リフレクソロジストになるには

  • 2020.12.04
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リフレクソロジストの概要や仕事内容

リフレクソロジストとは?

リフレクソロジー(Reflexology)とは「反射療法」のことで、Reflex(反射)とOlogy(学問)を組み合わせた造語となっています。
リフレクソロジーは足裏や手のひらにある反射区(※)を優しく刺激して内臓や色々な器官の活性化やリラックスを促し、治癒力や免疫力を高めていく療法となっています。

そのリフレクソロジーの施術を行うのがリフレクソロジストです。
マッサージや足つぼ療法などとは違う技術が必要になりますので、マッサージ師などとは異なる職業となっています。

※反射区とは内臓や各器官に繋がる末梢神経の集中箇所のことを言います。
この反射区が多く集まっているのが足の裏や手のひらです。

リフレクソロジストの仕事内容とは?

リフレクソロジストの主な仕事はリフレクソロジーを行うことです。
勤務先によってはフロント業務や、電話応対などの事務作業も仕事に含まれます。

主な仕事であるリフレクソロジーについてもう少し詳しくみていきましょう。

前述したとおり、反射区を優しく刺激することによって治療をするのがリフレクソロジーです。足つぼ療法と何が違うの?という疑問がわいてきますが、足つぼ療法は足裏の点(つぼ)を刺激する療法で、リフレクソロジーは足裏の面を刺激します。点を押すのと面を押すのであれば、どちらが痛いかわかっていただけるのではないでしょうか。
リフレクソロジーは指の腹で足裏を撫でて優しい刺激を与えるので、足つぼ療法のような痛みがない療法なのです。(ただしメジャーなリフレクソロジーには英国式と台湾式の2つがあり、台湾式については足つぼ療法の考え方が取り入れられており強い刺激で施術を行うため、痛みを伴う場合があります。)

リフレクソロジーを行うことによって得られる効果には以下のようなことが挙げられます。
・体温を上げる(血流が良くなるため)
・太りにくくなる(老廃物が流れやすくなるため)
・病気になりにくくなる(代謝が良くなるため)
・脚痩せ効果が得られる(足のむくみの原因のセルライトができにくくなるため)
・リラックス効果が得られる(肌に直接手が触れられるため)
・アンチエイジング効果が得られる(血行が良くなり酸素が循環するため)
・ストレス解消効果が得られる(自律神経が整えられるため)
リラクゼーション効果を高めるためにアロマオイルを使用する場合もあります。

リフレクソロジストになる方法(資格取得方法等)

リフレクソロジストになるための特別な資格はありません。
しかしリフレクソロジーを行う場合には注意しなければならない点がたくさんあります。リフレクソロジーは循環器系疾患(ぜんそく・高血圧など)や心臓疾患、骨の疾患(骨粗しょう症など)といった病気を患っている場合は医師の相談を受けてから施術を受けることが推奨されます。
また、消化が妨げられるのを防ぐため30分以内は施術を受けないことや酔いが回るため飲酒後に受けないこと、生理中や妊娠中は出血量の増加や生殖器の刺激を防ぐために施術を受けない方が良いとされていること…など制限もたくさんあります。

これらの知識がないまま施術をして、受けた人に何かあってはいけませんし、浅い知識で施術をして満足してもらえなかったら、次また受けようとは思ってもらえないでしょう。
実際にリフレクソロジーの店舗では経験のないスタッフがいるところはほとんどなく、未経験で働き始めたとしても研修を受けて知識や技術を学んだ上で施術を行っています。

そのため就職・転職する場合はあらかじめ養成スクールや通信講座で学んだり資格を取得したりしているケースが多いのです。養成スクールのうちリフレクソロジーサロンが運営している場合は学んでそのまま就職できることもあります。

資格難易度や試験について

試験について

リフレクソロジーは民間療法で、資格も民間資格しかありません。
そしてその種類も英国式・台湾式それぞれ豊富にありますので自分に合っている資格を取得しましょう。

ここでは参考までに、日本ヒーリングリラクセーション協会(JHRS)が主催する「リフレクソロジー・プロライセンス実技士資格」について簡単にチェックしておきましょう。

●リフレクソロジー・プロライセンス実技士資格
この試験はJHRS認定校で所定の講座を修了した者が受けられる試験となっています。合格者にはJHRSが発行する資格認定証がもらえます。
資格保持者はプロレベルを証明・維持するため、3年ごとに更新しなければなりません。

