アプリケーションエンジニアになるには

  • 2020.07.21
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アプリケーションエンジニアの概要や仕事内容

アプリケーションエンジニアとは?

アプリケーションエンジニアとはアプリケーションのシステム設計から開発、メンテナンスなどを行うエンジニアのことを言います。
例えばWebブラウザ(パソコンやスマートフォン等を利用してWebサーバに接続するためのソフトウェアのことで、Google ChromeやInternet Explorerなど)やスマホのアプリなどのことが「アプリケーション」いわゆる「アプリ」なのですが、そのアプリ全般を取り扱うエンジニアがアプリケーションエンジニアなのです。

似たような職業でシステムエンジニアが挙げられますが、システムエンジニアとは仕事の領域が異なります。
システムエンジニアはシステム開発のための設計やテストなどを行うため、アプリケーションエンジニアが持たないような専門知識を持って業務を行います。なおその設計を元にプログラミングを行うのがプログラマーです。

アプリケーションエンジニアの仕事は、そのシステムエンジニアやプログラマーの仕事を広く浅く…場合によってはかなり専門的な知識をもってアプリ開発からメンテナンスまでを行うことです。

では具体的にどういった仕事をしているのかチェックしていきましょう。

アプリケーションエンジニアの仕事内容とは?

アプリケーションにはWebアプリやスマホアプリなど、いくつかの種類があります。
アプリケーションごとに業務内容をみていきましょう。

①Webアプリ
主にWebブラウザをインターフェース(つなぐもの)として動作するものです。
前述したGoogle ChromeやInternet Explorer、一般ユーザー向けのポータルサイト、オンラインショッピングサイトなどのことです。InstagramやTwitterといったパソコン上で見ることができるSNSなども含まれます。
Webアプリケーション開発を行うエンジニアは、サイトの目的を理解し、ユーザーにとって使いやすい設計や開発を行います。
また、企業の業務アプリケーションの要件定義(顧客の要望とその実現方法をまとめたもの)や設計を行うのも、Webアプリケーションエンジニアの仕事です。

②スマホアプリ
スマートフォン用のアプリケーション開発を行います。
Webアプリと同じく要件定義や設計、プログラミングなどを行いますが、iOSやAndroidOSなどOS(端末)によって開発環境が異なるためそれぞれ技術やツール、プログラミング言語を使いこなせなければなりません。
また、アップデート後にはバグの修正やメンテナンス、アップデートなどの作業があります。

③業務系アプリ
顧客が抱えるIT上の課題を解決するためのアプリケーション開発なども行います。
中には銀行系の社会的インフラのアプリの開発をすることもあります。

このように、広く浅くとはいえかなり多くの知識と専門性が求められるのがアプリケーションエンジニアなのです。

アプリケーションエンジニアになる方法(資格取得方法等)

アプリケーションエンジニアになるための特別な資格はありません。
しかし多くの企業の採用方法は、はじめはプログラマーやシステムエンジニアとして採用し、適性を見た上でアプリケーションエンジニアなどにキャリアアップさせるというやりかたになっているようです。
というのも、要件定義からテストまでの知識が必要不可欠となるため、プログラミングの知識を持ちシステム開発の設計やテストまでシステム開発全般のことを知るシステムエンジニアの経験と能力が必要だからです。

そのうえで、アプリケーションエンジニアとして活躍することができることを証明することができる試験として「システムアーキテクト試験」(旧アプリケーションエンジニア試験)を取得する人もいます。
取得することでアプリケーションエンジニアとして対外的にスキルをアピールすることができるようになるからです。

ではおすすめ資格のシステムアーキテクト試験についてチェックしていきましょう。

試験について

システムアーキテクト試験はシステム開発の上流工程を主導する立場で、豊富な業務知識に基づいて的確な分析を行い、業務ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し完成に導く、上級エンジニアを目指す方に最適な試験です。

※下記は2020年度の試験の日程です。参考にチェックしてみましょう。
受験書類の受付:インターネット
2020年7月中旬~下旬頃
郵送
2020年7月上旬~中旬頃

試験日程:2020年10月 第3日曜日予定
※ただし、同法人が開催する試験のうち年2回開催される春期試験については新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止されています。秋期試験の開催についてもよく確認しておいてください。

試験地:札幌、帯広、旭川、函館、北見、青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山、水戸、つくば、宇都宮、前橋、新潟、長岡、埼玉、千葉、柏、東京、八王子、横浜、藤沢、厚木、長野、甲府、静岡、浜松、豊橋、名古屋、岐阜、四日市、富山、金沢、福井、滋賀、京都、大阪、奈良、神戸、姫路、和歌山、鳥取、松江、岡山、福山、広島、山口、徳島、高松、松山、高知、北九州、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、那覇

試験科目: 試験科目を簡単にまとめたものです。
実際の内容についてはITストラテジスト試験のHPで確認してください。

午前試験Ⅰ
●テクノロジ系
1.基礎理論
① 離散数学
② 応用数学
③ 情報に関する理論
④ 通信に関する理論
⑤ 計測、制御に関する理論
⑥ データ構造
⑦ アルゴリズム
⑧ プログラミング
⑨ プログラム言語
⑩ その他の言語

2.コンピュータシステム
① プロセッサ
② メモリ
③ バス
④ 入出力デバイス
⑤ 入出力装置
⑥ システムの構成
⑦ システムの評価指標
⑧ オペレーティングシステム
⑨ ミドルウェア
⑩ ファイルシステム
⑪ 開発ツール
⑫ オープンソースソフトウェア
⑬ ハードウェア

