フラワーデザイナーになるには
- 2020.12.04
フラワーデザイナーの概要や仕事内容
フラワーデザイナーとは?
フラワーデザイナーとは、ブーケの作成や結婚式場などでの花の装飾を行う人のことをいいます。
主にフラワーショップやディスプレイ会社で勤務しながら花に関する仕事を行っているのがフラワーデザイナーです。似ている職種にフラワーコーディネーターがあり、どちらもクライアントからの依頼を受けて花の仕事をおこなうというのは同じなのですが、フラワーコーディネーターのほうは食事や食器、インテリアなど空間に合わせた花のコーディネイトを行う人のことを指すようです。フラワーデザイナーの上位互換という考え方もあるようですが、その線引きはあいまいなものとなっています。
フラワーデザイナーの仕事内容とは?
フラワーデザイナーが行う仕事には次のようなものがあります。
・ブーケの作成
・フラワーアレンジメント
・コサージュの作成
・ディスプレイ
・室内装飾
このように花を使った仕事を様々な場所で行っています。
花は様々な場面で活躍します。
冠婚葬祭の式場やホテルのロビー、パーティー会場、イベント会場、展示会、レストラン、卒業式・入学式といった大きな場所やイベントでのディスプレイはもちろん、日常的にも誕生日や送別会、母の日、結婚記念日などでプレゼントとして贈る花束、花嫁のブーケなど、挙げ出すとキリがありません。
どの花にもフラワーデザイナーたちの手が加わっています。
場合によってはクライアントと打ち合わせをしてからデザインの企画をすることもあります。例えば結婚式場で使用される花の数はかなり多く、挙式場の祭壇装花やチェアフラワー、バージンロード、宴会場のテーブルや受付、ウエルカムボードなどがあります。それらの装飾について新郎新婦やウェディングプランナーと打ち合わせをして企画をするといったことを行います。
有名なフラワーデザイナーになれば雑誌やコマーシャル、テレビ番組のディスプレイも行うため、制作会社や出版社の方と打ち合わせをすることもあります。
町の花屋さんがお客様から「花束を作って」と言われても、独断で作ることはありませんのでここでも「クライアントと打ち合わせ」をしているといっても良いかもしれませんね。
さて、そんな一見華やかな仕事をしているフラワーデザイナーですが、扱う商品は主に生花なので結婚式場のようにたくさんの装飾を行わなければならない場合でも何日もかけて装飾の準備ができるわけではありません。そのため大体は前日からしか行うことはできず、かなりハードなスケジュールをこなさなければなりません。
日中に打ち合わせが詰まっている場合は夜中に装飾を行うこともあるといいますし、花の運搬なども行わなければならないので気力と体力が必要となります。
実はかなりハードな仕事のようです。
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フラワーデザイナーになる方法(資格取得方法等)
フラワーデザイナーになるための特別な資格はありません。
それこそ就職してフラワーショップやディスプレイ会社に勤務して実力をつけることができればフラワーデザイナーとして活躍することは可能です。
転職や独立する場合は資格よりも経歴のほうが重きに置かれるようですので、資格は必要ない…といいたいところですが、経歴だけではその人物が持っている実力はわからないので、その証明や就職に有利にするためにあえて資格を取るという人もいます。
おすすめの資格は国家資格の「フラワー装飾技能士」や民間資格の「フラワーデザイナー」試験などです。
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資格難易度や試験について
試験について
ではおすすめ資格のうちフラワー装飾技能士についてみていきましょう。
フラワー装飾技能士は都道府県知事または厚生労働省が認定する国家資格で、花束やウエディングブーケ、コサージュ、施設の卓上装飾(ホテル、結婚式場、百貨店など)などの技術を持っていることを証明することができるものとなっています。
受験するためには以下の要件を満たさなければなりません。
1級…7年以上の実務経験または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験があること
※学歴により必要な実務経験年数が異なる
2級…実務経験2年以上、または3級合格者
※学歴により実務経験が不要になる
3級…要件なし
では参考に、フラワー装飾技能士検定3級試験についてチェックしていきましょう。
●試験の概要
※下記は2020年の前期試験の日程です。
(技能検定は前期・後期の年2回開催となっています)
なお、2020年の前期試験はコロナウイルス感染拡大防止のため中止となっています。参考までにご覧ください。
受験書類の受付:2020年4月6日(月)~4月17日(金)
試験日程: 2020年7月12日(日)
