入国審査官になるには?│仕事内容、資格、おすすめの学校もご紹介!

  • 2020.01.29
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入国審査官になるには?│仕事内容、資格、おすすめの学校もご紹介!
      
              

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入国審査官の概要や仕事内容

入国審査官とは?

入国審査官は国家公務員です。
日本を訪れる外国人の出入国審査や、在留外国人の在留資格審査、入国管理法(出入国管理及び難民認定法)の違反者に対する違反審査、難民認定に係る調査といった各種審査を行っています。
外国人の管理を行うことにより日本の安全を守ってくれているのです。

入国審査官の仕事内容とは?

入国審査官の仕事を1つずつみていきましょう。

①出入国審査
外国人が日本に入国する際にはパスポート(旅券)やビザ(査証)が必要です。
外国人が所持しているパスポートやビザが有効か、滞在目的が虚偽でないかどうか、期間はどうか(あまりに長いと不法就労などが疑われるため)などここで日本の安全を脅かす外国人が入国しないよう阻止します。
日本人が外国に出国する際、帰国する際も同じように審査をします。

②在留資格審査
入国を認められた外国人が定められた在留期間(例えば研修での来日の場合1年、6ヶ月または3ヶ月)を超えて日本に在留する場合や、在留目的を変更して日本に在留する申請をした場合などに行う審査です。
その滞在が日本社会に利益があるのか、日本の安全を脅かすものではないのか、入国管理法に該当するか・違反しないかなど照合して審査を行います。
外国人の在留の適切な管理を行うためです。

③違反審査
残念ながら一部の外国人は、在留許可の期間を超えて日本に滞在したり、日本に不法入国したりします。
このような外国人によって日本の安全や利益を害されないよう、外国人の強制退去などを行うのも出入国管理庁の仕事の一つです。
違反をした外国人は入国警備官などに身柄を拘束され、入国審査官がその外国人が入国管理法の強制退去自由に該当するかの審査を行います。
違反が認められれば強制退去になります。

入国審査官になる方法(資格取得方法等)

入国審査官になるためにはまず国家公務員採用試験を受験し、合格しなければなりません。

合格者は各地方出入国在留管理局の面接を経て、採用されれば出入国在留管理庁職員となります。
初めは法務事務官としての採用ですが、勤務年数を重ねたら入国審査官になることができます(特別な試験などはありません)。

出入国在留管理庁職員に採用された後は各種研修を受けることになります。
まずは採用後すぐに初等科研修を受けます。ここで基礎的な法律知識や実務知識を習得します。
研修後は入国審査官の補助業務や一般業務を行い、入国審査官として必要な知識や技術を習得します。

採用後、おおよそ4年以上の職員は中等科研修を受講します。
初等科研修よりも高度な法律知識の習得、実務の習熟により中堅職員を育成することを目的とした講義や実習が行われます。

ほかにも語学を学ぶ長期委託研修、勤務終了後に語学学校に通学して学ぶ在勤地研修、勤務年数や役職に応じて高等科研修・管理科研修・特別科研修、国内外の大学に留学して研究を行う長期留学制度など、様々な研修があります。

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資格難易度や試験について

試験について

国家公務員の国家試験は毎年4月~9月頃行われます。
国家公務員試験には

・国家公務員採用総合職試験(院卒者試験)
・国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)
・国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)
・国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)
・国家公務員採用一般職試験(社会人試験)

など学歴などによってさまざまな種類の試験があります。
総合職試験はいわゆるキャリアの試験となっています。
入国審査官も総合職試験の合格者から採用されますが、採用人数は例年わずか5人程となっているためかなり狭き門だといえるでしょう。

では採用人数が多い一般職試験(大卒者程度)を参考にみていきましょう。

【2021年度】国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)

受験資格は以下の条件を満たした者です。
1 1991(平成3)年4月2日~2000(平成12)年4月1日生まれの者
2 2000(平成12)年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの
(1) 大学を卒業した者及び2022(令和4)年3月までに大学を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
(2) 短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び2022(令和4)年3月までに短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者

