リポーターになるには
- 2019.12.25
リポーターの概要や仕事内容
リポーターとは
リポーターとは、テレビ番組やラジオ番組、雑誌、ウェブメディアなどで、視聴者(読者)に紹介したい出来事や物、場所を調査・報告(リポート)する人のことを指します。マイクを手に持ち、カメラに向かって現場からリポートするその姿は、多くの人が毎日のように目にしているのではないでしょうか。
リポーターは、現場の状況やその場にいる人の感想などを、多くの視聴者に向けてリアルに伝える役割を果たしています。中には過酷な現場や遠方に足を運ばなければならないこともありますが、人々が正確な情報を知るために、その役割は非常に重要であると言えるでしょう。
リポーターの仕事内容とは
リポーターは、事件や事故の状況をリポートするだけでなく、イベントやスポーツ、店、食べ物などさまざまな出来事や物を視聴者に伝えています。そしてその媒体は、テレビやラジオ、新聞に留まらず、雑誌やウェブメディア、SNSにまで広がり、多くの人がリポーターとして活動しています。
ここでは主な仕事内容を挙げておきましょう。
- 事件・事故のリポート
- 政治のリポート
- 経済のリポート
- 芸能ニュースのリポート
- スポーツのリポート
- イベントのリポート
- 商業施設や店舗のリポート
- グルメリポート
- ファッションのリポート
- グッズのリポート
上記は一例で、リポーターはテーマになったあらゆる事象をリポートします。中には情報収集を自身で行なったり、車を運転したり、自らカメラを回したりすることもあるでしょう。
また、リポートする対象者やその場にいた人の話をうまく聞き出すのも、リポーターの大切な仕事です。
リポーターになる方法
リポーターになる方法としては、主に下記の4つの手段が挙げられます。
①放送局に就職する
テレビやラジオの放送局に就職するのは、リポーターになる方法のひとつです。放送局では、アナウンサーが現場に出てリポーターを務める場合もあれば、専門のリポーターがリポートを行う場合もあります。
しかし、どちらの場合においても、放送局への就職は倍率が高く、決して簡単なものではありません。学歴を重視されることも多いため、早いうちから対策を始めておく必要があります。
②出版社に就職する
新聞や雑誌を発行する出版社に就職するというのも、リポーターになる方法として挙げられます。この場合、リポーターとして取材を行い、新聞・雑誌に掲載する記事を作っていきます。
ただし、どのメディアを選ぶかによって、取り扱う内容が大幅に変わってくるので気をつけましょう。新聞では時事ニュースや芸能ニュースを取り上げることが多いですが、雑誌はそのジャンルによって幅広いテーマを取り扱っており、リポートする内容も多岐に渡ります。
また、出版社も就職先として人気が高く、就職するには高い倍率を勝ち抜かなくてはなりません。
③事務所やプロダクションに所属する
事務所やプロダクションに所属し、依頼されたリポーターの仕事を行うのも、リポーターになるためのひとつの方法です。リポーターとしてだけでなく、タレントや俳優、モデルとして所属した場合にも、リポーター業を行えることがあります。
所属には審査・オーディションが必要となるため、自身のスキルや個性を磨いておくと良いでしょう。
④フリーランスとして活動する
リポーターの中には、フリーランスのリポーターとして活動している人も少なくはありません。会社や事務所に属さない分、営業や事務処理は自分自身で行わなければなりませんが、うまくいけば自分の希望に沿った働き方ができるでしょう。
最初からフリーランスとして活動するのは難しいため、まずは会社や事務所で経験を積む方が多いようです。
リポーターに求められる資格や試験
リポーターになるにあたって、必須となる資格や試験はありません。資格の有無よりも、どちらかと言えば実力重視の世界だと言えるでしょう。
しかし、多くの人にとって聞きやすい話し方や臨機応変な対応を身につけるために有効な資格はいくつか存在し、これらはより良いリポートを行うのに役立ちます。その具体例は、最終章にてご紹介しましょう。
また、リポートを担当する分野の知識を深めておくことや時事問題を知っておくことも、リポーターにとって重要です。知識があることにより、視聴者の知りたい情報や説明を的確に伝えることができるためです。
さらに、より幅広く活動したいなら、外国語の知識や資格を持っておくのも良いでしょう。これは、海外でのリポートや外国人へのインタビューなどにも役立ちます。
このように、リポーターにとっては、限定した資格の勉強をするよりも、多くの知識を日頃から身に付けることが必要だと言えるでしょう。
今後のリポーターの将来性
リポーターは、人間ならではの臨機応変な対応やその場面に適した話し方が求められる仕事です。これは機械では代替できず、またニュースやイベントなど伝えるべき事象がなくなることはないため、リポーターの仕事がなくなったり極端に減ったりという将来的な可能性は低いと言えます。
また、近年ではインターネット番組やSNSメディアが普及して、リポーターを必要とする媒体も増加傾向にあります。こういったことからも、リポーターの将来性を期待できるでしょう。
ただし、リポーター業は移動が多く時間も不規則であることから、体力を必要とします。長きに渡って活躍している年配のリポーターも少なくはありませんが、そのためには仕事をこなすタフさが求められます。
リポーターの就職先
リポーターの就職先としては、先ほどご紹介したように、放送局や出版社が挙げられます。テレビ局やラジオ局、新聞社、雑誌社などに就職すれば、リポーターとして活躍できる機会も訪れるでしょう。ただし、番組や雑誌によって得意とする分野やよく取り扱う分野は違っているので、自身の希望する分野のリポーターになるには、会社選びも重要です。
また、就職という形ではなく、事務所やプロダクションへの所属、もしくはフリーランスで活動するリポーターもいます。
リポーターに向いているのはこんな人
リポーターは現場に出て、リアルな状況や声を伝えます。現場では予想していてなかったことが起こることもあり、リポーターはそれに対応しなければなりません。そのため、臨機応変な対応力がある人は、リポーターに向いていると言えるでしょう。
また、情報収集力や文章力、表現力もリポーターには必要です。より多くの人に情報伝えるためには、情報を的確に収集し、わかりやすい言葉や表現を用いることが重要だからです。
さらに、リポーターは各地を飛び回ったり緊急時に呼び出されたりすることが多い仕事であるため、体力に自信がある方もリポーターに向いていると考えられます。
リポーターに関連する職業や資格
リポーターに関連する職業
リポーターに関連する職業をご紹介しましょう。
- カメラマン
- 照明
- 音声
- テレビディレクター
- アナウンサー
- タレント
- 俳優
- モデル
リポーターは、カメラマンと共に行動することが多いですが、メディアによっては音声や照明、ディレクターなどのクルーが付くこともあります。
また、リポーター自体をアナウンサーやタレント、俳優、モデルなどが務めるケースもあり、これらも関連業と言えるでしょう。
リポーターに関連する資格
リポーターに関連する資格としては、アナウンス能力を測る「アナウンス検定」やコミュニケーション能力を測る「話しことば検定」、「話し方・伝え方スペシャリスト資格」などが挙げられます。これらは全て話し方に関する資格試験であり、リポーターとして言葉を紡ぐのに役立つ内容となっています。
また、「英検」や「TOEIC」、「中国語検定」など、外国語系の資格取得も、リポーター業にとって有利になると考えられます。
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