作詞家になるには

  • 2020.07.21
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作詞家の概要や仕事内容

作詞家とは?

 作詞家とは、歌に詞をつける人のことです。中でも、歌詞を作ることで生計を立てている人のことを作詞家と言います。
 詞とは文字数や構成などに制約があるもののことで、歌詞は主に歌手が歌うことを前提に書かれたもののことを指します。
 
 作詞を行う人の中には歌詞を作る専門の作詞家だけではなく、歌手や小説家、芸能人、放送作家など他の仕事を本業として行っている人もいます。
 そのため競争率が高く、作詞家一本でやっていくことは難易度が高いでしょう。

作詞家の仕事内容とは?

 作詞家の主な仕事は、作曲家などから与えられた曲に歌詞をつけることです。
 歌には多くの種類があり、J-POPや歌謡曲、演歌など様々です。
 そのそれぞれの楽曲に特徴や印象があります。それぞれにあった歌詞をリズムに合わせてつけていかなければなりませんので、ポエムのように自由に作ることはできません。
 また、歌いにくい歌詞にすることはできませんので、リズムよく歌える言葉を選んで作詞をしなければなりません。

 歌詞のイメージはいつ、どこで浮かんでくるかわかりません。
 いついかなる時も歌詞にできるヒントを見つけられるようにしておく必要があります。
 イメージを膨らませるために旅行に行ったり映画を見たり、若者に受けるように最新のトレンドを探ってみたり、世界情勢を勉強したり…常に気が抜けないような感じがしますが、そうして多くの歌詞を作ることができるようにしておかなければなりません。

 作詞の仕事を受けるに当たって作曲家などの依頼主との打ち合わせをすることもあります。打ち合わせでは楽曲の方向性の共有や、契約内容の確認や交渉などを行います。
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作詞家になる方法(資格取得方法等)

 作詞家になるための資格などはありません。
 作詞家になろうと思えば誰でもなることができます。

 しかし、前述したとおり作詞家一本でやっている人は少なく、歌手や小説家として活躍している人が作詞をしているところを考えると、作詞家になるためには歌手が持っているようなセンスや小説家が持っているような文章力などがなければ高い競争率を勝ち抜いていくことが難しいことが考えられます。
 そのため、種類を問わず曲を聴いてどういった歌詞が書かれているかを知ることや、曲と歌詞の組み合わせの特徴を知っておくこと、多くの本を読んで表現力をつけておくこと、語彙力を身につけることなどをしておかなければなりません。音楽のことも勉強してセンスを磨くことも大切です。

 仕事内容の部分でも触れていますが、いつどこで歌詞が浮かんでくるかわかりません。
 それこそ歩いているときに目に入ったものでふと浮かんでくることもあるでしょう。
 それを言葉にできるように豊かな感受性を養っておくことも重要です。
 感受性を養うためには花や草、風などの自然に目を向けたり匂いを嗅いでみたり、小説だけではなく絵本などいろいろな本を読んだり、映画や舞台を見たり、人間観察をしてみると良いそうです。
 「本」というワードがよく出てきますので、作詞家になるためには本が重要なポイントになりそうですね。

 少し話がそれましたが、作詞家になるためにはこのようにセンスを磨き、知識を得ておく必要があります。

 そして作詞家の仕事をするためには作家事務所に就職したり、オーディションに参加したり、自身の歌詞を売り込んだりして仕事を得ていきます。
 
 音楽家や作曲家と違い、作詞家には大学や専門学校があるわけではありませんが、音楽系の大学や専門学校に進学すれば作詞に関する授業を行っているところもありますので、作詞の勉強をしてみたいという場合はそういった学校を選択することも一つの方法でしょう。音楽の勉強もできますので、選ぶ価値はあると考えられます。
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今後の作詞家の将来性

