俳優になるには
- 2019.12.25
俳優の概要や仕事内容
俳優とは
俳優とは、ドラマや映画などに出演して与えられた役割を演じるエンターテイメント業です。女性の場合は女優とも言います。
俳優には演技力はもちろん理解力や個性、対応力などが必要です。それには抜きん出た才能や実力が求められるため、成功するのが非常に難しい職業だと言えます。しかし、その華やかな世界に憧れ、いつの時代も多くの人々が俳優を志しています。
俳優の仕事内容とは
俳優の仕事内容のメインとなるのは、与えられた役柄を演じることです。しかし、それに付随する仕事も多く存在します。下に主な仕事をご紹介します。
- 俳優の主な仕事
- ドラマ
- 映画
- 舞台
- バラエティ番組
- CM
- 写真撮影やインタビュー
場合によっては、イベントへの登壇やラジオへの出演、楽曲への参加といった仕事もあるでしょう。このように、俳優の仕事内容は多岐に渡ります。
俳優になる方法
テレビや舞台など多くの場で活躍する俳優ですが、そもそも俳優になるにはどのような方法があるのでしょうか。
俳優になるには、大きく3つの方法が挙げられます。下にご紹介しましょう。
①プロダクションに所属する
俳優になるには、芸能プロダクションに所属して俳優を目指す方法があります。
日本では大手から小規模まで数多くのプロダクションが設立されており、俳優として所属することで仕事の紹介やマネジメントをしてもらえます。しかし、プロダクションには簡単に所属できるわけではありません。プロダクションの俳優育成コースに入所して認められたり所属オーディションを受けて合格したりと何らかの成果を出さなければ、正式なプロダクション所属俳優になることはできないのです。これには、才能に加え努力も必要となるでしょう。
②劇団に所属する
劇団に所属するというのも、俳優になる方法のひとつです。劇団にはそれぞれに個性があり、規模や認知度もさまざま。まずは、自分に合った劇団を探すことが重要です。ただし、劇団に所属するにも多くの場合はオーディションが必要となるでしょう。
また、劇団に所属したとしても、劇団によっては、職業と言えるほど稼げなかったり役がもらえなかったり、また大きな舞台に立つチャンスがなかったりと、スムーズに俳優として歩めない場合があります。自身の実力はもちろんですが、劇団選びも俳優として成功するためのキーとなります。
③学校に入学する
プロダクションや劇団への所属にチャレンジする前に、大学や専門学校の俳優コースに入学し、演技を学ぶ俳優志望者は少なくありません。学校では基礎や表現のノウハウをきちんと学べるため、卒業後に俳優を目指すにあたって大きな力となり、プロダクションや劇団への所属もよりスムーズにいく可能性があります。
ただし学校に入る場合には、入学金や授業料などまとまった費用が必要になります。
俳優に求められる資格や試験
俳優に必須となる資格や試験は特にありません。しかし、さまざまな知識や技術を身につけておくことは、役を演じる上でのプラスとなります。
例えば外国語や歌、ダンスなど。これらは海外での仕事や舞台の仕事に役立ち、活躍の幅を広げることができるスキルです。特に、多くのシーンで活用できる英語は学んでおいた方が良いでしょう。
ここでは俳優業に役立つスキルの例として、英語に関する一般的な資格をご紹介しておきましょう。
俳優になれる専門学校はこちら英語の資格①TOEIC(トーイック)
TOEICは、正式名称をTest of English for International Communicationと言い、英語でのコミュニケーション能力を測る試験として実施され、受験者のレベルは取得点数で表されます。
この試験は世界150カ国で実施されているため、世界に通じる資格と言えるでしょう。
TOEICの点数は一般企業の就職活動においても重要視されるポイントとなっており、その知識は幅広く役立てられます。
英語の資格②英検
英検は、正式名称を実用英語技能検定と言い、日本では広く知られている英語検定です。受験者のレベルは級で表されます。
英検は受験者数が多い検定ですが、古くから日本の義務教育における英語力の指標とされてきたこともあり、受験者層には中学生や高校生が多いのが特徴です。
難易度や試験について
ここでは、俳優に役立つ資格として前項でご紹介したTOEICと英検の難易度や試験について、それぞれご紹介しましょう。試験の種類が数種あるTOEICに関しては、もっともメジャーなTOEIC L&Rについて記載します。
