ピアニストになるには

  • 2020.04.01
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ピアニストの概要や仕事内容

ピアニストとは?

ピアニストはピアノの演奏を行う人のことで、ピアノ奏者とも言われます。
ピアノを演奏する技術を持っており、コンサートだけでなくバーやラウンジといった場所でそれぞれにふさわしい演奏を行います。

ピアニストの仕事内容とは?

ピアニストはそれこそコンサートやリサイタルを行うような人から、ピアノ教室の運営をしているピアニストまで様々です。

●リサイタル
リサイタルと言えばドラえもんのジャイアンですが、リサイタルの意味を聞かれるとすぐには答えられない人も多いのではないでしょうか。
リサイタルというのは「独奏会」のことで、演奏家がひとり(または少人数)で行う演奏会のことを言います。
メインとなる演奏家がピアニストである場合の演奏会のことをピアノリサイタルといいます。コンサートに比べて気軽に楽しむことができるようで、ドリンクが提供されるリサイタルもあるようです。

●コンサート
元々はオーケストラなど大人数で行う演奏会のことを指していたようですが、最近では広い意味でコンサートが使われるようになっているためピアニストがひとりで行うコンサートは「ソロコンサート」などと言われることもあります。

●ピアノ教室
老若男女問わず生徒にピアノを教えることが主な仕事です。
ピアノを弾くことができればピアノ教室を開講することができますが、ある程度の技術が無ければ教師として成功することは難しいでしょう。
そのためピアノ教室を開講する人は音大を卒業している人などピアノを専門に習っている人がほとんどだと言います。

●教師
ピアノ教室の先生と同じような経歴を持った人は、教員免許を取得するなどして中学校や高校の音楽教師として教鞭を執っている人もいます。

●演奏のピアノ担当
カラオケの伴奏、クラシックCDの演奏など、様々な演奏のピアノ部分を担当します。アルバイトで募集をしていることもあるため、ピアノ教室をしながら演奏の仕事のオファーを受けるというピアニストもいます。

ピアニストになる方法(資格取得方法等)

仕事内容の部分で少し触れていますが、少なくともピアノの専門学校などを卒業していないとピアニストとして活動することは難しいでしょう。
多くのピアニストは2~3歳頃からピアノ教室に通い始め、それから上達具合によってさらに音楽系の高校や大学に進学しているそうです。特に音大のピアノ専攻にしている人は、ピアノ三昧の日々を送ることになるようですが、さらにピアノ教室にも通い、コンクールに出演するなどして高い成績を収め、有名になっていくことになるようです。

コンクールで活躍すれば、レコード会社などからスカウトを受けることもありますし、海外の大きなコンクールで活躍すれば世界的に注目されることもあります。
ただし、世界で活躍するピアニストになるためには、高いレベルでピアノを専攻していく必要がありますし、海外にいくため費用も必要ですのでかなり狭き門であることは言うまでもありません。

参考までに、日本で有名な音楽大学は
・東京藝術大学

・桐朋学園大学
・東京音楽大学
・昭和音楽大学
・国立音楽大学
・武蔵野音楽大学
などが挙げられます。
世界的なピアニストの内田光子さんや小林愛実さんは桐朋学園の「子供のための音楽教室」で学んだ後、それぞれウイーン音楽院や米国カーティス音楽院に進学したあと世界で活躍しています。

資格難易度や試験について

試験について

ピアニストになるために資格などは必要ありませんが、自分が持つ演奏能力を確かなものにするために、大手楽器メーカーやピアニストが認定する検定を受けることができます。特にピアノ教室を開講したい人にとっては、生徒を獲得するためのアピール材料になるため取得しておきたいところではあります。
また、音楽教室の求人にはこれから紹介する検定を取得していることが条件になっている場合がありますので、取得が必須になることもあります。

では、いくつか検定の種類をチェックしておきましょう。
●ヤマハグレード
ヤマハ音楽振興会が主催する検定試験で、「音楽を指導する人や学ぶ人が総合的な音楽力を身につけ、創造的で豊かな音楽表現に取り組むこと」を目的としています。
ピアノは13級から1級まであり、指導者となるためには5級以上が目標とされているようです。

●カワイグレード認定制度
河合楽器製作所が設けている「カワイグレードテスト」で、16級から2級まであります。指導者や演奏家を目指す人は6級以上を取得することになるようです。

●ピアノ教師資格認定試験
日本ピアノ教育連盟が主催する検定試験です。
初級・中級・上級があり、それぞれ受験資格(年齢)があります。上級になるほど課題曲数と難易度が増えます。またレポートの提出も上級になるほど難しく、指導実践試験では大学生レベルの生徒にレッスンを行うことになります。
この資格を取得することによって、ピアノ学習者に適格な能力を有すると認められることになります。

今後のピアニストの将来性

ピアニストは今も昔も愛好家がいるため、急激に需要が無くなることは考えにくいです。そのため将来性が無いとは言えません。
しかし、ピアニストとして大きな仕事をする人はほんの一握りしかいませんので、多くの人はピアノ教室をしながらピアノ演奏のアルバイトをしたり、バーで演奏をしたりと掛け持ちをするなどしてピアニストの活動を続けることになるでしょう。

ピアニストの就職先

ピアニストの就職先はどういった活動をするかによって異なります。
音楽教室に就職して講師になったり、結婚式場でピアノを弾いたり、イベントに派遣されたりと様々です。
中でもピアノ教室の講師の募集や個人でピアノ教室を開業する人は多いようですので、主な就職先としてはピアノ教室ということになるのではないでしょうか。

ピアニストの平均年収・MAX年収

ピアノ教室であれば、地域やレッスン内容によって異なるかと思いますが生徒ひとりあたりの月謝が5,000円~10,000円であることが多いようですので、30人の生徒がいれば単純計算で月収は15万円~30万円となります。年収にすると180万円~360万円になるでしょう。

コンサートを開くようなピアニストであれば、一回100万円以上で出演する人もいますのでもっと年収は高くなると考えられます。
具体的な数字を見つけることはできませんでしたが、世界的に活躍するピアニストだと年収は数千万円にのぼるそうです。

ピアニストに向いているのはこんな人

ピアノが好き、音楽が好きだということが大前提として、ただ好きだというだけでは向いているとは言えません。
常に上達する高い意識があり、努力を続けられることが大切です。

ピアノは一朝一夕で上手になるものではありません。
日々努力をすることによって徐々に上達していきます。
そのため、上手になれないからと諦めずに努力をできる人が向いている人だと言えるでしょう。そのためには常に自分に向き合い、目標に向かって進むことができる力が求められます。

ピアニストに関連する職業や資格

関連する職業

●楽曲制作
多くの音域を持つピアノは、音楽制作の役に立ちます。作曲家や編曲家(アレンジャー)としての仕事だけでなく、ドラマやコマーシャルの楽曲制作や、効果音の音撮りなど、様々な場面で楽曲制作をするのにピアニストが活躍することがあります。

●出版関係
楽譜出版社において楽譜の編集を行ったり、専門知識を生かして音楽雑誌の編集者としての仕事を行ったりするピアニストもいます。

●ピアノ製作
とにかくピアノが好きで触れていたいという場合は。楽器メーカーでピアノを設計したり作成したり、企画・管理・販売など、さまざまな場面でピアノに関わったり触れたりすることができます。

●ピアノ調律師
ピアノは構造が複雑なため、演奏者自身が調律を行うのは非常に困難です。そのためピアノは専門の調律師が調律を行っています。
ピアノ調律師はメーカーや楽器店に所属したり、フリーランスとして活躍したりしています。

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