研究・技術者(電気)になるには

  • 2021.02.16
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研究・技術者(電気)の概要や仕事内容

研究・技術者(電気)とは

研究・技術者(電気)とは、家電やコンピューター、半導体、電気エネルギーなどの研究・開発を行う職業です。電気分野に関する専門的なスキルを用い、より便利で価値の高い製品やサービスを開発しています。
私たちの生活に、電気は欠かせません。多くの電気製品やエネルギーが、人々の暮らしを支えています。そして、その製品やエネルギーは、全て研究・技術者によって生み出されたものです。電気製品が年々進化を遂げていくことからも分かるように、研究・技術者はより良い製品やサービスの開発に取り組んでいるのです。
これからも研究・技術者は研究を重ね、画期的な電気製品及びサービスを生み出し、私たちの生活をより便利でエコなものへと変えていくでしょう。

研究・技術者(電気)の仕事内容とは

研究・技術者(電気)の仕事は、電気分野における新技術や新製品、または電気供給システムの開発・製造を行うことです。日々研究を行って問題の解決や新たな発見をし、成果を活かした製品及びサービスを生み出していきます。
また、既存の技術や製品に対する研究を進め、より優れたものへと改良することも、研究・技術者の仕事です。
電気分野の研究・技術者が行う研究の対象となるのは、電化製品や電子部品、供給システム、新素材など、多岐に渡ります。研究・技術者は、優れた知識と技術によって研究や実験、試作を重ね、幅広い製品やサービスの開発に尽力しているのです。

研究・技術者(電気)になる方法

研究・技術者(電気)になるために、定められたルートはありません。
しかし、研究・技術者として働くには、基礎となる電気関連の知識や技術は必須です。そのため、大学や大学院の理工学系学部を経て、メーカーや研究所に就職するというのが、研究・技術者にのるための一般的なルートになります。中でも、理工学系学部の大学院を出ていれば、就職は有利になるでしょう。
また、公的機関の研究・技術者として働く場合には、まず公務員試験を受け、合格しなければなりません。国営機関への就職を目指すなら国家公務員試験を、地方自治体が運営する機関への就職を目指すなら地方公務員試験を受けることになります。そして、試験に合格し、電気分野の研究機関に配属されれば、公務員の電気研究・技術者として働くことができます。

研究・技術者(電気)に求められる資格や試験

研究・技術者(電気)になるために、必ず取得しておかなければならない資格はありません。
ただし、研究・技術者として働くためには、電気分野に関する専門的な知識や技術は必要です。よって、資格は必要なくても、自身のスキルを証明できるような学歴や経歴があれば、就職はしやすく、さらに実務でも活躍しやすいでしょう。
また、公的機関の研究・技術者として働く場合には、公務員試験を受験し、合格しなければなりません。目指す就職先によって受けるべき試験は異なるので、事前によく調べておくようにしましょう。

今後の研究・技術者(電気)の将来性

近年、電気分野は凄まじい発展を遂げてきました。多様な機能を持ったスマートフォンや高画質のテレビ、AI技術を用いたロボットなどがその例で、数々の画期的な技術を用いた製品は人々の暮らしをより便利なものへと変化させています。
そして、その発展を担っているのが電気分野の研究・技術者です。電気分野はさらなる発展も期待されているため、電気分野の研究・技術者に対する今後の需要及び期待は高いと言えるでしょう。
また、今後は電気系分野の中でも特に情報通信やエネルギーに対する技術発展が注目されていくと考えられます。よって、情報通信やエネルギー分野に長けた研究・技術者の将来性はより高いと言えるでしょう。
とはいえ、電気・電子系企業間における技術開発や人材確保は激しい競争となっています。そのため、研究・技術者としての需要を保つためには、優れた知識と技術を持っておかなくてはならず、求められる人材になるための努力は常に求められるでしょう。

