グッズデザイナーになるには
- 2020.04.01
グッズデザイナーの概要や仕事内容
グッズデザイナーとは
グッズデザイナーとは、さまざまなグッズをデザインする職業です。日用雑貨をはじめ、キャラクターグッズやアーティストグッズ、ライブグッズといった公式グッズなども手掛けており、多くの場合、デザインだけでなく企画から製品化まで広い業務に携わります。
また、グッズデザイナーは雑貨デザイナーと呼ばれることもあります。これらはほぼ同一の職業ですが、一般的には、日用雑貨を手掛ける場合には雑貨デザイナー、キャラクターグッズやアーティストグッズなどを専門に手掛ける場合にはグッズデザイナーと呼ばれることが多いようです。
私達の身の回りは多くの製品で溢れていますが、それらのほとんどは、グッズデザイナー(雑貨デザイナー)によりデザインされています。何気なく使用している日用品であっても、全てデザイン性や用途、使い心地を加味して作られているのです。
そう考えると、グッズデザイナーの仕事は、私達の日常生活において重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
グッズデザイナーの仕事内容とは
グッズデザイナーのメインとなる仕事は、手掛ける雑貨品のデザインです。しかし、デザイナーは他にも多くの業務に関わり、企画を進行していきます。
ここでは、具体的な仕事内容の例を挙げてみましょう。
- ヒアリング、ミーティング(クライアント、チームメンバー)
- 企画案作成
- デザイン画、製図作成
- 素材、色等詳細選定
- サンプル作成
- プレゼンテーション
- 確認、修正
- 事務作業
全工程に関わりながら、それぞれのグッズがデザインや希望通りにできているか確認することも、グッズデザイナーが行う仕事の一環です。グッズデザイナーの多くは、デザインはもちろん、担当した企画の指揮監督まで行なっているのです。
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グッズデザイナーになる方法
グッズデザイナーになるには、以下のような方法が挙げられます。
学校でデザインの専門知識を学ぶ
グッズデザイナーを目指すなら、専門学校や大学・美術大学のデザインコースなどでプロダクトデザインを学ぶことから始めましょう。学校ではプロダクトデザインに必要となる専門知識を、基礎から応用まで学ぶことができます。
また、その中で自身のポートフォリオを作成できる他、学歴自体が就職活動での強みにもなります。
グッズデザイナーの中には独学でデザインを学んだという方もいますが、学校で学んでおけば正確な知識や技術が身に付き、就職後即戦力として業務に携われるでしょう。
社内デザイナーもしくは制作会社デザイナーとして就職する
雑貨メーカーの社内デザイナー、もしくは雑貨を手掛ける制作会社やデザイン会社のデザイナーとして採用されれば、晴れてグッズデザイナーとしての業務を行えます。就職後すぐは下積みやアシスタント業務を担当しなければならないかもしれませんが、経験を積めば実務に携われるでしょう。
ただし、デザイナー職での採用は決して簡単なものではありません。センスや実力がなければ、就職は難しいと予想されます。
フリーランスで活動する
グッズデザイナーの中には、フリーランスとして活動し、クライアントからの依頼を受けてデザインを行なっている人もいます。もしフリーランスとして成功すれば、働き方や収入の面で有利になる可能性があります。
ただし、フリーランスのデザイナーが仕事を得るためには実績や人脈が必要です。そのため、フリーランスのグッズデザイナーの多くは、メーカーや制作会社で経験を積んだ後に独立し、活動しているようです。
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グッズデザイナーに求められる資格や試験
グッズデザイナーには、必須となる資格や試験はありません。プロダクトデザインの知識や技術とともにセンスがある人であれば誰でも、グッズデザイナーとして働けます。
とはいえ、グッズデザイナーの仕事に役立つ資格はいくつかあり、その中でも「プロダクトデザイン検定」は、デザイン実務に深く関係する内容となっています。ここでは、この「プロダクトデザイン検定」についてご紹介しましょう。
プロダクトデザイン検定とは
プロダクトデザインの専門性や社会的信頼性の確立、またその普及や啓発を目的とし、日本インダストリアルデザイナー協会によって実施されている民間資格です。
プロダクトデザイナーの一種であるグッズデザイナーの業務はもちろん、人材育成やマネジメントにも役立つ内容で構成されています。
レベルは1級と2級の2種。誰でも好きなレベルから受験が可能です。
また、1級合格者は「Product Design Expert 」を、2級合格者は「Product Design Specialist」を名乗ることができます。
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難易度や試験について
プロダクトデザイン検定の合格率は公表されていません。そのため、難易度も一概には言えませんが、ウェブ上での情報によると、1級2級ともに決して難しくはないようです。
