歌手になるには
- 2020.04.01
歌手の概要や仕事内容
歌手とは?
歌を歌うことを仕事にしている人のことを歌手と言います。
一言に「歌手」と言ってもたくさんのジャンルがありますので、それぞれ思い描く歌手象は様々だと思います。
ではほんの一部になると思いますが歌手の種類と、それぞれの仕事内容について簡単にみていきましょう。
歌手の仕事内容とは?
●シンガー(ボーカリスト)
J-POPや歌謡曲を歌うアーティストのことをシンガーやボーカリストと言います。J-POPも歌謡曲も同じポピュラー音楽ですが、歌謡曲は主に昭和に流行したポピュラー音楽のことを指すようです。
●アイドル歌手
歌って踊るアーティストのことをアイドル歌手と言うことがあります。
●演歌歌手
演歌は歌謡曲のジャンルの一つですが、日本の独自の歌のことを言います。
演歌を歌うアーティストのことを演歌歌手といいます。
●民謡歌手
主に口承によって受け継がれた歌のことを総称して民謡と言います。
民謡を歌うアーティストのことを民謡歌手といいます。
●シンガーソングライター
自らが楽曲制作(作詞作曲)をして歌を歌うアーティストのことをシンガーソングライターといいます。シンガーソングライターは自分の楽曲を人に提供することもあります。
●ミュージシャン
広義では楽曲を演奏する人のことを言いますが、バンドマンなどもミュージシャンと呼ばれるので、例えば歌を歌いながら楽曲を演奏するバンドボーカルなどは狭義の歌手といえるのではないでしょうか。
他にも
・声楽家(クラシックやオペラを舞台で披露する人など、人の歌声で生計を立てている人のこと)
・聖歌隊(教会や結婚式場で賛美歌や聖歌などを歌う合唱団のこと)
・童謡歌手(童謡を歌うアーティストのこと)
・バックコーラス(メインボーカルの補助的に歌を歌う人のこと)
など、たくさんの種類があります。
また、最近ではネットで「歌い手」として歌手活動を始めて有名になっていく人もたくさんいますね。
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歌手になる方法(資格取得方法等)
歌手になるための資格などはありません。
歌を歌うことが好きでそれを仕事にしたければデビューすることになりますので、デビューするための方法をいくつかチェックしてみましょう。
●スクール・養成所などに通う
まずはスクールに通って、ボイストレーニングを受けるなどして自分の歌の技術を向上させることです。同時にスクールや養成所のサポートによってオーディションや音楽事務所などを紹介してもらって、プロを目指していく方法になります。
●オーディションなどに合格する
オーディションやコンテストに合格すれば、いろいろな人の目に触れることになりますし自信もつきます。賞を取れば良い宣伝材料になるでしょう。
場合によってはメディアに露出する機会もあります。
●セルフプロデュース
今では普通のことになっていますが、YouTubeなどの動画投稿サイトに自らの歌を投稿する方法もデビューへのきっかけとなることがあります。
よく「歌ってみた」としてネット上で歌手活動をしていた人(いわゆる歌い手)が、メジャーデビューしていますね。セルフプロデュースは簡単なことではありませんが、成功すれば一躍有名になれる可能性があります。
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資格難易度や試験について
試験について
前述したとおり、歌手には資格は必要ありません。
自身やスキルを身につけたい場合におすすめの資格を、一つご紹介しておきます。
それはJAVCERT(ジャヴサート)です。
JAVCERTは一般社団法人日本ボイストレーナー連盟が主催する民間資格で、ボイストレーナーとしての正しい知識やスキルを証明する資格となっており、発声技術のノウハウを身につけることができます。
JAVCERTは1級から3級まであり、試験では筆記試験と実技試験が行われます。
2級や1級の資格を取得していれば、歌手や声優、ナレーター、アナウンサーなど声を使う職業の方に対して ボイストレーニングを行うことができるようになります。
正しい発声方法を身につけることによって歌の技術を向上させることができるだけでなく、ボイストレーナーとしての活動もできるようになるためおすすめです。
では、JAVCERTの試験についてチェックしていきましょう。
●試験の概要
試験地は東京・大阪・福岡の3都市で開催されています。
例として東京会場の試験の概要をみてみましょう。
※下記は2020年6月の試験の日程です。
受験書類の受付:~2020年6月18日(木)
WEB申し込み。できない場合は郵送での申込も可能。
試験日程:筆記試験…2020年6月28日(日)
実技試験…2020年7月26日(日)
試験地:東京都世田谷区三宿1-30-4-401
試験科目:【筆記試験】
筆記試験はどの階級も同じ問題が出題されます。