試験地: 各都道府県
試験科目:学科試験
・フラワー装飾一般
・フラワー装飾作業法
・材料
・植物一般
・安全衛生
実技試験
・フラワー装飾作業
合格発表: 2020年8月28日(金)
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今後のフラワーデザイナーの将来性
いつの時代も花はプレゼントやお祝い、インテリアなどに使われており一定の需要があります。
特に花にはリフレッシュ効果やリラックス効果、充実感など様々な力を与えてくれる効果があるため、ストレス社会の今だからこそ花を求める人も増えています。
また、これからAI時代になっていきますが花の装飾についてAIが行うことはできませんので、機械に取って代わられるような仕事でもないでしょう。
今ではインターネットで定期的に花を贈ってくれるサービスも始まっています。
こういったサービスはフラワーデザイナーが選んだセンスの良い花、季節感が感じられる花が送られてくるため非常に人気になっています。
インターネットで言えば、アプリなどで簡単に注文できるサービスもあるため忙しくて買いに行くことができなかった人も気軽に花を手に入れることができるようになっています。
他にもフラワーコーディネートのレッスンが女性に人気なのでレッスンを行うなど、花の仕事は広く行うことができます。
この先も花の仕事が無くなることはないので、フラワーデザイナーとしてクライアントの求めるサービスを行うことができれば充分な将来性があるといえるでしょう。
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フラワーデザイナーの就職先
フラワーデザイナーの主な就職先には次のような場所があります。
・フラワーショップ
・ディスプレイ会社
・プロデュース会社
・フリーランス など
フリーランスのフラワーデザイナーの中にはホテルと専属契約をして結婚式場のディスプレイを行っている人も居ますし、教室を開いてレッスンを行っている人も居ます。
特にコンテストに入賞している人などは色々な場所で活躍しているようです。
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フラワーデザイナーの平均年収・MAX年収
フラワーデザイナーが正社員として働く場合の平均年収は約300~400万円となっています。
フリーランスの場合はかなり年収に幅があるようですが、教室を開いている人で年収600万円ほど稼ぐ人もいますし、大手企業をクライアントとして活躍する人については年収数千万円にもなるといいます。
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フラワーデザイナーに向いているのはこんな人
フラワーデザイナーは前提として花そのものや花の扱い方について熟知しておく必要があります。その上でフラワーデザインやディスプレイ、色彩学、空間デザインなどの知識や技術を持っていなければなりません。
また、いつの時代も花の種類やデザインには流行があったりしますので、常に流行を知り、自らのスキルを上げていくなど花に対する貪欲な姿勢がある人が向いているといいます。
そして欠かすことができないのがセンスやオリジナリティです。
何もせずにセンスを磨くことはできませんので、時間があれば花以外の美術品などに触れるなどしてセンスを磨ける人であるとなお良いでしょう。
フラワーデザイナーの仕事をする中で打ち合わせは欠かすことができない大切な仕事です。クライアントがどういったことを求めているのか、どういったイメージを膨らませているのかなどをしっかりと引き出し、理解して実現していかなければなりません。
そのためコミュニケーション能力や理解力も欠かすことができない能力の一つです。
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フラワーデザイナーに関連する職業や資格
●関連する資格
●フラワーデコレーター
フラワーデコレーター協会が主催する試験で、1級~3級があります。
3級は講座を受けると取得できるのですが、1・2級は講座の受講と筆記試験、実技試験があります。2級に合格すると3級の資格取得のための教室を開講することができます。1級に合格すると2級取得のための教室を開講することができるようになります。
3級は自宅で花を楽しむための資格、1・2級は知識と技術を持っていることを証明することができる資格となっているようです。
同協会では他にも花の資格としてフラワーカラーコーディネーター(花の色彩のスペシャリストと認定する資格)やプリザーブドフラワーライセンス(プリザーブドフラワーのアレジメントの確かな技術を認定する資格)など、様々な資格を実施しています。
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