カラーコーディネーターになるには

  • 2020.01.29
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カラーコーディネーターの概要や仕事内容

カラーコーディネーターとは

カラーコーディネーターは、色彩に関する知識に特化し、さまざまな分野において配色のコーディネートやアドバイスを行う職業です。
色彩は合わせ方や使い方によって人に与える印象が異なり、また場面によって適した色や適さない色も存在します。それを判断するには感覚だけでなく専門的な知識が必要となるため、色彩のプロとして、カラーコーディネーターは重要な役割を果たしているのです。

カラーコーディネーターは、カラーアドバイザー・カラーコンサルタントなどと呼ばれることもあり、製品や空間のプロデュースはもちろん、小売や飲食など幅広い分野で活躍しています。

カラーコーディネーターの仕事内容とは

カラーコーディネーターが活躍する分野は幅広いため、その仕事内容は多岐に渡ります。主な例をご紹介しましょう。

  • アパレルに関するカラーコーディネート
  • 化粧品に関するカラーコーディネート
  • インテリア・建築に関するカラーコーディネート
  • 製品開発(雑貨・日用品・食品等)に関するカラーコーディネート
  • 小売(売り場作成等)に関するカラーコーディネート
  • 広告・商品パッケージに関するカラーコーディネート
  • 飲食(内装や備品等)に関するカラーコーディネート

このように、カラーコーディネーターはあらゆる商業分野でカラーコーディネートを行います。

具体的な仕事内容としては、クライアントのヒアリングやミーティングのもと、対象製品の目的に合った配色の案を出したりアドバイスを行ったりすることになりますが、資料作成・メール対応などの事務作業や現場での顧客対応を行う場合もあります。

カラーコーディネーターになる方法

カラーコーディネーターになる方法は、主に「一般企業への就職」もしくは「イメージコンサルタント系企業への就職」という2つに分けられます。

分野に関わらず多くの一般企業では、商品開発や販売など、カラーコーディネートを必要とする業務が存在し、イメージコンサルタント系企業においても空間プロデュースや広告デザインなど、色彩に関する知識が求められます。

こういった企業に就職しカラーコーディネーターの仕事を行いたいなら、大学の専門コースや専門学校で色彩を学んだり資格を取ったりしておくと、就職活動が有利になります。
まずは資格や知識を取得し、就職活動においてはカラーコーディネートに関わる職種の採用情報を探しましょう。

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カラーコーディネーターに求められる資格や試験

カラーコーディネーターには、必須となる資格はありません。しかし、「カラーコーディネーター検定」という試験は存在しています。その詳細をご紹介しましょう。

カラーコーディネーター検定試験とは?

カラーコーディネーター検定試験は、さまざまな仕事に役立てられる色彩の実践的・専門的な知識を学び、測る試験です。3級から1級までの3段階に分けられており、級が上がるほど内容のレベルも上がります。
このカラーコーディネーター検定試験の知識は、実際の業務に役立てやすいため、多くの人が取得を目指す人気検定となっており、3級合格者には「アシスタントカラーコーディネーター」、2級合格者には「2級カラーコーディネーター」、1級合格者には「1級カラーコーディネーター」の称号が付与されます。

難易度や試験について

カラーコーディネーター検定試験では、3級の合格率が58.5%、2級の合格率が35.1%、1級の合格率が37.1%(2018年度)となっています。例年、3級受験者は5,6割が合格している為比較的易しいと推測されますが、2級・1級になると3,4割まで下がり、難易度は上がっていくことがわかりますね。特に1級になると出題範囲も広く、長期的な学習が必要でしょう。
また、3級が7194人、2級が3648人、1級が535人(2018年度)と、級によって受験者数は大幅に違っています。
試験概要は下の表でご確認ください。

3級 2級 1級
試験日程 6月、12月 12月
試験会場 全国約65箇所(6月の3級・2級のみ開催時)/全国約80箇所(12月の3級・2級・1級開催時) 全国約80箇所(12月の3級・2級・1級開催時)
受験資格 なし(併願や2級・1級からの受験も可)
受験料 5,340円(税込) 7,480円(税込) 9,620円(税込)
試験形式 マークシート マークシート・論述(試験はファッション色彩・商品色彩・環境色彩の3分野のうち1つを選択、受験する)
試験時間 2時間 2時間半
合格条件 100点満点中70点以上

※2019年の概要です。

今後のカラーコーディネーターの将来性

ここまでご紹介してきたように、カラーコーディネーターは幅広い分野で活躍できる職業です。しかし、実際にはカラーコーディネーター単体での起用案件はさほど多くはありません。ほとんどの場合、デザイナーやインテリアコーディネーター、販売員など色に関わる本職を持つ人が、カラーコーディネーターを兼業し、活動しているのです。

カラーコーディネーターの知識は実務やスキルアップに役立つものですが、それをどのように活用していくかどうかという点については、計画的に検討しておかなければならないでしょう。

カラーコーディネーターの就職先

カラーコーディネーターの就職先としては、アパレルや化粧品、インテリア関連会社をはじめ、デザイン事務所や広告関連会社、製品メーカー、飲食関連会社まで、幅広い選択肢が挙げられます。
しかし、カラーコーディネーター専門としての求人はほぼないため、その知識だけで内定を勝ち取るのは難しく、就職活動にあたっては他の強みが求められるでしょう。

カラーコーディネーターに向いているのはこんな人

カラーコーディネーターは色を操る仕事であり、それは商品の売れ行きや店舗の人気にも直接的に関わります。そのため、色彩に関する興味やセンスはもちろん、トレンドなどの情報収集能力が高い人こそ、カラーコーディネーターに向いていると言えます。
また、クライアントや顧客のニーズを正しく理解するための会話能力や、商品や空間を使う人のことを考えられる想像力なども必要でしょう。

カラーコーディネーターに関連する職業や資格

カラーコーディネーターに関連する職業

カラーコーディネーターに関連する職業には、以下のようなものがあります。

  • デザイナー
  • スタイリスト
  • ファッションアドバイザー
  • バイヤー
  • メイクアップアーティスト
  • ネイリスト
  • カラリスト
  • インテリアコーディネーター
  • インテリアプランナー
  • 建築士
  • グラフィックデザイナー
  • 美容部員
  • 商品企画
  • 販売員

これらは一例ですが、カラーコーディネーターの仕事を兼ねている人が多い職業です。どれも色彩が仕事に深く関わるため、カラーコーディネートの知識を実務に役立てているのです。

カラーコーディネーターに関連する資格

カラーコーディネーターと同じように、色彩に関連する資格はいくつか存在します。主なものをご紹介しましょう。

  • 色彩検定
  • カラーデザイン検定
  • ADECカラーマスター色彩士検定
  • ファッション色彩能力検定
  • 色彩技能パーソナルカラー検定試験
  • パーソナルカラリスト検定
  • 色彩福祉検定
  • 色彩活用ライフケアカラー検定
  • デジタル色彩検定
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