Webプログラマーになるには
- 2020.07.21
Webプログラマーの概要や仕事内容
Webプログラマーとは?
Webプログラマーとはプログラマーの職種の一つです。
まずプログラマーとはシステムを開発する際にシステムのプログラミングを行う人のことを言います。
システムには様々な種類がありますので、何のシステムのプログラミングを行うかでプログラマーの名称が異なります。例えばスマホなどのアプリのプログラミングを行うプログラマーはアプリケーションプログラマー、ゲームのプログラミングを行うプログラマーはゲームプログラマーと呼ばれます。
本題のWebプログラマーはWebサイトのシステムのプログラミングを行うプログラマーということになります。
ではWebプログラマーがどういった仕事をしているのかを詳しくみていきましょう。
Webプログラマーの仕事内容とは?
私たちの生活にはインターネットが欠かせなくなっています。
日々インターネットのホームページの閲覧やメールなど様々なWebサービスを受けていると思いますが、このサービスの中のシステム開発はWebプログラマーが行っています。
システム開発を行う際にはまずシステムエンジニアが顧客からの依頼を受けてシステムを設計し、その設計通りにシステムが実行されるようにプログラマーがプログラミングを行うのが一般的な流れとなります。
ではWebプログラマーが行うプログラミングの内容を簡単にチェックしてみましょう。
①コーティング
実際にシステムが実行されるようにプログラムを構築する作業です。
コンピュータが理解することができる言語である「プログラミング言語」を用いてコンピュータにやらせたいことを順番に書き込んでいく作業です。
プログラミング作業のうち最も基本的な作業の一つとなっています。
Webプログラマーが用いるプログラミング言語は担当するサイトによって異なりますが、JavaやRuby、PHP、Pythonなどの言語を複数個マスターしておくと幅広く業務を行うことができます。
②テスト
プログラミングが完成したら、顧客が求めるシステムが完成しているかどうかのテストを行います。
テストを行った結果バグ(プログラムの不具合)が見つかった場合はデバッグ(バグの原因を特定し修正すること)を行います。
システムの構築はゼロから行われるため、プログラム一つを完成させるまでには多い場合は数十回に及ぶテストが行われることもあります。
③その他
システムの内部だけでなく実際にユーザーが見るWebサイト画面のレイアウト調整やアニメーションの追加などもWebプログラマーが行うことがあります。
また、EC(電子商取引)サイトなどにおけるサイト内検索機能や決済機能を付与するのもWebプログラマーの仕事の一つです。
日々当たり前に使っているWebサービスはWebプログラマーが提供してくれているのです。非常に重要な役割と果たす仕事ということがわかります。
Webプログラマーになる方法(資格取得方法等)
Webプログラマーになるための特別な資格はありません。
しかし知識が無い状態で就職することは簡単なことではないので、多くのWebプログラマーはあらかじめ情報系の大学や専門学校などで学習したり、資格を取得したりしてから就職や転職に臨んでいると考えられます。
中でも資格についてWebプログラマーが取得しておきたいもののひとつとして「PHP技術者認定試験」という試験があります。
こちらの試験はプログラミング言語であるPHP(Webページを生成することができるサーバー側のスクリプト言語)を用いたプログラミングの知識を問う試験となっています。WebプログラミングといえばPHPと言われるほど重要な言語となっているため、取得することによって技術を持っていることを証明することができれば就職・転職活動で有利に働くでしょう。
PHP技術者認定試験は初級⇨上級・準上級(正解率によって階級が異なる)⇨ウィザードの階級に分けられています。このうちPHPプログラミングの基本知識を問うPHP7初級試験の概要についてチェックしておきましょう。
●試験の概要
試験日程: 試験会場にてほぼ一年中実施しています。
試験地: 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター
試験科目: 『初めてのPHP』(PHP7版)を主教材とし、一般的な知識やPHPオンラインマニュアルなどからも出題します。
・PHPの特徴
・テキストと数の操作
・ロジック:判定と繰り返し
・データのグループ:配列の操作
・ロジックのグループ:関数とファイル
・データとロジックの結合:オブジェクトの操作
・ユーザーとの情報交換:Webフォームの作成
・情報の保存:データベース
・ファイルの操作
・ユーザーの記憶:クッキーとセッション
・他のWebサイトやサービスとのやり取り
・デバッグ
・テスト:プログラムが正しく動作するようにする
