ゲームプログラマーになるには
- 2020.12.04
ゲームプログラマーの概要や仕事内容
ゲームプログラマーとは
ゲームプログラマーとは、ゲームのプログラミングを行う職業です。専門の言語を用い、企画やデザイン通りの表現ができるよう、システムの構築を行っています。
ゲームの開発や制作には、ゲームデザイナーやゲームディレクターなど、多くの職種が関わっています。そして、その中でもゲームプログラマーは、実際にゲームを「作る」工程を担います。そのため、ゲームプログラマーは、ゲーム開発の中心業務となる重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
ゲームは、最新技術とともに進化し、多くの人に楽しまれてきました。特に日本のゲームは有名で、世界的な評価を受けています。今後もゲームはさまざまな技術を取り入れながら進化していくでしょう。そして、その中で、ゲームプログラマーも活躍を続けていくと考えられます。
ゲームプログラマーの仕事内容とは
ゲームプログラマーの仕事は、ゲームを作るためのプログラミングを行うことです。
ゲームデザイナーやゲームディレクターなどによって作られた企画書やシナリオ、デザイン案を、ゲーム内で忠実に再現できるように、またキャラクターの動きや音がうまく出るように、C言語やJavaなどの専門開発言語を用い、プログラムを組んでいきます。
また、ゲームプログラマーは既存ゲームの機能改善や新機能の開発、不具合のチェック、調整(デバック作業)など、ゲームをより良くするための作業も行います。
さらには、ゲーム開発を行うために必要なシステムやツールの準備なども担い、ゲーム開発に適した環境を整えていきます。
ゲームプログラマーになる方法
ゲームプログラマーになるために、決められた学歴や経歴、資格などはありません。プログラミングスキルさえあれば、誰でもゲームプログラマーとして働くことは可能です。
ただし、ゲームのプログラミングには専門知識や技術が必要です。そのため、大学や短大、専門学校またはスクールなどで、プログラミングをしっかりと学んでおいた方が良いでしょう。
その後は、ゲームメーカーや制作会社へゲームプログラマーとして就職することになりますが、就職活動においては多くの場合、作品の提出が求められます。よって、就職活動の前に自身の作品としてのゲーム制作を行っておく必要があります。この時、優れたゲーム作品を提示できれば、就職は有利になるでしょう。
ゲームプログラマーに求められる資格や試験
ゲームプログラマーとして働くために、取得しておかなければならない資格、および試験はありません。
ゲームプログラマーに必要なのは、資格や学歴ではなく、企画やシナリオをゲームとして成立させるためのプログラミングスキルです。そのため、資格の勉強をするよりも、実際にプログラミングの練習を重ね、プログラミングスキルを磨く方が大切でしょう。
ただし、IT関連の資格は多く実施されており、中にはゲームプログラマーの実務に直結するプログラミング関連資格も存在します。この資格については、最終章でご紹介しましょう。
今後のゲームプログラマーの将来性
ゲーム市場は、年々拡大を続けています。大手ゲーム会社による製品を中心に、VRやインターネットなどの最新技術を用いたさまざまなゲームが開発され、話題になってきました。
特に2020年からは、コロナウイルスの影響により家での時間が増え、より多くの人にゲームが楽しまれるようになっています。今後もゲームは最新技術を利用しながら進化していくでしょう。
このように、ゲーム業界は好調で、今後の成長も期待される分野です。
そして、多くの消費者に期待されるゲームを作り出していくためには、ゲームプログラマーの力が欠かせません。スキルのあるゲームプログラマーであれば需要は高く、長く活躍を続けていけるでしょう。ただし、プログラミングスキルを高めたり日々進化する技術に対応したりといった努力は必要です。
ゲームプログラマーの就職先
ゲームプログラマーの就職先は、ゲームメーカーもしくはゲームの制作会社です。
