カーデザイナーになるには

  • 2020.02.28
  •        
カーデザイナーになるには
      
              

気になる学校を探してみよう

学校種別
エリア
職種
   

カーデザイナーの概要や仕事内容

カーデザイナーとは

カーデザイナーとは、自動車のデザインを行う職業であり、プロダクトデザイナー、もしくはインダストリアルデザイナーの一種です。自動車の外装・内装をデザインし、さらには自動車以外の乗り物のデザインを手掛けることもあります。この業務にはセンスだけでなく、高い知識力も求められるため、カーデザイナーは専門性の高い職業のひとつだと言えるでしょう。
年々、自動車の性能は進化を遂げ、その動向は世界的に注目されています。そして、それと同時にデザインも変化しています。なぜなら、大きな機械である自動車は、デザインがその性能や安全性、使い勝手までも左右するためです。
つまり、今後もさらなる進化が予想される自動車業界において、カーデザイナーは重要な役割を担っているのです。

カーデザイナーの仕事内容とは

カーデザイナーの仕事は自動車をはじめとした乗り物のデザインですが、その仕事は多くの場合、内容によって分業されています。主な例を見てみましょう。

  • エクステリアデザイナー:自動車の外装をデザインする職業
  • インテリアデザイナー:自動車の内装をデザインする職業
  • クレイモデラー:クレイを用いてデザインを立体的に再現する職業
  • デジタルデザイナー、モデラー:デジタルツールにおいてデザインを行い、具現化する職業
  • カラーデザイナー:自動車の内外装色を決める職業

カーデザインではこのような分業がなされており、これらの人々が市場調査や打ち合わせを重ね、デザインを進めています。
また、デザイン完成後には試作車を作り、それがさまざまな試験には合格すれば、生産の過程に入ることになります。

カーデザイナーになる方法

カーデザイナーになるには、以下のような方法を取るのが一般的です。

学校で学ぶ

カーデザイナーには、センスと共に高い専門性が求められ、それは人が乗る自動車の安全性にも関わります。そのため、カーデザイナーを目指すなら、まずは大学や専門学校で知識・技術を学ぶことから始めましょう。
大学の工学科や美術科、もしくは専門学校でプロダクトデザイン・インダストリアルデザインを学べば、基礎が身につくと共に、就職も有利になります。

自動車メーカーに就職する

自動車メーカーにカーデザイナーとして就職する方法です。
ただし、自動車メーカーは就職先として非常に人気が高い分野であり、簡単には入社できません。
学生のうちから、就職に向けたポートフォリオを作ったりプレゼンテーションの練習をしたりといった努力を重ねておくことが必要でしょう。

デザイン事務所に就職する

デザイン事務所には、インダストリアルデザインを中心に行なっているところがあり、カーデザインを手掛ける場合があります。よって、インダストリアル系のデザイン事務所に就職するのも、カーデザイナーになるための方法に数えられるでしょう。
とはいえ、自動車メーカーと同じく、デザイン事務所への就職も簡単なものではなく、狭き門であると言われています。ここでも高い実力が求められるでしょう。

カーデザイナーに求められる資格や試験

カーデザイナーには、必ず持っていなくてはならない資格や受けておかなければならない試験はありません。
ただし、機械的で非常に専門的な職種であるため、大学の美術・工学コースやインダストリアルデザイン系の専門学校への通学など、学歴や経験は重要視されると考えられます。学生のうちに、経験と実力を磨いておくことが必要でしょう。

今後のカーデザイナーの将来性

近年、車に興味を持つ若年層が減少していると言われています。車業界の衰退を心配する方もいるでしょう。とはいえ、日本国内の車保有台数自体は減ってはおらず、徐々にではありますが増加しています。
また、電気自動車や自動運転など、自動車の技術は確実に進化しています。今後もそれは続き、時代の変化や環境への影響により、新型車の購入が進むでしょう。
カーデザイナーは、そんな自動車の進歩のために大きな役割を果たす職業です。優れたデザインを生み出せれば、世界的に評価される可能性もあります。
ただし、競争率が激しく、成功するのが難しい業界でもあるため、その道は決して優しくはないでしょう。

カーデザイナーの就職先

カーデザイナーの就職先としては、まず車メーカーが挙げられます。その場合は、就職したメーカーのカーデザインを手掛けることになります。しかし、車メーカーは就職競争率の高い業界であり、またカーデザイナーという専門職の採用は限られていることから、就職するのは決して簡単ではありません。採用を勝ち取るための強みが必要になるでしょう。
また、車の本体だけではなく、車の部品や機器を扱うメーカーに就職し、プロダクトデザイナーとして仕事を行うのもひとつです。
他の就職先としては、カーデザインを手掛けるデザイン事務所があります。ただし、これも数は多くはなく、就職の競争が激しいため、就職の難易度は高いと言えるでしょう。
カーデザイナーは人気の高い職業であるため、その仕事に就くには相応の実力が求められます。

カーデザイナーの平均年収・MAX年収

カーデザイナーの平均年収は就職先によって差があります。一般的には、自動車メーカーであれば700〜800万円、デザイン事務所であれば300万円〜600万円ほどであると言われており、メーカーの方が、年収が高くなる傾向にあります。ただし、メーカーの規模によってもその額は変わります。
また、実績によっては年収が1000万円を軽く超えるカーデザイナーもおり、年収には幅がある職業であると言えるでしょう。

カーデザイナーに向いているのはこんな人

カーデザイナーは、自動車の外部内部をデザインする仕事です。向いている人の条件としては、まずは車が好きであるということが挙げられるでしょう。そして、それだけではなく、自動車や機械に関する知識に長けていることも大切です。なぜなら、自動車のデザインはその性能、そして安全性にも深く関係するからです。
さらに、デザイナーという職業である以上、センスや独創性、表現に優れていることも必要でしょう。
また、カーデザイナーには分析力やマーケティング力も求められます。市場の長期的な見込みや流行は、車のデザインにとっても重要であるからです。
このような要素をバランスよく持つ方こそ、カーデザイナーに向いていると言えるでしょう。

カーデザイナーに関連する職業や資格

カーデザイナーに関連する職業

カーデザイナーに関連する職業としては、まずプロダクトデザイナーが挙げられます。ご紹介してきた通り、カーデザイナーはプロダクトデザイナー(インダストリアルデザイナー)に大きく分類される職業であるためです。
他に、車業界の職業としては、以下のようなものがあります。

  • カーチューナー(自動車の性能を高めるためのチューニングを行う職業)
  • カスタムメカニック(自動車のカスタムを行う職業)
  • レーシングメカニック(モータースポーツのマシン管理を行う職業)
  • レーシングドライバー(モータースポーツのドライバー)
  • 実験評価エンジニア(開発途中の自動車の性能を検証する職業)
  • 自動車整備士
  • 研究開発
  • 生産管理
  • MD

自動車業界では、このような職種の人々がそれぞれの専門性を持って働いています。

カーデザイナーに関連する資格

カーデザイナーに関連する資格としては、以下のようなものが挙げられます。

  • プロダクトデザイン検定
  • CGクリエイター検定
  • カラーコーディネーター 検定
  • 色彩検定
  • カラーデザイン検定

中でも日本インダストリアルデザイナー協会によるプロダクトデザイン検定は、デザインや商品開発などカーデザイナーの業務にも直結する内容となっています。
また、色彩やCGに関する資格も、デザイン実務に役立つでしょう。

カーデザイナーになれる専門学校はこちら