データベースエンジニアになるには

  • 2020.07.21
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データベースエンジニアの概要や仕事内容

データベースエンジニアとは?

データベースエンジニアとは、データベースの設計や構築を行う人のことを言います。

データベースとは特定条件に当てはまるデータを集めた情報の塊のことです。
紙媒体だと住所録や電話帳といったものもデータベースとなります。現代では特にコンピュータ上で管理されているもののことをデータベースと呼びます。

データベースエンジニアはそのデータベースにデータを保存することや、必要に応じてデータを瞬時に引き出すことができるシステムの設計や構築、運用をする仕事を行っています。

データベースエンジニアの仕事内容とは?

ではデータベースが具体的にどういった仕事をしているのかをチェックしていきましょう。

データベースエンジニアの業務は大きく3つに分けられます。
それぞれについて詳しくみていきましょう。

①設計・開発
顧客が求めるデータ管理ができるようにOracle DatabaseやMicrosoft SQL Serverといったデータベースアプリケーションを用いて最適なデータベースの設計や開発を行います。
具体的には必要なデータを保存するための表や項目について、どういったものを用意すれば良いのか、どうやって紐付ければ良いのかなどの定義を設定します。
また、実際に運用が開始されたらどのぐらいの容量のサーバーを用意すれば良いのかなどの計算を行います。
データベースエンジニアの主な仕事だと言えます。

②管理
データベースを動かしていくためにはデータを適切に管理していかなければなりません。そのため用意したサーバーの最適化や効率の最大化を行い、データベースを長期的に保存していくための管理を行います。

③運用
稼働しているデータベースの運用やアクセス権の管理といったセキュリティ設計、データのバックアップといった運用もデータベースエンジニアの仕事です。
データベースへの不正侵入やデータ流出防止のセキュリティも運用の業務に含まれます。

データベースエンジニアになる方法(資格取得方法等)

前述したように、データベースはOracle DatabaseやMicrosoft SQL Serverなどのデータベースアプリケーションが利用されます。
データベースエンジニアになるための特別な資格はありませんが、これらの商品に関する知識が無ければ業務を行っていることは困難でしょう。
また、ゼロからデータベースエンジニアを目指すよりも、プログラマーやシステムエンジニアの実務経験を経てからデータベースエンジニアの企業に応募する方が近道になる可能性があります。

そのため、まずは情報系の大学や専門学校などでプログラマーを目指し、ゆくゆくはプログラミングを設計するシステムエンジニアになり、経験を持ってからデータベースエンジニアを目指すと良いでしょう。

また、データベースを扱うことができることを認定するものとして「データベーススペシャリスト試験」という資格があります。
当試験はIT業界で働く人が是非持っておきたい資格のひとつである「基本情報技術者試験」などを主催しているIPAが実施している「情報処理技術者試験」の中のひとつで、国家資格です。
そのため知名度も高く、資格があればデータベースの設計や開発、運用、保守などのスキルを持っていることを明確に証明することができるでしょう。

資格難易度や試験について

試験について

データベーススペシャリスト試験は企業を支える膨大なデータを管理し、パフォーマンスの高いデータベースシステムを構築して、顧客のビジネスに活用できるデータ分析基盤を提供するデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適な試験です。

※下記は2020年春期試験の日程です。参考にチェックしてみましょう。
受験案内の配布:2020年1月7日(火)~2月6日(木)

受験書類の受付:インターネット
2020年1月9日(木)~2月10日(月)
郵送
2020年1月9日(木)~2月6日(木)

試験日程:2020年4月19日(日)
※当試験は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止されています。

試験地:札幌、帯広、旭川、函館、北見、青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山、水戸、つくば、宇都宮、前橋、新潟、長岡、埼玉、千葉、柏、東京、八王子、横浜、藤沢、厚木、長野、甲府、静岡、浜松、豊橋、名古屋、岐阜、四日市、富山、金沢、福井、滋賀、京都、大阪、奈良、神戸、姫路、和歌山、鳥取、松江、岡山、福山、広島、山口、徳島、高松、松山、高知、北九州、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、那覇

