくのもおすすめ。
このベビーケアアドバイザーとは、妊娠・出産・育児やベビーケア商品についての知識を持ち、顧客の妊娠や子育てに関する相談に対してアドバイスを行う人材のこと。ドラッグストアをはじめとしたさまざまなシーンで役立つ認定資格です。
より多様な人々の悩みに寄り添いアドバイスを行うためには、ヘルスケアアドバイザーとベビーケアアドバイザー、両方の認定資格取得が有効でしょう。

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