パッケージデザイナーになるには

  • 2020.02.28
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パッケージデザイナーの概要や仕事内容

パッケージデザイナーとは

パッケージデザイナーとは、商品パッケージのデザインを行う職業です。食品や日用品、玩具など、私たちの身近で販売されている製品の袋や箱に施される、絵や写真、文字などのデザインを手掛けています。
世の中には、ありとあらゆる製品が販売されていますが、その多くがパッケージの中に入れられており、それらは消費者にとって大きな役割をしています。魅力的なパッケージは購買意欲をそそるため、今までにパッケージを見て製品の購入を決めた経験がある方も多いのではないでしょうか。
このように、パッケージデザインは、製品の魅力を伝え購買につなげることに一役買っており、優れたパッケージを生み出すためには、商品の特性や消費者心理に対する理解が求められます。
つまり、パッケージデザイナーは、その腕前によって製品の売れ行きを左右することもある、製品販売にとって重要な職業なのです。
また、平面でのパッケージデザインを行う場合には、グラフィックデザイナーがパッケージデザインを行うこともあります。

パッケージデザイナーの仕事内容とは

パッケージデザイナーの仕事は、さまざまな製品のパッケージデザインを行うことです。
クライアントやチームとミーティングを行い、製品の特性やコンセプトを理解した上で、デザインや素材の選択、修正、サンプル作成などを行います。
ここでは、パッケージデザイナーが仕事を行う分野の一例を挙げておきましょう。

  • 加工食品
  • 日用品
  • 玩具
  • 家電
  • CD、DVD
  • 雑貨
  • 衣類
  • 文具

これらはあくまで一例であり、私たちの身の回りにはさまざまなパッケージが溢れています。そして、分野によって、パッケージデザイナーに求められるデザインイメージは異なります。

パッケージデザイナーになる方法

パッケージデザイナーになる方法をご紹介します。

学校で専門知識を学ぶ

パッケージデザイナーを目指す場合、大学や美術大学、専門学校などでグラフィックデザインを学んでおくのが一般的です。学生のうちに、将来的に役立つ知識・技術を身に付けておげば、それが就職活動の強みになったり就職後に即戦力として働けたりと、パッケージデザインの仕事をするにあたって有利に働くでしょう。

メーカーに就職する

学校卒業後、もしくは転職後、メーカーのパッケージデザイン職に採用されれば、パッケージデザイナーとして仕事を行えます。
メーカーによって扱う製品は違い、それに伴いデザインするパッケージも変わってくるため、企業選びは慎重に行いましょう。
ただし、自社でパッケージデザインを行っているメーカーは、そう多くはありません。そのため、メーカーのデザイン職への就職は、採用数が少なく、競争率が高い狭き門です。採用されるためには、学生のうちに関連資格を取得したりポートフォリオを充実させておいたりと、自身の強みを磨いておくことが大切でしょう。

デザイン事務所や広告代理店に就職する

パッケージデザインは、デザイン事務所や広告代理店が手掛ける場合も多いため、これらの会社に就職するのも、パッケージデザイナーになるため方法のひとつです。この場合は、メーカーよりは採用枠が多く、就職の難易度は下がるようです。
デザイン事務所や広告代理店では、会社によってデザインの雰囲気や扱う製品が異なる場合もあるので、自分のカラーに合った会社選びが重要です。
また、製品や広告のデザインをしていた方が、パッケージデザイナーに転身する例も多いようです。

独立して活動する

パッケージデザイナーの中には、フリーのデザイナーとして、クライアントの依頼を受けたデザインを行なっている方もいます。
とはいえ、フリーで活躍するためには、実績や人脈が必須です。そのため、メーカーやデザイン事務所などで経験を積んだ方が独立し、フリーのパッケージデザイナーになるケースが多いようです。

パッケージデザイナーに求められる資格や試験

パッケージデザイナーには、必須となる資格や試験は特になく、それよりも技術やセンスなどの実力が求められます。中には役立つ資格もありますが、どちらかと言えば資格の勉強をするよりも、グラフィックデザインの技術を高めたり、市場のパッケージデザインをリサーチしたりと、実力を高めるための努力を行う方が実務に役立つでしょう。
パッケージデザイナーに関連する資格については、最終章でご紹介します。