試験の詳細は、以下の表をご覧ください。
2級 | 1級 | |
試験日程 | 毎日(事前予約制) ※会場によって変わるので要確認 | |
受験料 | 11,000円(税込) | |
受験会場 | 全国約120箇所 | |
試験形式 | 選択問題(100問) | |
試験時間 | 90分 | |
受験資格 | 特になし | |
合格条件 | 得点率60%以上(目安) | 得点率70%以上(目安) |
※2020年の日程です
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今後のグッズデザイナーの将来性
日用雑貨やキャラクターグッズなどは、多くの人の暮らしにおいて欠かせないものとなっています。そしてそれらには、さらなる高機能やより高いデザイン性が求められ、実際に次々と画期的な新製品が生み出されています。
また、近年では日本のキャラクターやアーティストの人気が高まり、そのグッズは飛ぶように売れていると言われています。こういったグッズも、グッズデザイナーの存在がなければ生産できません。
このような流れを考えると、今後もグッズデザイナーの需要は続いていくでしょう。
ただし、人気のデザイナーとして長く活躍するためには、新たなアイディアとともに、環境問題など時代のニーズに対応できる能力が必要です。よって、常に感性を磨く努力は求められるでしょう。
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グッズデザイナーの就職先
グッズデザイナーの就職先は、大きく二つに分けられます。一つは雑貨メーカー、もう一つは制作会社やデザイン会社です。
企画生産を行う雑貨メーカーに就職すれば、その会社の社内デザイナーとして、自社が生産するグッズをデザインすることになるでしょう。一方、雑貨デザインを行う制作会社やデザイン会社に就職した場合には、クライアントから依頼を受けたグッズデザインを行うことになります。
どちらの就職先を選ぶかによって、またどの会社を選ぶかによっても手掛ける製品は違ってくるため、就職活動の際には、自分がどんなグッズをどのようにデザインしたいのか明確にしておくことが大切です。
また、会社に所属せず、フリーランスのグッズデザイナーとして活動するという働き方もあります。
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グッズデザイナーの平均年収・MAX年収
グッズデザイナーの平均年収は、およそ300万円〜400万円のようです。日本人の平均年収(約440万円)と比較すると、やや低い水準にあると言えるでしょう。
ただし、フリーランスとして成功していたり会社で評価されたりと実績を積んでいるグッズデザイナーであれば、これよりも高い年収を得ていることも珍しくはありません。
つまり、グッズデザイナーの年収は実力にも大きく左右されると考えて良いでしょう。
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グッズデザイナーに向いているのはこんな人
グッズデザイナーには、人々を惹きつけるデザインを行うことが求められます。そのため、高いセンスや流行に対する敏感性、使う人のことを考える想像力がある方は、業務に向いていると言えるでしょう。
それに加え、アイディアやセンスをデザインに落とし込める表現力や提案力も必須です。これらがなくては、思いついたデザインを具現化し、製品化することはできません。
また、グッズデザインはチームで行うことが多い仕事です。スムーズに業務を進めるためには、コミュニケーション能力やリーダーシップに優れていることも重要です。
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グッズデザイナーに関連する職業や資格
グッズデザイナーに関連する職業
グッズデザイナーに関連する職業としては、まずプロダクトデザイナーが挙げられます。プロダクトデザイナーはさまざまな製品をデザインする仕事であり、グッズデザイナーもその一種であると言えるでしょう。また、その中でも工業製品のデザインを行うデザイナーをインダストリアルデザイナーと呼びます。
他にも、カーデザイナーやジュエリーデザイナーなど、特定の製品をデザインするデザイナーは多く存在します。
さらに、同じデザイン業の中でも、製品のパッケージや広告デザインを行うパッケージデザイナーやグラフィックデザイナーは、グッズデザイナーと共に仕事をすることもあるでしょう。
グッズデザイナーに関連する資格
グッズデザイナーに関連する資格には、先述の「プロダクトデザイン検定」の他にも以下のようなものがあります。
-
- 色彩検定
- カラーコーディネーター 検定
- CGクリエイター検定
- CAD利用技術者試験
デザインにおける色の効果は大きいため、色彩関連の資格はグッズデザイン業務に役立ちます。また、製図作業のためには CGやCADなどのコンピューター知識もあると良いでしょう。
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