プロスポーツ選手になるには
- 2020.09.15
プロスポーツ選手の概要や仕事内容
プロスポーツ選手とは?
誰もが知っているプロスポーツ選手ですが、あえて文章にすると「スポーツすること自体を職にして収入を得ている人のこと」となるでしょうか。
それこそ野球、サッカー、テニス、ゴルフは選手の顔も簡単に浮かんでくるでしょう。
また国技である相撲、平昌オリンピックで注目を浴びることになったカーリングの選手もプロスポーツ選手ですし、中には登山もスポーツに含まれるとする人もいますので登山家もプロスポーツ選手といっても過言ではありません。
このように多くのスポーツにプロスポーツ選手が存在し、選手たちはそれぞれ持っている技術を惜しみなく発揮し、ファンや観客、視聴者などを楽しませています。
プロスポーツ選手の仕事内容とは?
●試合に出る
主な仕事は試合に出場して勝利を得たり結果を出したりすることにあるでしょう。
また、そのためには力を最大限に発揮しなければなりませんので、日々のトレーニングを欠かすことはできません。プロスポーツ選手であり続けるためにはプロで居続ける努力が必要となるため、トレーニング自体もプロスポーツ選手の立派な仕事の一つだと言えるでしょう。
最近では野球のイチロー選手が45歳、山本昌選手が50歳まで活躍していましたし、サッカーの三浦知良選手は53歳で未だ現役で活躍しています。
どの選手も怪我や故障をしないように気を遣い、自分に満足がいくまで努力を欠かさないそうです。
●ファンをつける
そして、プロスポーツ選手をやっている以上ファンをつけることは非常に大切なことです。ファンがつく⇨試合を見に来てくれる⇨収益が上がる⇨人気が高くなればマスコミから取材を受ける、メディアやコマーシャルなどに出ることができる⇨ファンが増える…といったところでしょうか。
マイナーなスポーツであればまずはそのスポーツを知ってもらうためにマスコミに体験してもらって記事や映像にしてもらうなどの努力をしますし、メジャーなスポーツ、例えば野球であればファン感謝デーにおいて選手がトークショーやサイン会、記念撮影会などを行ってファンを楽しませています。
●会社員として働く
企業と雇用契約を結び、会社員として働きながらプロスポーツ選手として活躍する人もいます。いわゆる社員選手です。
この場合は広報部などの部署に配属されて、給料をもらいながら働きます。そして業務後や休日に練習を行ったり試合に行ったりします。プロスポーツ選手としてトレーニングや練習をすることに加えて会社員の仕事もするので少し大変ですが、活動費や休暇取得・勤務融通などのサポートを受けることができる企業もあります。
プロスポーツ選手は寿命が短いので、前述のイチロー選手たちのように長く続けることができる選手がいても、日本人の定年である60歳まで続けることは難しいでしょう。そのためプロ契約をしている(企業と雇用契約を結んでいない)選手は寿命が来たら契約はおしまいです。一方社員選手は雇用契約を結んでいるため、寿命が来た後は企業で働き続けることができます。
ただし、プロ契約の選手と比較すると給料はかなり低くなるでしょう。
プロスポーツ選手になる方法(資格取得方法等)
プロスポーツ選手になるための資格の有無は競技によって異なります。
多くの競技においてプロスポーツ選手になるためにはまず、全国大会などで実績をあげることが大切です。
プロ野球選手なら大学野球選手権や甲子園に出場する、社会人野球などの試合で実績を作るなどの方法でスカウトしてもらうという方法が一般的でしょう。
大学野球選手権や甲子園はよくメディアで取り上げられるのでわかりやすいのですが、社会人野球の選手が実績を作ると言うのがイメージしにくいところです。有名なのは現在野球解説者などとして活躍されている古田敦也さんです。
彼は中学校時代から注目を浴びる選手だったようですが、諸事情でドラフト会議において指名されることなく大学に進学・卒業し、1988年にトヨタ自動車に就職・硬式野球部に入部します。そして主軸打者として都市対抗野球大会などで活躍、同年8月に行われたソウルオリンピックの野球の日本代表に選出され、銀メダル獲得に貢献するといった実績をつくり、スカウトされたと言います。