●試験の概要
受験書類の受付:2021(令和3)年4月2日(金)9:00~4月14日(水)
インターネットによる申し込み。

試験日程:【一次試験】6月13日(日)
【二次試験】6月14日(月)11:00~6月21日(月)17:00
※人物試験

試験地:【一次試験】各都道府県(受験に便利な都市でよい)
【二次試験】採用を希望する地域

試験科目:【一次試験】
・基礎能力試験(多肢選択式)
・専門試験(多肢選択式)
・一般論文試験
・専門試験(記述式)

【二次試験】
・人物試験

合格発表:【一次試験】7月7日(水) 9:00
【最終合格発表】8月17日(火) 9:00

今後の入国審査官の将来性

2021年の東京オリンピックでは多くの日本人・外国人の出入国が予想されています。
また、少子高齢化が進んでいることから外国人労働者の受け入れなどが検討されていることなどからも、今後今より多くの外国人が日本に入国・在留する可能性があります。
この事態に対応するため、法務省は2015年から5年間で約1,000人入国審査官を増員させる計画を立てていますし、2019年4月には法務局入国管理局は廃止され、外局として出入国在留管理庁が新設されました。つまり格上げされたのです。
いかに出入国審査に力を入れているかがよくわかります。
これらのことからも、入国審査官の需要はまだまだ増えると考えられますので、将来性は十分にあるといえるでしょう。

入国審査官の就職先

入国審査官の就職先は出入国在留管理庁に所属する機関や分局、支局などです。
例えば

・入国者収容所東日本入国管理センター
・入国者収容所大村入国管理センター
・札幌出入国在留管理局
・仙台出入国在留管理局
・東京出入国在留管理局
・成田空港支局
・羽田空港支局
・横浜支局

などがあります。
それこそ全国に空港や港など外国からの玄関口がありますので、入国審査官は全国各地で活躍しています。
海外の在外公館で活躍する入国審査官もいます。

入国審査官に向いているのはこんな人

入国審査官は国家公務員なので、国民の全体の奉仕者として国の安全を守っていかなければなりません。
入国審査の際にはテロリストや犯罪者が入国しないよう、責任感をもって業務を行っていかなければなりません。
怪しい人物になれば審査に協力しなかったり、悪い態度をとってきたりする者もいるでしょう。
そうした時も冷静かつ的確に対応し、判断できる能力も求められます。

また、国によって文化も宗教も考え方も異なります。
さまざまな外国人と接する可能性がある入国審査官は、話す相手が何を伝えようとしているのか、どういう考えでいるのか、どういった態度で接したらよいのかという観察力とコミュニケーション能力も求められるでしょう。

入国審査官は法律や外国語の習得が欠かせません。
採用後に行われる様々な研修で、きちんと習得し、研修後も学び続ける前向きな姿勢が大切です。
特にこれからさらに外国人が入国してくることを考えても、そういった姿勢は求められると考えられます。
そして迅速・正確な審査業務を行うことも求められるでしょう。

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入国審査官に関連する職業や資格

関連する職業

●入国警備官
法務省出入国在留管理庁に所属する公安職の国家公務員で、入国審査官と同じように入国管理センターや地方出入国在留管理局で勤務し、不法入国者や不法滞在者の調査、摘発、収容した場合の処遇、送還などを行っています。
入国審査官とは異なり、入国警備官採用試験を受験して採用される者が多いようです。

関連する資格

●TOEIC
一般的に言われているTOEICとは「TOEIC Listening & Reading Test」のことで、他にも4種類のテストがあります。
このテストは、ビジネスや日常生活における会話や文章でのやりとりといった英語能力を測るためのテストとなっています。
TOEICは合格・不合格ではなくスコア制で、学生の就職であれば600点以上、転職や昇格であれば700点以上のスコアが一般的な目安となります。

他にも英検やBCTビジネス中国語検定、KLAT韓国語能力評価試験などの試験に合格していれば、受験に有利ということはあまり考えられないようですが採用された後役に立つのではないかと考えられます。
(ちなみに総合職の場合はTOEICの点数600点以上で合格者決定の際に点数が加算されるようですので、一般職で点数が加算されることはありませんがアピールポイントにはなるのではないでしょうか。)

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