 2019年に発売されたCDシングルで、J-POPや演歌など歌詞があるものを見ると約2,500タイトル以上になります。
 その多くに作詞の仕事が関係していると考えられます。
 音楽自体はこの先もなくなることは考えられませんし、歌が人に与える影響を考えると歌詞は必要不可欠な存在ですので、歌詞も無くなることはないでしょう。
 そのため作詞家の仕事がこの先無くなることはあまり考えられません。
 売れる作詞家になることができれば、将来的には安定してくると考えられます。

 また、今や音楽はCDだけでなくYouTubeなどのインターネット動画配信サービスで自ら作詞作曲した曲を世間に広めることができるようになりました。
 YouTubeなどで作詞だけを広めることは難しいと思いますので、例えばYouTubeで活躍している歌手などの歌詞を作詞するなどして、その歌詞が素晴らしいという認識になれば有名になれるのではないでしょうか。

 そのため将来性はあるというよりも自ら作詞家としての需要を得るなどして将来性を切り開いていくということになるでしょう。
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作詞家の就職先

 作詞家の主な就職先というとフリーランスで仕事をするケースが多いと考えられます。
 作詞家事務所や作詞家を募集している音楽制作会社もありますので、そういった事務所や会社に就職することができれば仕事をもらえる可能性がりますが、決して求人数は多くありません。
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作詞家の平均年収・MAX年収

 作詞家の収入のほとんどは印税だそうです。
 歌詞を提供した楽曲の売り上げの1.5%が作詞家の収入となるそうですので、売れる曲に歌詞を提供すればその分収入が増えることになります。
 そのため有名な歌手などに歌詞を提供することができれば多くの年収が見込めますが、有名な歌手と組むためにはそれだけの実績や、認められるだけの歌詞を書くことが条件となるでしょう。

 また、著作権を放棄して歌詞を買ってもらう方法もあります。
 この場合は印税を得ることはできなくなりますが、楽曲の売り上げが少ない歌手などに歌詞を提供するよりも多く収入を得ることができます。ちなみに買取額は一曲あたり数万円程度だそうです。とはいえ例えばCDが10万枚売れたとしてもその印税は1,500円にしかならないので、比較するとたくさんもらえることになるのは確かです。

 なお作詞家の多くはフリーランスとなっていますので、収入はそれこそ数万円から数千万円と開きがあることや、他の職業との兼業であることから平均年収や最大年収を出すことは困難です。
 参考までにAKB48のプロデューサーである秋元康さんはプロデューサーであり、作詞家であり、放送作家であり…いろんな場面で大活躍されています。そんな秋元康さんの年収は50億円とも言われています。
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作詞家に向いているのはこんな人

 作詞家はただ歌詞を書くだけではありません。
 音楽が好きで、音楽に合わせた歌詞を作るのが好きな人であることはもちろんのこと、文章や音楽のセンスがなければ務まらない仕事です。

 歌のどこにどのような言葉を入れれば歌の印象をつけることができるか、歌うアーティストに合った歌詞を作ることができるかなど、歌を売れるようにできる歌詞を作れる人であることが求められます。
 ここまで何度も見てきたように、本を読む、曲を聴く、トレンドを学ぶ、歌詞の解析をするなど、常に歌詞を書くことを意識して生活ができる、歌詞を書くために勉強をすることができるというひとでないと作詞家を続けていくことは難しいでしょう。
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作詞家に関連する職業や資格

関連する職業

 ●作曲家
   作曲家とは楽曲を制作する人のことで、中でもそれを生業とする人のことを指します。歌手のように自らが歌を歌うわけではなく、自分が作った曲を歌手などに提供する音楽家が作曲家ということになります。

   作詞家と作曲家は共同で仕事をすることも多く、作詞を先にするか作曲を先にするかによって少し仕事のやり方が異なります。
   作曲を先にすることが多いようですが、この場合は作曲家がデモテープを作成し、それを聴いて作詞家が歌詞をつけていきます。
   作詞を先に場合は、作詞家が作った歌詞に対して作曲家が違和感なくメロディーをつけていくことになります。歌詞が持つ意味やメッセージ、言葉の雰囲気を壊さないようにメロディーを作っていきますのでかなりのテクニックや感性を持って作曲してもらわなければなりません。

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