3.技術要素
① ヒューマンインターフェース技術
② インターフェース設計
③ マルチメディア技術
④ マルチメディア応用
⑤ データベース方式
⑥ データベース設計
⑦ データ操作
⑧ トランザクション処理
⑨ データベース応用
⑩ ネットワーク方式
⑪ データ通信と制御
⑫ 通信プロトコル
⑬ ネットワーク管理
⑭ ネットワーク応用
⑮ 情報セキュリティ
⑯ 情報セキュリティ管理
⑰ セキュリティ技術評価
⑱ 情報セキュリティ対策
⑲ セキュリティ実装技術

4.開発技術
① システム要件定義
② システム方式設計
③ ソフトウェア要件定義
④ ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計
⑤ ソフトウェアコード作成及びテスト
⑥ ソフトウェア結合・ソフトウェア適格性確認テスト
⑦ システム結合・システム適格性確認テスト
⑧ ソフトウェア導入
⑨ ソフトウェア受入れ
⑩ ソフトウェア保守
⑪ 開発プロセス
⑫ 知的財産適用管理
⑬ 開発環境管理
⑭ 構成管理・変更管理

●マネジメント系
5.プロジェクトマネジメント
① プロジェクト統合マネジメント
② プロジェクト・スコープ・マネジメント
③ プロジェクト・タイム・マネジメント
④ プロジェクト・コスト・マネジメント
⑤ プロジェクト品質マネジメント
⑥ プロジェクト人的資源マネジメント
⑦ プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
⑧ プロジェクト・リスク・マネジメント
⑨ プロジェクト調達マネジメント

6.サービスマネジメント
① サービスマネジメント
② 運用設計・ツール
③ サービスサポート
④ サービスデリバリ
⑤ サービスマネジメント構築
⑥ ファシリティマネジメント
⑦ システム監査
⑧ 内部統制

●ストラテジ系
7.システム戦略
① 情報システム戦略
② 業務プロセス
③ ソリューションビジネス
④ システム活用促進・評価
⑤ システム化計画
⑥ 要件定義
⑦ 調達計画・実施

8.経営戦略
① 経営戦略手法
② マーケティング
③ ビジネス戦略と目標・評価
④ 経営管理システム
⑤ 技術開発戦略の立案
⑥ 技術開発計画
⑦ ビジネスシステム
⑧ エンジニアリングシステム
⑨ e-ビジネス
⑩ 民生機器
⑪ 産業機器

9. 企業と法務
① 経営・組織論
② OR・IE
③ 会計・財務
④ 知的財産権
⑤ セキュリティ関連法規
⑥ 労働関連・取引関連法規
⑦ その他の法律ガイドライン・技術者論理
⑧ 標準化関連

午前試験Ⅱ
●テクノロジ系
2. コンピュータシステム
① コンピュータ構成要素
② システム構成要素
3. 技術要素
① データベース
② ネットワーク
③ セキュリティ
4. 開発技術
① システム開発技術
② ソフトウェア開発管理技術

●ストラテジ系
6.システム戦略
① システム戦略
② システム企画

午後試験Ⅰ・Ⅱ
(午後Ⅰ:記述式、午後Ⅱ:論述式)
【情報システム】
① 契約・合意に関すること
② 企画に関すること
③ 要件定義に関すること
④ 開発に関すること
⑤ 運用・保守に関すること
⑥ 関連知識

【組込みシステム】
① 機能要件の分析、機能仕様の決定に関すること
② 機能使用を満足させるハードウェアとソフトウェアの要求仕様の決定に関すること
③ 汎用的モジュールの利用に関すること、

合格発表: 2021年1月中旬頃

今後のアプリケーションエンジニアの将来性

Web上だけでなくスマホの普及により、アプリケーション開発の需要はどんどん増えてきています。それに対してIT業界の人手不足は深刻となっているため、そもそもIT業界で活躍することができれば働く場所に困ることはないでしょう。
中でもシステムエンジニアの能力を持つアプリケーションエンジニアであれば、引く手あまたともいえます。

しかし最前線で活躍し続けるためには、日々進歩するIT技術を常に更新し続けなければならないため、努力は欠かすことができません。
アプリケーションエンジニアであればWebとスマホ両方のアプリケーション開発ができること、多くのプログラミング言語を使用できることなどが求められます。
それさえクリアしてしまえば、生涯現役と言っても良いのではないでしょうか。

アプリケーションエンジニアの就職先

アプリケーションエンジニアの主な就職先には次のような場所があります。
・Webシステム開発会社
・アプリケーション開発会社
・ソフトウェア開発会社
・フリーランス など

アプリケーションエンジニアの平均年収・MAX年収

アプリケーションエンジニアの平均年収は約580万円です。
日本人の平均年収よりもかなり多くの年収を得ることができます。
アプリケーションエンジニアの中でもプロジェクトリーダーなど、マネジメントを行うエンジニアになれば、更に多くの年収を得ることができる可能性があります。

アプリケーションエンジニアに向いているのはこんな人

アプリケーションエンジニアに向いている人は、なんと言っても常に新しい知識を得ることが苦ではない人です。
勉強することが好きじゃないと言う人は、あまり向いていないともいえます。
自分の知識を日々アップデートしていくことが楽しく、その技術を使いたいと考える人はアプリケーションエンジニアに向いているという人ということになります。

また、プログラミングを行う作業は地道で反復的な作業が多いので、プログラミングが好きで反復的な作業を行うことが苦ではない人が向いているでしょう。

アプリケーションエンジニアに関連する職業や資格

●関連する資格

●Android™技術者認定試験
一般社団法人 IT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会が実施する試験で、Android技術者としてのスキルを認定する資格となっています。
試験に合格すれば自分のスキルを客観的に認識し、対外的に証明することができます。また、この試験は世界160カ国に配信されており、日本語、英語、繁体中国語での受験が可能なグローバルな試験となっています。

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