ファッションデザイナーになるには

  • 2020.01.29
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ファッションデザイナーになるには
      
              

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ファッションデザイナーの概要や仕事内容

ファッションデザイナーとは

ファッションデザイナーは、服飾製品のデザインを行う職業です。具体的には、洋服(和服)やバッグ、靴、ファッション小物などのデザインを行い、直筆もしくはソフトを用いたデザイン画で表現します。それを元に、実際の服飾製品が制作されていくのです。

世の中には数多くのファッションブランドやショップがあり、その中では多くのファッションデザイナーがトレンドやオリジナリティを意識したデザインを生み出しています。
とはいえ、近年ではデザインのオリジナリティに重心を置かない、安価な大量生産の洋服も増えているため、ファッションデザイナーの仕事の在り方にも変化が生じつつあると言えるでしょう。

そんなファッションデザイナーの職は華やかなイメージが強く男女問わず人気が高いですが、高いセンスや技術、知識が求められる職業でもあります。

ファッションデザイナーの仕事内容とは

先ほども述べたように、ファッションデザイナーの仕事は服飾製品のデザインを行うことです。
しかし、その種類は大きく2つに分けることができます。ひとつは企業デザイナーの仕事、もうひとつはオートクチュールデザイナーの仕事です。それぞれ詳しくご紹介しましょう。

企業デザイナーの仕事とは

企業デザイナーとは、アパレル会社に所属し、自社の服飾製品をデザインするデザイナーのことです。多くの場合は、大量生産される製品の元となるデザインを手掛けるため、企業デザイナーにはトレンド感やマス感を重視した表現が求められます。
大手のアパレルメーカーや繊維メーカーなどの服飾製品のデザインは、この企業デザイナーが務めていると思って良いでしょう。

オートクチュールデザイナーの仕事とは

オートクチュールとは、高級衣装店や高級注文服を指す言葉です。よって、オートクチュールデザイナーとは、顧客からの依頼を受けたオーダーメイドの服飾製品や高級メゾンの服飾製品のデザインを行うデザイナーを指します。
オートクチュールデザイナーは企業デザイナーと違い、顧客のニーズに沿った服飾製品のデザインや、メゾンの顔となるコレクションショーなどを手掛けるため、より高い創造性や技術力が求められます。ラグジュアリーブランドを手掛ける有名デザイナーなどは、このオートクチュールデザイナーに数えられるでしょう。

ファッションデザイナーの仕事は上記のように分けられますが、その具体的な仕事内容は多岐に渡ります。デザイン画を描くだけでなく、自身で縫製を行なったりパターン作りや生地選定、サンプルチェックを行ったりと、デザインした服飾製品に関わるさまざまな業務をこなしているのです。

ファッションデザイナーになる方法

学校でファッションを学ぶ

服飾の専門学校や大学の服飾専門コースで学ぶ方法は、ファッションデザイナーになるための第一ステップとして挙げられます。服飾系学校ではデザイナーに必要な知識や技術を一から学べ、学内でショーを開催できたりコンペがあったりと、より実践的なカリキュラムを経験できる場合もあります。
多くの有名デザイナーも服飾系学校を出ている場合が多く、その経歴や人脈はファッションデザイナーとして就職するにあたっても役立つでしょう。

アパレル関連会社に就職する

アパレルメーカーや繊維メーカー、アパレル系の小売会社など、アパレル関連会社に就職するのも、ファッションデザイナーになるためのひとつの方法です。これらの会社でデザイナーや商品企画職に就ければ、自社のファッションデザイナーとして働くことができます。
ただし、会社によって扱う服飾製品の種類や雰囲気は異なるため、会社選びは重要です。自身の感性や目標に沿う会社を選び、採用されるための実力を磨くことが必要でしょう。

デザイナーのアシスタントに付く

ファッションデザイナーとして活躍している方のアシスタントとして働くのも、ファッションデザイナーになるための方法と言えるでしょう。この場合は、デザイナーのサポートや雑務をこなしながら、現場でファッションデザインや服作りを学ぶことになります。
とはいえ、デザイナーアシスタントの求人は決して多くはありません。未経験者を採用することもほぼないため、服飾系学校を卒業した方やデザインに関する実務経験がある方でないと、アシスタントとして働くことは難しいと考えられます。