プロ野球で言えばスカウト以外の方法だとプロテストを受ける方法もあります。
プロテストは一次試験(50メートル走・遠投など)⇨二次試験(シートノック、バッティングなど)⇨合格発表(あくまでプロテストの合格)⇨ドラフト指名(可能性)という流れとなります。なおプロテストに合格後活躍した選手には野村克也さんなどがいらっしゃいますがその数は少ないそうです。
資格が必要な競技としては、ライフル射撃の選手は銃砲刀剣類所持等取締法による所持許可が、公営競技(競艇や競馬、競輪)は国家資格が必要です。このように競技によっては資格が必要となるため、プロを目指す場合は要チェックです。
今後のプロスポーツ選手の将来性
今後もスポーツがなくなることは考えられず、プロスポーツ選手の活躍が人々の娯楽や夢として期待され続けることは間違いないため、プロスポーツ選手そのものの将来性があることは確かでしょう。
しかし、選手個人という意味では、選ぶ競技がどれだけメジャーなのか、選手個人の人気がどれほどあるのか、プロとしてやっていくだけの実力や体力があるのかなど一人ひとりによって持っている将来性は異なります。
人気を得ることができる、引退後に解説者や講師、タレントとして活躍することができるなど自らが将来性を切り開いていくことができれば将来性は十分に言えるでしょう。
プロスポーツ選手の就職先
プロスポーツ選手の主な就職先には次のような場所があります。
・プロスポーツチーム
・企業 など
プロスポーツ選手の平均年収・MAX年収
プロスポーツ選手の年収は競技や所属先、選手のランクなどによって大きく異なります。
野球選手の平均年棒は約4,200万円となっていますが、球団で大きく差があり、一番高額なのがソフトバンクで約7,100万円、低額なのがロッテで約3,000万円となっています(2020年)。ちなみに2020年に最も高額な年俸となった選手は巨人の菅野智之選手で6億5,000万円だそうです。
なお最低年棒は一軍選手が1,500万円、二軍選手が440万円、育成選手は240万円と定められています。
サッカー選手の平均年収はJ1リーグが3,446万円、J2リーグが約400万円、J3リーグは300~400万円となっています(2020年)。なお2020年に最も高額な年棒となった選手はヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手で32億5,000万円だそうです。
野球もサッカーも、2軍以下になると日本人の平均年収程度かそれ以下の年収になってしまうようです。
そして2019年に日本で最も稼いだプロスポーツ選手はテニスの錦織圭選手で、その額なんと3,730万ドル(約40億2,800万円)だそうです。
余談ですがプロスポーツ選手の中で最も生涯年収が高額なのはバスケットボールのマイケル・ジョーダン選手で、2016年の時点で17億ドル(約1,940億円)に上ったそうです。ここまでくると別格ですが、どこまでも可能性のある職業ですね。
プロスポーツ選手に向いているのはこんな人
それぞれの競技においてトップクラスの実力を持っていることを前提として、その持っている実力を常に磨くこと、長く続けるために体力をつけることなど、常に前向きに努力をし続けられる人でなければなりません。
また、ファンやスポンサーがついている以上結果が出せなければファンに責められることも、スポンサーから厳しい評価をされることも、監督などから叱咤激励されることもあるでしょう。そのため常にプレッシャーがつきまといます。プレッシャーに打ち勝つことのできる精神力も必要不可欠です。
プロスポーツ選手に関連する職業や資格
●関連する職業
●スポーツトレーナー
スポーツトレーナーはスポーツをする人が最高の状態で結果を出せるようにトレーニング指導や怪我の予防、応急処置などのサポートを行う縁の下の力持ちです。
プロスポーツの世界では、プロスポーツチームや選手個人に帯同して仕事を行います。
なおプロスポーツ界で活躍するスポーツトレーナーは大学や専門学校において学び、柔道整復師や鍼灸師などの国家資格を取得している人が多いようです。
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