ただし、日本の大手ゲームメーカーは世界的に有名であり、人気が高いため、就職するのは簡単ではありません。大手ゲームメーカーに就職するには、高いプログラミングスキルとともに、抜きんでたセンスやアイディア力が必要でしょう。
また、ゲームの制作会社は数多く存在し、その中にも家庭用ゲーム機の制作会社、オンラインゲームの制作会社、アプリゲームの制作会社などが存在します。ゲームの制作会社は人手不足の傾向にあるため、スキルを持ったゲームプログラマーであれば、就職自体は難しくありません。しかし、自身のビジョンに合っているかどうかや待遇についてよく検討した上で、就職する会社を選ぶ必要はあるでしょう。
ゲームプログラマーの平均年収・MAX年収
ゲームプログラマーの平均年収は、450万円程度だと言われています。450万円という年収は、日本人全体の平均年収とほぼ同じであり、平均的な水準にあります。
ただし、任天堂やグリーをはじめとした大手のゲーム会社では給与水準が非常に高くなっており、所属するゲームプログラマーが700万円〜900万円の年収を得ているケースもあります。
一方で、規模の小さなゲーム制作会社の場合、所属するゲームプログラマーの年収は平均以下になる可能性があります。
それぞれの会社によって待遇面に大きな差があることもあり、ゲームプログラマーの年収は、会社の規模や待遇によって大きく変わると言えるでしょう。
ゲームプログラマーに向いているのはこんな人
ゲームプログラマーに向いているのは、ゲームに詳しく、ゲームが好きな人です。ゲームのプログラミングはゲームの魅力を左右する重要な工程であり、ゲームならではの動きや効果、流れなどをよく知っておかなくては、求められるシステム構築が行えないためです。ゲーム好きな人であれば、需要に応えたゲームのプログラミングができるでしょう。
また、プログラミングのスキルに長けていることも、ゲームプログラマーにとっては欠かせません。ゲームに詳しく、アイディアに優れていても、実際にゲームへ変換できるスキルがなければ、ゲームプログラマーとして活躍はできないのです。高いプログラミングスキルがあれば、ゲームに限らず、さまざまな分野で活躍することも可能です。
さらに、ゲーム制作はチームで行う仕事であると同時に、作業時間が長いハードな仕事でもあります。よって、コミュニケーション能力や体力に自信がある人も、ゲームプログラマーには向いていると言えるでしょう。
ゲームプログラマーに関連する職業や資格
ゲームプログラマーに関連する職業
ゲームプログラマーに関連する職業を挙げてみましょう。
- ゲームディレクター
開発チームを統括するリーダー的役割を果たす。 - ゲームプロデューサー
ゲーム制作の総合的なプロデュースを行う。 - ゲームプランナー
ゲームの企画を立てる。 - ゲームシナリオライター
ゲームのシナリオを作る。 - ゲームデザイナー
ゲームキャラクターや背景、アイテムなどのデザインを行う。 - ゲームサウンドクリエイター
ゲーム中に使用されるBGMや効果音などといったゲーム音楽の制作を行う。
これらは全て、ゲームプログラマーと共にゲーム制作を行う仕事です。
また、ゲームプログラマーを含めたこれらの職業を総称して、ゲームクリエイターと呼ぶこともあります。
ゲームプログラマーに関連する資格
ゲームプログラマーに必須資格はありませんが、プログラム業務に関わる資格はいくつか存在します。主な例を挙げてみましょう。
- 基本情報技術者試験
取得することで基本的なIT知識・技術を身に付けられる、情報処理技術者試験のひとつ。 - C言語プログラミング能力認定試験
C言語を使用したプログラミング能力を測る認定試験。 - Java TMプログラミング能力認定試験
Javaのプログラミング能力を測る認定試験。 - Unity認定試験
コンテンツ制作のスキルを測る認定試験。7種の試験に分かれる。
また、ゲーム開発においては海外とのやり取りを行うことも多いため、「TOEIC」や「英検」などの英語系資格を取得しておくのも良いでしょう。英語スキルは、ゲームプログラマーとして仕事の幅を広げるためにも役立ちます。
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