カフェオーナーになるには

  • 2020.12.04
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カフェオーナーの概要や仕事内容

カフェオーナーとは?

カフェオーナーは文字通り、カフェの経営者(オーナー)のことです。
カフェオーナーは一人で店を営んでいることが多いため業務内容もかなり多くなっています。

カフェオーナーがどういった仕事をしているのか、具体的な内容をみていきましょう。

カフェオーナーの仕事内容とは?

カフェオーナーが行う仕事には次のようなものが挙げられます。
・接客
・調理
・掃除
・スタッフの教育、指導
・食材の発注や買い出し
・店内装飾
・チラシ作成
・広告(SNSなど)
・雑貨や食器の買い出し
・メニュー考案
・レジ
・経理、事務
・取引先との打ち合わせ
など、細かく挙げるとまだまだ出てきそうですが主な仕事だけでもこれだけ挙げることができます。

自分が直接業務に携わることはしたくないがカフェの経営をやってみたいと言う場合は資金を提供してシェフやスタッフを雇って運営していくという方法もあります。
この場合はカフェオーナーだからといって常に店に立っていなければならないと言うわけではありませんが、店の状況を把握すること(雰囲気や客層・客数、売り上げなど)は日々店の様子を見ていなければわからないでしょうし、オーナーが話しやすい人、素敵な人だからまた行こうという人もいるでしょう。
そのため仮に資金提供をしたとしても丸投げにするのではなく店舗に出向いて様子を見たりスタッフとミーティングを行ったり、改善点を見つけたりといったことは行う必要があるでしょう。

いずれにしてもカフェオーナーはカフェに愛情を持って、店を続けていくための努力が欠かせないでしょう。

カフェオーナーになる方法(資格取得方法等)

カフェオーナーになるための特別な資格はありませんが、カフェをオープンする際には「食品衛生責任者」の免許が必要となります。
食品衛生責任者については後述します。

資格が必要ないとはいえ、カフェオーナーになるためにはあらかじめ勉強する必要はあるでしょう。というのも経営や開業について無知な状態だとオープン後に自身に降りかかるリスクが高くなるからです。
そのため専門学校に通ったり、資格を取ったりして知識をつけておいたほうが良いと考えられます。大学に通う場合は経営学などを学んでおくと数字に強くなるでしょう。
特に専門学校だと、主に製菓学校やパティシエ学校にカフェ学科が設置されている場合がありますので、そこでカフェオーナーの講義を受けることや、実際にカフェオーナーをしている講師と話しをする機会を設けることもできます。ゼロからスタートする場合は専門学校で学ぶと良いかもしれません。

資格難易度や試験について

では必須の免許となる食品衛生責任者についてチェックしておきましょう。

●食品衛生責任者
飲食店や食品工場など、食品の衛生管理を行うことが必要とされる事業を行う場合  は食品衛生責任者の免許が必要となります。
食品衛生責任者の免許は17歳以上であれば誰でも取得することが可能です(自治体によっては高校生は取得できない場合などがあるので要確認です)。
有効期限もありませんので、実際に店がオープンしていない状態であらかじめ取得しておこうと考えている人でも取得することができます。

食品衛生責任者免許は食品衛生責任者養成講習会を受講することで取得することができます。試験などはありません。
講習会の終了後に「受講終了証」がもらえるので、それを保健所に「飲食店営業許可申請」をする際に一緒に提出します。

講習会は月に数回、定期的に開催されています。
東京都は多い月で15回以上開催されていますが、月によって回数にばらつきがあります。また、少ない県では月1回しか開催されていないところもあります。
自治体によってもかなりばらつきが大きいので、特に開催回数が少ない都道府県でカフェをオープンする予定の方はあらかじめ取得しておいた方が良いかもしれません。
講習会の受講料は約10,000円で、飲食店営業許可申請が約16,000円~20,000円となっていますので、免許や許可にかかる金額は約30,000円程度を考えておくと良いでしょう。