研究・技術者(電気)の就職先

研究・技術者(電気)の主な就職先は、電気・電子機器メーカーや電気系技術の研究所です。
電気・電子機器メーカーの例としては、家電メーカーや精密機器メーカー、半導体メーカーなどが挙げられます。メーカーによって、扱う製品及び技術や会社の規模、待遇などは大きく異なっており、また海外メーカーも選択肢として考えられるため、就職においては情報収集や自身の目指すビジョンとの照らし合わせが重要でしょう。
また、電気系技術の研究所には公的機関と民間機関が存在します。公的機関で働く研究・技術者は公務員にあたるため、公務員試験への合格が必要です。

研究・技術者(電気)の平均年収・MAX年収

研究・技術者(電気)の平均年収は、約500万円で、日本人の平均年収よりもやや高い水準にあります。また、研究・技術者の初任給は24万円ほどが相場であり、こちらも他の職業よりやや高くなるようです。
ただし、年収は勤めるメーカーや機関によって大きく変わります。大手メーカーや公的研究所で働いている場合には、平均以上の年収を得られる可能性があり、中には1,000万円近い年収を得る研究・技術者もいるでしょう。
さらに、キャリアや成果に応じたインセンティブが与えられることもあるため、研究・技術者の年収には個人差が大きいと考えられます。

研究・技術者(電気)に向いているのはこんな人

研究・技術者(電気)には、このような人が向いています。

  • 理数分野が得意な人
  • 機械が得意な人
  • 分析力、探究心に優れている人
  • こつこつと努力を積み重ねられる人
  • 発案力に富んでいる人

電気分野を扱う研究を行う以上、研究・技術者は理数系の知識や機械の扱い方に長けていなければなりません。また、問題を解決し、新製品や新技術の開発を目指すためには、高い分析力や探究心も必要でしょう。
さらに、電気分野の研究はすぐに結果を出せるわけではなく、複雑な問題を乗り越えて研究を続けていかなくてはなりません。よって、地道な努力が苦にならない努力家な人も研究・技術者には向いています。
加えて、オリジナリティに富んだ発案力も持ち合わせていれば、研究開発においてより活躍できるでしょう。

研究・技術者(電気)に関連する職業や資格

研究・技術者(電気)に関連する職業

研究・技術者(電気)に関連する職業をご紹介します。

  • 通信技術者
    通信ネットワークの研究開発を行う職業。クライアントがより快適に通信ネットワークを使用するために、通信設備の設計や施工、運用、保守も担う。
  • セキュリティ技術者
    システムのセキュリティに関する研究開発、設計、運用を担う職業。サーバーの構築や運用、保守も行い、安全なシステムを構築する。
  • 研究・技術者(エネルギー系・機械系)
    エネルギー分野の研究開発、また機械分野の研究開発を行う職業。各分野の専門スキルを用い、新製品や新サービスを生み出している。

これらはどれも、各分野における研究開発を担う職業です。通信やセキュリティ、エネルギー、機械等は発展が著しく競争も激しい分野であるため、技術者達は重要な役割を負っており、それぞれが研究の第一線で活躍しています。

研究・技術者(電気)に関連する資格

研究・技術者(電気)に関連する資格をご紹介します。

  • 電気主任技術者
    電気設備の保安監督業務を行うために必須となる国家資格。電気事業法によって、事業用電気工作物の設置者に選任が義務付けられている。扱える電圧によって、第一種〜第三種に分けられている。
  • エネルギー管理士
    工場や事業所において、エネルギー使用設備の管理やエネルギー使用方法の監視・改善を行うための国家資格。省エネ法に基づいて、省エネの推進も行う。
  • 技術英検(旧工業英検)
    科学技術文書に対する英語での読み書き能力を評価するための資格検定。理工学系の研究開発において役立つ。

「電気主任技術者」や「エネルギー管理士」資格は、どちらも電気技術に関わる資格です。
また、電気分野の研究・技術者として働くためには、専門的な英語能力が必要になるため、「技術英検」の取得は実務に大きく役立つでしょう。

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