今後のパッケージデザイナーの将来性

先述のように、私たちの身の回りにはさまざまな製品があり、それらの多くがビニールや紙箱などのパッケージに包まれています。その数は数えきれないほどであり、それだけパッケージデザイナーの仕事は溢れていると考えられます。
とはいえ、近年では環境への配慮が求められるようになり、多くの製品でパッケージの簡易化が進んでいます。これは環境汚染が問題視される現代において当然の流れであり、今後も続いていくでしょう。そして、このようなパッケージ簡易化が進むと、パッケージデザイナーの仕事は減少する可能性があります。
よって、今後長くデザイナー業を続けられるかというは、時代に合ったパッケージデザインを行えるかどうかにかかっていると言えるでしょう。エコな素材を使う、なるべく簡易的なパッケージを作るなど、時代に沿ったアイディアでデザインを行えるデザイナーであれば、今後も活躍を続けられるのではないでしょうか。

パッケージデザイナーの就職先

パッケージデザイナーの就職先としては、まず製品メーカーがあります。この場合は、就職したメーカー製品のパッケージを手掛けることになるでしょう。
また、デザイン事務所もパッケージデザイナーの就職先のひとつです。この場合には、クライアントの依頼を受け、ニーズに沿ったパッケージデザインを行うことになります。さらに、会社に属さず、フリーとして活動しているパッケージデザイナーもいます。
パッケージデザイナーの世界では、就職先や働き方によって、何の分野のどんなパッケージデザインを行うかが大きく違ってきます。就職を考える際には、自身の目標を鑑みた就職先の選定が必要でしょう。

パッケージデザイナーの平均年収・MAX年収

パッケージデザイナーの平均年収には幅があり、相場は350万円〜600万円ほどだと言われています。初任給で言えば、20万円前後が一般的でしょう。日本人の平均年収が440万円ほどであることを考えると、ご紹介したパッケージデザイナーの年収は平均的だと言えます。
ただし、パッケージデザイナーの年収は実力や人気によって変わります。また、独立した場合には、収入が大幅に増えることもあるでしょう。実力あるパッケージデザイナーの中には、平均を大きく上回り、年収1000万円を超える方もいるようです。高年収を目指すなら、まずは技術やセンスを磨がなければならないでしょう。

パッケージデザイナーに向いているのはこんな人

パッケージデザインには、人を魅了する文字やイラスト、写真、そしてそれらの配置が求められます。そのため、絵を描くことが得意で、優れたセンスや独創性を持っている人は、パッケージデザイナーに向いていると言えるでしょう。
ただし、パッケージデザインにはデザイン性だけではなく、商品の特性やコンセプト、注意点などを的確に伝える分かりやすさも必要です。よって、消費者目線での理解力があり、それをデザインに反映させられる能力も必要です。
また、円滑で確実に仕事を進めるためのコミュニケーション能力や細かなデザイン作業に耐えられる根気強さなども、パッケージデザイナーとして働くのに欠かせない特性だと考えられます。

パッケージデザイナーに関連する職業や資格

パッケージデザイナーに関連する職業

パッケージデザイナーに関連する職業としては、以下のようなものが挙げられます。

  • グラフィックデザイナー
  • クリエイティブデザイナー
  • 広告デザイナー
  • アートディレクター
  • DTPデザイナー
  • DTPオペレーター
  • キャラクターデザイナー
  • イラストレーター
  • プロダクトデザイナー

これらはどれも物づくりを行うクリエイティブ職です。パッケージデザイナーは、これらの職業の人とともにパッケージデザインを行うこともありますが、中にはグラフィックデザイナーがパッケージデザインを行ったり、それぞれが別のデザイン担当に転職したりする場合もあります。

パッケージデザイナーに関連する資格

パッケージデザイナーの仕事をするために、資格は必要ありませんが、業務に関連する資格としては以下のようなものがあります。

  • Photoshopクリエイター能力認定試験
  • Illustratorクリエイター能力認定試験
  • アドビ認定エキスパート試験
  • DTPエキスパート認証試験
  • カーラーコーディネーター検定
  • 色彩検定

これらは、コンピューターデザインを行うためのソフト技術や色彩に関する資格です。学んでおけば、実務に役立てられるでしょう。

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