試験科目: 試験科目を簡単にまとめたものです。
実際の内容については基本情報技術者のHPで確認してください。

テクノロジー系
・基礎理論
・アルゴリズムとプログラミング
・コンピュータ構成要素
・システム構成要素
・ソフトウェア
・ハードウェア
・ヒューマンインターフェース
・マルチメディア
・データベース
・ネットワーク
・セキュリティ
・システム開発技術
・ソフトウェア開発管理技術 など

マネジメント系
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム監査 など

ストラテジー系
・システム戦略
・システム企画
・経営戦略マネジメント
・技術戦略マネジメント
・ビジネスインダストリ
・企業活動
・法務 など

合格発表: 2020年5月中旬

今後のデータベースエンジニアの将来性

企業にとってサイバーセキュリティは重要な課題のひとつです。
サイバー攻撃によって個人情報や機密情報が流出してしまった場合、企業は多くの損失を被ってしまうことになるからです。もしもハッカーなどに個人情報などが漏れてしまった場合は情報の転売や企業の脅迫が行われてしまうので被害に遭わないようしっかりと対策をしなければなりません。
そこでデータベースエンジニアはネットワーク監視やファイアウォールの設置だけでなく、最後の砦となるデータベースのセキュリティを高めていかなければなりません。
現代のネット社会に欠かすことができない重要な役割を担う仕事なのです。

また、この先AIやIoTによって様々なモノがインターネットで繋がっていきます。それによって膨大なデータが蓄積されていきます。
それらのデータを分析し、サービス開発や改善を行う「データ駆動型社会」になっていくと予想されています。それらの管理を行うデータベースエンジニアも活躍する機会が増えると考えられます。

他にも慢性的なIT業界の人材不足などもあり、この先もデータベースエンジニアが活躍していくことは間違いありません。そのため将来性は十分にあると言えるでしょう。

データベースエンジニアの就職先

データベースエンジニアの主な就職先には次のような場所があります。
・IT企業
・Webサービス運営会社
・システム運用会社
・大手企業(システム管理部門など)
・フリーランス など

データベースエンジニアの平均年収・MAX年収

データベースエンジニアの平均年収は30代で約500万円だとされています。40代になると700万円近い年収になることもあり、日本人の平均年収と比較しても高い年収であることがわかります。

中でもORACLE MASTERやマイクロソフト認定のMCP資格を有しているデータベースエンジニアは年収が優遇される傾向にあるようです。

データベースエンジニアに向いているのはこんな人

データベースエンジニアは仕事を進めるために他の部門と連携することや、顧客の求めるサービスを聞き出すために、高いコミュニケーション能力が求められます。
また、この先迎えるデータベース駆動型社会に向けて、データを戦略的に生かしたり利用したりすることができる能力も求められます。

データベースエンジニアに関連する職業や資格

●関連する資格

●基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
基本情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「情報処理技術者試験」の中のひとつで、経済産業大臣が認定する国家試験です。
高度IT人材が必要とする基本的な知識・技術を持っていることを証明することができる試験となっており、IT業界で働く人は是非持っておきたい資格です。
システムエンジニアやプログラマーの経験があるデータベースエンジニアについては、さらにワンランク上の知識・技術を問う「応用情報技術者試験」を取得してみる価値があるのではないでしょうか。
応用情報技術者試験はITの技術だけでなく管理や経営、法律についても問われますので、基本情報技術者試験よりも幅広い知識を持つだけでなく応用力があることを証明することができます。
企業によっては手当が付くところもありますし、キャリアアップや転職にも有利な資格です。

●ORACLE MASTER
ORACLE MASTERは、オラクル社の製品Oracle Databaseシリーズを扱う技術を認定する資格です。難度が低い順にブロンズ⇨シルバー⇨ゴールド⇨プラチナというランクになっています。ゴールドに合格すればORACLEに関するプロ級のレベルに達したと言う評価を得たことになります。ただしゴールドを受験するためにはシルバーに合格していることが条件となりますので、まずはシルバーから受験することになります。

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