フリーライターになるには
- 2020.12.04
フリーライターの概要や仕事内容
フリーライターとは?
フリーライターとは、主に文章を執筆することで収入を得ている人のことを言います。
有名なエッセイなどを書いているコラムニストや広告の文案などを作成するコピーライター、Web記事を作成するWebライターなど、ライターの種類は多岐にわたります。
フリーライターの仕事内容とは?
フリーライターの仕事は執筆する内容や業界、分野などによって異なります。
主に活躍する場所としては出版業界や広告業界、Web業界が挙げられますので、それぞれの業界ごとにどういった仕事を行っているのかチェックしてみましょう。
●出版業界
出版業界で働くライターは、主に雑誌や書籍、フリーペーパーなど紙媒体の文章を執筆します。それぞれの雰囲気に合った内容の文章を執筆するスキルや専門性が求められます。
●広告業界
広告業界では広告記事やコピーライティング(人間心理を深く理解し、言葉によって読者を(購買)行動に駆り立てる文章のこと)、キャッチコピーの作成などを行います。購買につなげるための文章を執筆するスキルが求められます。
●Web業界
Webライターとはインターネット上の文章を執筆するライターです。
企業に属する人が自社の記事を執筆するライター(この場合はフリーライターとは言いがたいです)や特定メディアの専属ライター、メディアからの依頼を受けて記事を執筆するライターなど、インターネットの普及に伴って活動の幅が大きく広がっています。
それぞれ企業などから依頼を受けて執筆するのがフリーライターとなります。
フリーライターはクライアントの意図を汲んで記事作成をしなければなりません。
在宅で記事の執筆をするケースが多いかと思いますが、場合によっては取材をしたり講演会に参加したりしてその内容を記事にするケースもあります。
一眼レフカメラなどを使って写真を撮るスキルなどがあれば更にライターとしての需要が高まるようです。
フリーライターになる方法(資格取得方法等)
フリーライターになるための特別な資格はありません。
一般的には出版社や編集社などで経験を積んでからフリーライターになる、ライター講座やスクールで執筆するスキルを磨いてからフリーライターになるという流れになるようです。
また、今ではクラウドソーシング(仕事の発注・受注をネット上で繋ぐサービス)を利用して未経験の学生や主婦でもライターの仕事をすることができるようになっています。この場合文字単価が安かったりするケースが多いようですが、経験が無くてもライターになれるので一度ライターの仕事をしてみたいという場合はここからスタートしても良いのではないでしょうか。
ただしクラウドソーシングで仕事をもらうことはそう簡単ではありません。
特に単価の良い記事の場合は何人も記事執筆に名乗りを上げますし、その中には元出版社勤務の方や長くライターの仕事をしているという人はざらに居ます。
その中から仕事をもらおうとするのであれば、執筆スキルの信頼性や他のライターよりも能力があることを証明して採用したもらうために資格をとっておいたほうが良い可能性があります。
そのため、ここでいくつかおすすめの資格を紹介しておきたいと思います。
●WEBライティング能力検定
日本WEBライティング協会が主催するライター資格です。
検定内容は
・国語(誰でも理解できる平易で正しい日本語)
・Webライティング(企業ホームページ、ネットショップ、ブログ、SNSなどのライティングスキル)
・コピー、メールライティング(売れるライティング、メールによる顧客対応)
・SEO(SEO=検索エンジン最適化のこと。多くの人に訪問してもらい売り上げを上げることができるSEO)
・倫理・法律、炎上対策(トラブルを起こさないライティングスキル)
・Webライティングに関する小論文(200~300文字)
の6つの分野になっています。
資格を取得することによって信頼感のあるライティング技術を持っていることや販売などに効果的なライティング技術などが身についていることを証明することができます。
WEBライティング能力検定は1~3級までありますが全員が同じ問題を受験して、取得した点数に応じて級が認定される仕組みになっています。
1級は80~88点、2級は70~79点、3級は53~69点取得しなければなりません。1級取得者は「一般的な仕事はもちろん、高度な仕事もできるトップレベルのスキルを持つ」、2級取得者は「一般的な仕事を行う上で充分なスキルを持つ」、3級取得者は「一般的な仕事を行う上で最低限のスキルを持つ」と位置づけられています。
