モデルになるには
- 2019.12.25
モデルの概要や仕事内容
モデルとは
モデルは、服やアクセサリーなどを着用しそれらを美しく見せたり、撮影の被写体になり作品づくりに関わったりする仕事です。
古くから、モデルは背が高くスマートな体型であることが基本とされてきましたが、近年ではさまざまなジャンルや体型のモデルがおり、ファッション雑誌からSNSまで幅広い活躍を見せるようになりました。年齢層の幅も広く、赤ちゃんからシニアまで老若男女のモデルがモデル業を行なっています。
モデルの仕事内容とは
モデルの仕事内容は多岐に渡りますが、メインとなるのはアイテムを着る(使う)ことによって良く見せるという、商品の広告的役割です。ショーモデルやファッション雑誌のモデルをはじめ、美容モデルや体の一部だけを見せる部分モデルなども存在し、洋服や化粧品、日用品などの魅力を消費者に伝えています。
また、テレビやラジオに出演したり、洋服ブランドやコスメをプロデュースしたり、本を出版したりする場合もあります。
モデルの仕事内容としては以下のようなものが挙げられます。
- ショー
- 雑誌
- CM
- カタログ
- SNS(WEBメディア)
- テレビ
- ラジオ
- 商品プロデュース
- 本の出版
- 作品撮りの被写体
- 絵画モデル
さらに、モデルにはモデル業を本業とするプロモデルと、一般の方が撮影に参加する読者モデルが存在し、この違いによってこなす仕事内容に違いがあります。
モデルになる方法
モデルになる方法としては、オーディションへの参加やスカウト、自身による事務所への応募などが挙げられます。それぞれの方法についてご説明しましょう。
①オーディション
ファッション雑誌に多いのが、モデルを募集するオーディション企画。活躍しているモデルの中には、こういった企画に応募し勝ち抜いた方が多くいます。募集内容は、専属モデルや読者モデル、美容モデルなど、雑誌や企画によってさまざま。オーディションでは書類や面接での審査があり、中には観客やメディアを招いた公開審査が行われる場合もあります。
②スカウト
スカウトもモデルになる方法のひとつ。スカウトマンに声を掛けられてモデルになったという話はよく耳にしますね。しかし、その確率は決して高いものではありません。また、スカウトを名乗った詐欺事件も頻発しているので、注意が必要です。
③事務所への応募
モデルになるには、モデル事務所に応募するという方法もあります。その場合は、所属したいモデル事務所に書類や写真を送り、選考を受けることになります。
選考には厳しい基準がありますが、それをクリアできれば、事務所所属のモデルとして第一歩を踏み出せるでしょう。
モデルに求められる資格や試験
モデルになるうえで必須となる資格はありません。しかし、モデルとしての実力や知識を問うモデル検定という試験は存在しています。
これは日本モデル技能検定協会が実施するもので、モデルだけでなく一般の方であっても受験できる検定です。地域やモデル事業の活性化、モデルのレベルアップが目的とされており、試験対策のためのスクーリングや講習も各地で行われています。
また、検定は指定のレッスンを受けた上での受験が基本で、これを受けるには受講料やテキストの購入費用が必要になります。試験の詳細については次項でご説明しましょう。
モデル難易度や試験について
ここではモデル検定について、難易度や試験の詳細を見ていきましょう。
モデル技能検定の試験概要
※下記は2019年度の日程です。
- 日程:年2回
- 会場:指定のモデルスクール
- 内容:基礎知識/マナー/オーディション能力/表現力/ヘアアレンジ/メイク/ウォーキング/ポージング/ボディメイキング/美容学/撮られ方等
- 受験料:1級10,000円/2級9,000円/3級8,000円/4級7,000円(税込)
- 検定のレベルと受験(受講)資格:
レベル 資格
1級 モデル経験2年以上
2級 モデル経験6ヶ月以上
3級 モデル未経験〜
4級 モデル未経験〜
モデル検定は合格率などが発表されておらず、難易度は不明です。手厚い講習やテキストが用意されているため、これらを押さえておくことが合格のキーとなるでしょう。ただし、そのためには費用がかかります。
今後のモデルの将来性
モデルは、商業や芸術などさまざまな分野においてなくてはならない職業です。
人間のモデルであるからこそ可能となる表現には、商品や作品を魅せる力があるためです。
また、近年紙媒体の雑誌は減少傾向にあるものの、デジタル雑誌やSNSツールの普及により、モデルの仕事は広がりつつあります。そのため、今後も極端に活躍の場が減るようなことはないでしょう。
しかし、人気モデルになれるのはほんの一握りの人間であるうえ、長期に渡って人気やスタイルを保つのは至難の業。シニアのモデルも多数活躍してはいますが、随時新しい人材が入る中でモデル業を続けていくのは難しく、数年で引退して他の仕事を始める方も少なくはありません。長く続けるためにはかなりの努力と実力が必要な職業だと言えるでしょう。
モデルの就職先
モデルには特定の就職先はありませんが、所属先は事務所(エージェンシー)もしくは無所属のフリーランスという2種に分けられます。
事務所所属の場合は、仕事を紹介してもらえたりトラブル対応や事務管理をしてもらえたりと、多くのメリットがありますが、フリーランスの場合は全て自身で行わなくてはなりません。
また、モデル事務所にはレベルや個性があるため、所属先の選択も重要。世界的に活躍するモデルの場合は、海外のモデルエージェンシーに所属することもあります。
モデルに向いているのはこんな人
モデルは、自身の体型や肌の調整が仕事のひとつ。そのため、自己管理力に長けている方やストイックな方はモデルに向いていると言えるでしょう。
また、モデルには静止画で商品の魅力を伝えることが求められるため、表現力やカリスマ性も必要になります。さらには、スポーツが好きなこと、ファッション・コスメの知識に優れていることなども、モデルの仕事に役立つと考えられます。
今も昔もモデルには身長が高くスレンダーな方が多いですが、重要なのは商品をより良く見せられるかということであり、近年では個性的なモデルやふくよかなモデルも登場しています。そのため、所謂モデル体型でないからといってモデルに向いていないとは言い切れません。
モデルに関連する職業や資格
モデルに関連する職業
モデルの仕事には、さまざまな職業の人が関わっています。主な業種を挙げておきましょう。
- スタイリスト
- ヘアメイクアーティスト
- カメラマン
- デザイナー
- 編集者
こういった業種の方々がチームとなり、ショーや作品を作り上げています。
また、モデルが転向(兼業)する職業としては、俳優・女優やタレント、ブランドプロデューサーなどの職業が多く見られます。特に人気女優の中にはモデル出身の方が多くおり、広く活躍しています。
モデルに関連する資格
モデルは体型維持や自身のファッション、ヘアメイクも仕事のうち。そのため、関連する資格としては体型管理やファッション、メイクに関するものが挙げられます。下記は一例です。
- ダイエット検定
- 食生活アドバイザー
- 色彩検定
- パーソナルカラー検定
- メイクアップ技術検定
ダイエットや食に関する知識は体型管理に役立ち、またカラーに関する知識はファッションコーディネートに応用できます。こういった資格は実際に取得しているモデルも多く、その知識を自身の仕事に活かして活動を行なっています。
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