なお、食品衛生責任者は次のいずれかに該当する者でなければならないという規定があります。
・医師、歯科医師、薬剤師、獣医師
・医学、歯学、薬学、獣医学、畜産学、水産学、農芸化学の課程を修めて卒業した者
・食品衛生責任者の養成施設で所定の課程を修了した者
・栄養士、調理師 など
つまり食品の衛生についての知識をすでに持っている人は受講しなくても食品衛生責任者の資格を得ることができるということになります。

今後のカフェオーナーの将来性

今やコーヒーなどはコンビニでもそれなりにおいしいコーヒーが安価で飲めますし、店によっては1杯100円程度で買えてしまいます。
わざわざカフェに寄らなくても、気軽にコーヒーを飲むことができてしまうのです。
また、カフェのブームは長く続いており、特に都市部ではカフェが増え続けています。
それに伴って有名カフェなどではサービス向上やおいしさの追求がどんどん進んでいます。
これらのことからカフェ競争はかなり激化しています。
そのためカフェは気軽に始められる業種ではないのです。開業する前にはマーケティング(顧客の欲求を理解することや顧客の求めることを創造することなど)を行い、経営計画をしっかりと練った上で店舗の規模や立地、コンセプト、メニューなどを考えていかなければならないでしょう。
そうすることによって人気店になれば長く続くカフェオーナーになることができるかもしれません。将来性は自分次第と言えるでしょう。

カフェオーナーの就職先

カフェオーナーの就職先には次のような場所があります。
・独立開業
・取締役(出資者)
・有名カフェ(フランチャイズ契約) など

カフェオーナーの平均年収・MAX年収

カフェの規模や業態、コンセプト、メニューなどによって大きく異なるため平均年収を計算することはこんなんです。

単純計算でコーヒー1杯500円、ランチ1,000円で提供しているとして、一日のオーダーがコーヒー30杯、ランチ15食だったとします。そうすると売り上げが30,000円、1ヶ月(30日)同じ売り上げだったとしたら90万円です。
そこから家賃や水道光熱費、材料費などを引いて約半分が利益だった場合、45万円×12ヶ月=540万円が収入となり、そこから住民税や所得税が引かれるでしょう。
ただしこれはあくまで一人で経営した場合の計算になりますので、従業員を雇っている場合は従業員の給料も支払わなければなりません。そう考えるとかなり年収は少なくなる計算です。このぐらいの売り上げだとすると大体200~400万円の間ぐらいが年収になるでしょう。

人気店になれば一日の客数が数百人になる日もあるそうですので、そうなると倍程度の年収が見込めるかもしれません。

カフェオーナーに向いているのはこんな人

カフェオーナーは経営者ですのでしっかりと経営計画を立てて、理想のカフェを経営していける人であることが前提となるでしょう。
経営をしていると、予期せぬトラブルで売り上げが激減したり、競合店ができて顧客が離れて行ったりしてしまうこともあります。そこで諦めて辞めてしまうのではなく、また顧客に来てもらえるような努力をすることができるなど、根気良さも求められます。

根気よく続けるためにはカフェをこよなく愛して、自分が理想とするカフェをずっと守っていきたいという熱い思いも時には必要になるでしょう。
売り上げが少なくてもめげずに理想や目標に向かって進める人がカフェオーナーに向いている人だと言えるかもしれません。

カフェオーナーに関連する職業や資格

●関連する資格

●カフェオーナー経営士
カフェオーナー経営士(旧カフェオーナースペシャリスト)は日本安全食料料理協会(JSFCA)主催の資格です。
カフェオーナーとして必要な知識と、その知識を実務で活用することができる技能を有していることを認定する試験となっています。
試験で問われる内容は具体的には以下のようなものです。
・マーケティングの基礎知識
・資金と費用
・店舗の内装
・開業に必要な書類
・スタッフのトレーニング
・顧客サービス

試験は偶数月に開催されており、在宅受験なので全国どこからでも受験することが可能です。
カフェオーナーはもちろん、カフェや飲食関係の店で働く人のスキルアップにもおすすめの試験です。

カフェオーナーはコーヒーの知識もほしいところです。
カフェオーナー経営士だけでなく、コーヒーの知識の資格もあればより良いサービスが提供できるようになるかもしれません。

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