自身でブランドを立ち上げる

ファッションデザイナーになるには、自らブランドを立ち上げデザイナーを務めるという方法もあります。ブランドを成功させるのは簡単なことではないですが、優れたデザインの服飾製品を生み出せれば、雑誌に掲載されたり有名人が着用したりと、ブレイクすることもあるでしょう。
しかし、自身のブランドを立ち上げ成功させるには、実力があることが前提条件。そのためには経験や技術を磨いておかなくてはなりません。

ファッションデザイナーに求められる資格や試験

ファッションデザイナーには、必須となる資格や試験はありません。デザイナーの世界は実力主義であるため、資格よりもセンスやアイディアが重要視されます。
ただし、服飾製品をデザインし製品化するためには、洋裁やパターン、マーケティングなどの基本的な知識は必要です。そのため、デザインセンスとともに知識を学ぶ努力は求められるでしょう。
また、ファッションに関係する資格や検定自体はいくつか存在するため、それらは最終章にてご紹介します。

今後のファッションデザイナーの将来性

近年、人々の衣服にかける費用が減少し、また市場自体もファストファッションが主流になるなど、縮小傾向にあります。アパレル業界の景気は決して良いとは言えず、好調なブランドとそうでないブランドに大きな格差が生まれています。そのため、ファッションデザイナーの将来も決して楽観視はできないでしょう。
そんなアパレル業界でファッションデザイナーとして長く活躍するためには、抜きん出たセンスやトレンドを生み出すオリジナリティが必要であり、ファッションデザイナーがブランドの将来を左右するとも言えるでしょう。

ファッションデザイナーの就職先

ファッションデザイナーの就職先としては、アパレルメーカーや繊維メーカー、アパレルの小売会社などが挙げられます。この場合は企業デザイナーとして、自社の服飾製品をデザインすることになります。
また、メゾンやブランドに就職したり自身のブランドを立ち上げたりするファッションデザイナーも少なくはありません。その場合は、より自身の感性を生かしたデザインを行うことができるでしょう。ただし、人気ブランドのデザイナー職は人気もハードルも高く、採用されるには高い実力が必要となります。

ファッションデザイナーに向いているのはこんな人

ファッションデザイナーに向いているのは、ファッションに対する熱意があり、トレンドにも敏感な人です。これはファッションデザイナーの第一条件とも言えるでしょう。
また、ファッションデザインにはオリジナリティやセンスが重要であるため、高い創造性や感性も必要です。

さらに、服飾製品にはデザイナーの好みではなく、TPOや客観性が求められる場合もあります。よって、ファッションデザイナーには冷静で適切な判断力も必要でしょう。

ファッションデザイナーに関連する職業や資格

ファッションデザイナーに関連する職業

ここでは、ファッションデザイナーに関連する職業をご紹介しましょう。

  • ファッションディレクター
  • パタンナー
  • テキスタイルデザイナー
  • マーチャンダイザー
  • スタイリスト
  • モデル
  • カメラマン

これらの職業は全てファッションに関連するものであり、ファッションデザイナーはこれらの職業の人々とともに服作りやブランドプロモーションを行っています。

ファッションデザイナーに関連する資格

ファッションデザイナーに関連する資格には、以下のようなものがあります。概要とともにご紹介しましょう

ファッション色彩能力検定

服飾製品に関する専門知識に加え、マーケティングや流通の知識を測る検定。色彩に特化しているため、デザインやディスプレイ、接客など実務に役立てられます。

ファッションビジネス能力検定

服飾製品の企画・生産・流通など、主にビジネス分野に関する知識を測る検定。アパレルのマーケティングやマネジメント、マーチャンダイジングに役立ちます。

パターンメイキング技術検定

デザインのパターン(型紙)をおこす技術と、ファッションに関する知識を測る検定。パタンナーだけでなく、ファッションデザイナーの実務にも生かせます。

洋裁技術認定試験

洋裁に関する知識・技術を測る試験。婦人服から子ども服まで幅広い洋裁技術を学べます。デザイン画に関する分野もあるため、ファッションデザイナーにもおすすめです。

カラーコーディネーター認定試験

カラーコーディネートに関する知識を測る試験。配色や色の特性、歴史などを学べます。色彩関連の資格は、ファッションデザインにおいても大きく役立つでしょう。

これらはファッション関連の資格ですが、PhotoshopやIllustratorなど画像編集系のパソコン資格も、ファッションデザインの実務に生かせます。

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