・ソフトウェア開発で心得ておきたいこと
・日付と時刻
・パッケージ管理
・メールの送信
・フレームワーク
・コマンドラインPHP
・国際化とローカライゼーション
合格発表:受験後すぐ。
認定証明書は受験月の3ヶ月後に発送されます。
今後のWebプログラマーの将来性
前述したとおり私たちが日々使っているWebサービスはWebプログラマーが提供しているものです。そしてこのWebサービスはかつては資金力があるような一部の企業が使うものでしたが、今では規模を問わず多くの企業が利用しているためWebプログラマーの需要は年々増加しているのです。
経済産業省が2030年には78.9万人のプログラマーが不足すると発表していることからも需要が増加していることがわかります。未経験から育てる企業が増加していることや、プログラミングが義務教育で必修化されたことからなども、プログラマーが不足していることは明白です。
そのため、プログラマーの仕事がこの先無くなることはないでしょうし、需要が多いと言うことは就職先も多いと言うことですので、就職先・転職先に困ることもないでしょう。
後述しますが決して年収も低くありません。
ただし、技術は日々進化し続けていますので努力を欠かすことはできません。
常に新しい技術を学び最前線で働くことができる人であれば将来性があるといえるでしょう。
Webプログラマーの就職先
Webプログラマーの就職先には次のような場所があります。
・システム開発会社
・Web制作会社
・家電メーカー
・広告会社
・フリーランス など
Webプログラマーの平均年収・MAX年収
Webプログラマーの年収は、使用するプログラミング言語によって異なる傾向にあります。前述したプログラミング言語で確認するとJavaは499万円、Rubyは606万円、PHPは538万円、Pythonは651万円となっています。
プログラミング言語が多すぎるのですべてを挙げることはできませんが、平均すると500万円程度がWebプログラマーの平均年収ということになります。いずれにしても日本人の平均年収よりは高い年収となっています。
中には年収1,000万円を超えるWebプログラマーもいますので高い年収が期待できますが、そのためには常に新しい知識や技術を得ておくことは必要不可欠となるでしょう。
Webプログラマーに向いているのはこんな人
しつこいようですがWebプログラマーとして活躍し続けるためには常に新しい知識や技術がなければなりません。それこそ数ヶ月で自分が持っている情報がアップデートされているということはザラにあるようです。
「勉強しておかなければ!」と思うといつか嫌になってしまうかもしれませんので、プログラミングをすること自体が好きで、そのために好奇心を持って“知りたい”と思える人がプログラマーに向いている人だと言えるでしょう。
また、プログラマーの作業は論理的に考えてじっくりと組み立てていく作業で、扱う機械はパソコンです。理系文系に関係なく論理的思考や継続力を持ち、パソコンを扱うことが得意であることが大前提となります。
Webプログラマーに関連する職業や資格
●関連する資格
●情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は経済産業大臣が実施する国家試験で、プログラマーやエンジニアに必要な知識やスキル、論理的思考などが問われます。
当試験は「基本情報処理技術者」と「応用情報処理技術者」の2の区分があり、「基本情報処理技術者」については“高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者”が対象者となっています。
●Oracle Certified Java Programmer
Oracle Certified Java Programmer試験は日本オラクル株式会社のオラクルユニバーシティが主催する試験で、Javaプログラミングに関する体系的な知識が出題されます。
ブロンズ・シルバー・ゴールドの3つのランクに分かれており、実際にプログラミングが行える技術を持っているという証明にしたい場合はシルバーを取得することがおすすめです。シルバー以上は国際的な試験のため、難易度が高いのは間違いありませんが取得しておいたら就職や転職に有利に働くでしょう。
●Ruby技術者認定試験
こちらもプログラミング言語であるRubyの実力を証明する試験で、Rubyアソシエーションが主催しています。ランクはシルバー・ゴールド・プラチナの順になっており、プラチナに向かって難易度が上がっていきます。
シルバーは基本技術を持っていることの認定、ゴールドはRubyによるプログラム設計技術を持っていることを認定のレベルとなっていますので、ゴールド以上を取得すると良いでしょう。
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