取得した点数に応じて実技試験の階級を選ぶことができます。
75点以上取得で合格となりますが、例えば85点取得したので2級の実技を受けることができる方が必ずしも2級を受けなければならないということはありません。実力に応じて3級を受験することも可能です。
【実技試験】
実技試験で問われる内容は次のものです。
・ボイストレーニングガイドラインに基づくボイストレーナーとしての知識
・ボイストレーナーとしての生徒に対する状況対応能力
・ボイストレーナーとしての資質
出題範囲としては、
・ボイストレーニングガイドライン
・JAVCERTのサイトの掲載記事全般
・(過去の)筆記問題
などが挙げられます。
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今後の歌手の将来性
CDが売れない、日本の音楽は衰退している…などと言われていますが、一方で音楽配信サービスや音楽ダウンロードサービスといったいわゆる「ストリーミングサービス」はそのシステムを確立しつつあります。
また、YouTubeなどの動画サイトで配信し収入を得る方法や、市場が拡大しているライブやコンサートで収入を得る方法などもあり、今までのようにデビューしてCDを販売して…という方法だけでなく、様々な方法で歌手活動が行えるようになっています。
そのため一概に将来性が無いとはいえないでしょう。
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歌手の就職先
歌手の主な就職先には以下のようなものがあります。
・音楽スタジオ
・芸能プロダクション
・音楽レーベル
・結婚式場
・コンサート会場
・音楽スクール
・ミュージックバー
・船
・レストラン など
どういった歌手活動を行うかによって大きく異なってきますので「ここだ」というところはありませんが、多くの人はこのような就職先で活躍しているようです。
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歌手の平均年収・MAX年収
全く無名の歌手から超有名な歌手まで、幅広く存在しているため平均値をとることは難しいですが、新人歌手の初任給は0~20万円が相場だそうですので、ボーナスなどを除いて単純計算で年収を平均にすると120万円程度になるのではないかと考えられます。
もちろん有名になれば数億円を稼ぐ歌手もいます。
なお、世界一稼ぐ歌手はテイラー・スウィフトで、年収は約195億円だそうです。
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歌手に向いているのはこんな人
とは言ってもテイラー・スウィフトほど稼げる人は本当に一握りです。
ただ歌が好き、歌手になって稼ぎたいというだけでは歌手になることはできません。
向いている人はまず歌がうまいことはもちろんのこと、精神力や自己顕示欲が強い人でしょう。
有名な歌手になるために、何度もオーディションなどにめげることなく挑戦し続けることができる精神力や自分の歌を聴いてほしい、自分の歌っている姿やパフォーマンスを人に見られたいという自己顕示欲が強くなければ誰かに自分のことを伝えることができないからです。
それこそライブやコンサートを行うような人は自分の世界を思いっきり「役」になりきって伝えていますよね。それぐらいの自己顕示欲の強さが必要だとも言えるでしょう。
誰かにかっこいいと思われるような姿を見せられること、ほどよい緊張感を常に持っていられる、大好きな自分のことを誰かにみられたいという気持ちなどを持っている…なども歌手として求められる要素になるでしょう。
また、歌手活動を行っている人は自分だけでなく事務所の人やマネージャー、ライブ会場などの店員さん、バンド仲間、スタッフ、そしてファンなど様々な人に関わりながら活動を行っていくことになります。
人と関わることが好きな人であればなお良いでしょう。もちろん、コミュニケーション能力は必須です。
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歌手に関連する職業や資格
歌手になるための資格などはありませんが、有名な歌手などを調べていると音楽大学を卒業している方や、幼少期に家族の影響で楽器に触れていた人、中学生時代から作詞作曲をしていた人などが多いようです。
歌手を目指すのであれば学校に通ったり、音楽に対する貪欲な意識を持っていることなどが必要だと考えられます。学校によってはボーカリストコースを設けており、高い就職率を誇っているところもあります。
まずは学校を探してみるのも良いかもしれませんし、前述した資格を取得してみても良いでしょう。資格が無いからこそ、実力を磨いていく必要があるからです。
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