試験は以下のような出題内容となっています。
・リフレクソロジーの歴史・理論・法規
・リフレクソロジー実技
・ホリスティック医学の実際〜食生活〜
・アロマテラピー
・カウンセリング・接客マナー
・音楽とヒーリング
・解剖生理学

今後のリフレクソロジストの将来性

リフレクソロジーはこれまでは若者に人気のリラクゼーションでしたが、今ではその効果が広く知れ渡ったためお年寄りやサラリーマンなど健康のために施術を受ける人も多くなりました。
高齢化の影響もあって健康に気を遣う方が増えたため、この先施術を受ける人がさらに増えていく可能性があります。

また、これまではマッサージやスパなどが主流だったホテルなどの宿泊施設でも、サービスの1つとしてリフレクソロジーが取り入れられるようになりましたし、医療や介護の現場においてもリフレクソロジーの必要性から取り入れる施設が増えています。

このようにリフレクソロジーの需要が高まりリフレクソロジストが活躍する場所は増えてきているため、将来性は十分にあります。
ただしその分リフレクソロジストの数も増えてきています。長く活躍するためにはリフレクソロジーだけでなくアロマセラピストやエステティシャン、マッサージ師などの資格も取得し、他のリフレクソロジストと自分の差別化をしていくと良いでしょう。

リフレクソロジストの就職先

リフレクソロジストの主な就職先には次のような場所があります。
・リフレクソロジーサロン
・マッサージサロン
・エステティックサロン
・宿泊施設(ホテル・温泉など)
・リラクゼーション施設(スパなど)
・医療施設
・介護施設
・フリーランス など

リフレクソロジストの平均年収・MAX年収

リフレクソロジストとして正社員で働く人だと約300万円が平均年収となります。
アルバイトやパートとして働く人も多いことや個人サロンと大手サロンでは収入が異なることなどから、リフレクソロジストの年収の幅は広く約200~400万円が相場だと言えるでしょう。

指名制を取っている店舗では指名料がプラスしてもらえるため、実力をつけてたくさん指名がもらえるようになれば収入を上げることができるでしょう。
また、実力があるのであれば独立開業して自分のサロンを開くことができればもっと年収を稼げるようになる可能性もあります。メディアに取り上げられるようなリフレクソロジストだと年収1,000万円も夢ではないと言います。

リフレクソロジストに向いているのはこんな人

リフレクソロジストに必要なのは高い技術だけではありません。
施術を受ける人がどういった症状や悩みがあって来店したのかを聞き出し、改善していかなければなりませんし、リラクゼーションを受けに来ているのですからリラックスできる会話をしなければなりません。
そのためコミュニケーション能力も必須能力となります。

健康のために施術を受けに来る人も多いことなどから、健康や人体についても知識を得ておいたほうが良いと考えられます。
実際に活躍しているリフレクソロジストも、食事のことをブログに載せていたり、実際にサロンで健康に良い食事を提供したりしています。自分の身体の悪い部分について悩んでいる人に何かアドバイスするためにも人体についてたくさん知識があった方が教えてあげられることも多いでしょうし、施術にも役立てることができるでしょう。
これらの知識は日々変化したり増えていったりしますので、広いアンテナを持って常に新しい知識を得ることができる人であることが求められるということになるでしょう。

リフレクソロジストに関連する職業や資格

●関連する職業

●アロマセラピスト
アロマセラピストは精油(植物から抽出したもの)の知識をもち、その効果でリラクゼーションを行います。
リフレクソロジーを行う際にアロマセラピストの知識があれば、リフレクソロジー+アロマセラピーの相乗効果を生み出すことができます。それこそ施術に使っても良いでしょうし、アロマの香りで不調を改善しても良いでしょう。
リフレクソロジストがプラスで取得するのにピッタリの資格です。

●エステティシャン
エステティシャンはボディケアやフェイシャルエステを行うことができます。
エステティシャンとしての技術を得ることができれば反射区だけでなく顔や全身のケアを行うことができるようになるため、全身のリラクゼーションが行えるリフレクソロジストや美容専門のリフレクソロジストなど、幅広い分野で活躍できる人物となれるでしょう。

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