1級取得者については協会から優先して仕事を紹介してもらえるそうです。
●WEBライティング技能検定
こちらは日本クラウドソーシング検定協会が認定する資格で、ライティングの基礎 やビジネスマナーを学ぶことができます。またライティングスキルを証明することが 可能です。
ライターの中では有名な資格で、合格率も50%以上と取得しやすい資格となっています。また合格者には良い案件の紹介などもあるため受験するメリットもあります。しかし受験をするためにはあらかじめ講座を購入しておく必要があり、それがかなり高額(32,000円)なのでかなり本格的にライターの仕事をする人が取得するような資格といえるのではないでしょうか。
今後のフリーライターの将来性
前述したようにクラウドソーシングなどで気軽にライターの仕事をすることができるようになっているため、ライターの数はかなり多くなっています。
AIの普及もあり、ライターの仕事を得ることは簡単では無くなる可能性が高くなります。
しかし、この先も記事が無くなることはないでしょうし、AIでは人間に感動を与えられるような文章を作成することはできない可能性もあります。
そのため将来的にもフリーライターとしての仕事が無くなることは無いと考えられます。
その中で生き残っていくためには有名なライターになること、ライター+αの職業を得ておくなどして、自ら将来性を切り開いていかなければならないでしょう。
フリーライターの就職先
フリーなので基本的にはフリーランスと言うことになるでしょう。
在宅ワーカーやノマドワーカーとして自宅やカフェなどで仕事をすることができるため、それこそ子育て中のママでもできる仕事です。
フリーライターの平均年収・MAX年収
フリーライターの年収は200万円未満であるケースが多いようです。
多くの記事は一文字1円で約2,000~3,000文字が相場となっていますので、例えば一日に2,000文字(1文字1円)の記事を一つ作成することをひと月のうち20日行った場合は4万円。1年で48万円です。
クラウドソーシングの場合は文字単価が0.5円というケースもざらにあるため、簡単に稼ぐことはできないでしょう。
一方、専門性の高い記事や高いライティングスキルを持っている人が依頼を受けた場合は文字単価が上がりますので、同じだけ働いても文字単価が5円に変わるだけで年収は240万円にまで跳ね上がります。一日の記事数を3つにすれば720万円です。
また、SNSの活用などで有名になったフリーライターなどの場合は年収1,000万円を超える場合もあります。
収入は個人差が大きいところがありますが、お小遣い稼ぎ程度でもいいという人は気軽に執筆できる記事を執筆すればそれなりに稼げますし、成功してたくさん稼ぎたいという人は文字単価の高い専門的な記事を執筆して稼げるなど、得たい収入によって働き方を変えられるといっても過言ではないでしょう。
フリーライターに向いているのはこんな人
フリーライターとして活躍するためには大前提として文章力が必要です。
だからといって小難しい言葉で書けば良いというわけではなく、どちらかというと正しい言葉で、読みやすい文章を書くことが大切です。
また、テーマが決められている記事を執筆する場合にはたくさん情報を集めて、その中から必要な情報を正しく記事にすることが求められます。雑誌記事を書く場合には読者層に読まれる内容で執筆しなければなりません。クライアントの意図や求めることを確実に把握して、喜ばれる記事を執筆するために理解力や企画力なども求められるでしょう。
そしてなんといってもフリーライターは自ら仕事を得るためにセルフプロデュースしたり営業したりする能力と、それに付随して高いコミュニケーション能力が必要です。
フリーライターに関連する職業や資格
●関連する職業
正直なところフリーライターとして食べていくことができるのはほんの一握りの人でしょう。そのためライター一本で仕事をしていく人が少ないのが現状です。
専門分野を持ちながら副業としてライター業をすると専門的な記事の執筆をすることもできるため、収入面も不安定ではなくなることもありおすすめです。
例えば写真家、不動産経営、個人投資家などをしながら副業でライター業をするといったやり方です。
中でも写真家はSNSなどで有名になればライター業の仕事を依頼される可能性もあるでしょう。
記事の執筆だけで生活していこうというのであれば、出版社やWebサイト制作会社など文章に関わる会社に就職してほうが良いかもしれません。
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