TOEIC L&R試験の概要と難易度
- 試験内容:リスニング・リーディング
- レベル:990点満点(リスニング・リーディングそれぞれ495点満点)
- 試験方式:マークシート
- 日程:年10回
- 受験料:5,830円(税込)
- 難易度:900点以上はネイティブレベル
英検試験の概要と難易度
- 試験内容:リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング
- レベル:5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級
- 試験方式:マークシート・リスニング・面接
- 日程:1次試験1月・2次試験2,3月/1次試験6月・2次試験6,7月/1次試験10月・2次試験11月(2019年の場合)
- 受験料:5級3,000円/4級3,600円/3級4,900円/準2級5,900円/2級6,500円/準1級7,600円/1級9,500円(税込)
- 難易度:低級は比較的優しいが、上級になるとやや難易度は高い
今後の俳優の将来性
俳優は映画やドラマ、舞台などを制作するにあたって、欠かすことのできない職業です。いくら技術が進歩してリアルなバーチャル像を映し出せるようになったとしても、それらが人間の俳優に取って代わることはないでしょう。
そのため、映画やドラマといった作品が作り続けられる以上、俳優という職業のニーズは今後も変わらないと考えられます。むしろ、オンラインチャンネルが増加傾向にある中では、その需要は増加するのではないでしょうか。
しかし、テレビに出るような人気俳優になれるのは、俳優を目指す多くの人々の中のほんの一握りです。また、俳優として活躍するようになったとしても、人気や需要を長く持続させるためには大きな努力が必要であるということも覚えておきましょう。
俳優の就職先
俳優には決まった就職先というものがありませんが、先ほどもご紹介したように多くの方が芸能プロダクションか劇団に所属し、活動を行います。中にはフリーランスとして活動している方もいますが、仕事の取りやすさや安全面を考えるなら、プロダクションや劇団に所属した方が安心でしょう。
そして仕事の種類として挙げられるのは、ドラマや映画、舞台、CM、雑誌など。一般的な会社員として就職する場合と違い、俳優は作品ごとに違った現場、チームの中で仕事をしなければなりません。
俳優に向いているのはこんな人
俳優はさまざまな役柄を演じ切る職業です。そのため、演技をしたり表現をしたりすることが好きな方、その能力に長けた方は、俳優に向いていると言えるでしょう。
また、求められていることを正確に理解し、演技に反映できる能力も大切です。さらに、歌やダンス・アクションが得意であれば、それらも役の幅を広げる才能として優位に働くと考えられます。
そして、自己管理力も俳優には必要な能力と言えるでしょう。俳優はハードな仕事も多く、また役柄によって体型や表情を変えるようなこともあります。そのため、自己管理による体型・健康管理は非常に重要なのです。
こういった能力を総合的に兼ね揃えている方こそ、俳優に向いていると言えます。
俳優に関連する職業や資格
俳優に関連する職業は数多く存在しますが、それらは、表方と裏方に別れます。主なものを挙げてみましょう。
- 表方
- 歌手
- タレント
- モデル
- キャスター
- DJ
- 声優
- 裏方
- 演出家
- 監督
- 芸術家(画家や漫画家等)
- 音楽家
- 作家
- 写真家
- メイクアップアーティスト
- スタイリスト
- 芸能マネージャー
このように、俳優に関連した職業には芸術やメディアに関わるクリエイティブ系のものが目立ちます。そして、俳優の中には俳優業と両立してこれらの職業をこなしたり、俳優から転身したりする方も少なくはありません。
また、これらの職業にはそれぞれ持っておくと役立つ資格が存在します。例えば、音楽家ならサウンドレコーディング技術認定試験やProTools技術認定試験といった音楽機器に関する資格が役立ちますし、メイクアップアーティストであればメイクアップ技術検定や美容師資格、ネイル資格などが役立ちます。
こういった職業は俳優の仕事にとって欠かせないものであり、また俳優という経験を生かせるものでもあります。
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