ベーシストになるには

  • 2020.04.01
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ベーシストの概要や仕事内容

ベーシストとは?

ベースギターを演奏するミュージシャンのことで、ベーシストまたはベースプレイヤーと呼ばれます。
ベースギターは低音で、あまり目立ちませんが曲のリズムやグルーヴ(正確な定義は無いようですがいわゆる「ノリ」のこと)を作る大切な「縁の下の力持ち」としての役割を果たしています。
音楽業界の中ではギタリストと比較されるし目立たないし、地味だし…「ベーシストは変態」だなんていう定説まであるようですが、大切なポジションであるがためにリズム感や楽曲の世界観を広げるためのアレンジ力・表現力など、求められる能力も高いのです。

ベーシストの仕事内容とは?

では具体的にどのような仕事を行っているのかというと、バンドのベーシストやアーティストのバックバンド、スタジオのレコーディングなどでベースギターを演奏するのが主な仕事です。
バンドでデビューすることができるベーシストはほんの一握りであるため、レコードスタジオでスタジオミュージシャンとして自分以外のミュージシャンのレコーディングをする際にベースを担当したり作曲・編曲などの楽曲制作をしたりするベーシストや音楽学校・音楽教室の講師として副業をしながらライブ活動をしているベーシストなどもいます。

デビューすることができた場合は芸能プロダクションや音楽レーベルに所属して、ベーシストとして活躍します。CDをリリースしたりライブ活動を行ったり、テレビ出演などメディアに出ることもあります。

ベーシストになる方法(資格取得方法等)

ベーシストになるための資格や試験などはありません。
自分はベーシストですと言えばベーシストになれてしまうのですが、だからといって何の技術も無い人がベーシストの仕事をもらうことは不可能です。
きちんとベースギターを演奏する技術や能力が無ければベーシストの仕事はできません。そのため幼少期からベースに触れており確かな技術がある、または音楽系の大学や専門学校で専門知識を学んでいるなど、確かな技術や能力、知識は必要不可欠となります。

その上でコンテストやオーディションを受けて賞を取る、デビューするなどチャンスを掴んでいくことになります。

ベーシストになるために専門学校などに通うことは、技術や知識を得るだけで無く多くのメリットがあるのでご紹介しておきます。
①オーディションを開催している
業界と結びついたオーディションを行っている専門学校もあり、デビューするチャンスが広がります。

②アンサンブルをすることができる
ベーシストは縁の下の力持ちなのでアンサンブル(2人以上が同時に演奏すること)の経験が特に必要なパートです。
専門学校では他のパートの学生とアンサンブルをする授業があるのでアンサンブルの経験を積むことができます。また、他のパートと接することによってそれぞれの知識や考え方を知ることもできるのです。

③プロの現場を経験できる
専門学校の講師にはプロのベーシストがいることがあり、その場合はプロから学び、共演もできる可能性があります。
また、学校のスタジオだけではなくライブハウスなどで実際に演奏の経験をすることができたりするため、在学中からプロの現場の体験をすることやプロの話を聞くことができるのです。

ただし、専門学校を選ぶ場合は口コミを頼りにせず、体験入学やオープンスクールなどに参加して、自分の目でレッスン風景やどのような講師がいるのかを確認しておきましょう。実際にみてみると、プロを経験したことがある講師が全くいない、自分が思う機材がそろっていないというケースがあるようですので、せっかく専門学校に行くのであれば納得のいく勉強ができるようにあらかじめしっかりと確認をしておくことが大切です。

今後のベーシストの将来性

実はベースは機械でまかなうことができるパートです。
「変態」なんて言われるのはここにも原因があります。

音楽自体は無くなることが考えられませんので、いかにベーシストとして自分が必要とされるかどうか、常に努力をしていかなければなりません。
例えばベースが入るジャンルには、次のようなものがあります。
・管弦楽(コントラバスもベースなのです)
・吹奏楽
・ジャズ
・ロック
・ポップス など
それぞれの分野で相手の音を聞き分け、同調しながらかつ主張していくことができればベーシストとして必要とされていくのではないでしょうか。機械にはできない音を出すこと、機械では出せない人間ならではの魅力を出していくことも必要でしょう。

自分が所属するバンドが成功し、ファンがついて有名になっていけば将来性があるといえるでしょうし、ベースだけでなく楽曲制作などもできるようになれば活躍の幅が広がるので、将来性が広がっていくと考えられますので、一概に将来性が無いというわけではありません。

ベーシストの就職先

ベーシストの主な就職先は次のような場所があります。
・芸能プロダクション
・音楽レーベル
・音楽スタジオ
・アーティストのバックバンド
・コンサート会場
・レストランやバー
・音楽学校
・音楽スクール など

ベーシストの平均年収・MAX年収

バンドに所属しているベーシストの月収は10万円が相場で、年収は120万円ほどしかないそうです。そのため、ベーシストとしてだけで食べていくことが難しく、他の仕事やアルバイトなど兼業をしている人が多いようです。

有名なベーシストなら月収100万円を越えるそうですので、単純計算で年収1,000万円を超える人も居るでしょう。このようなベーシストは様々なアーティストから声がかかったりアーティストのバックバンドとして契約し、ライブやレコーディングに参加したりするようですが、そんな人はほんの一握りです。
一握りになれるように、常に努力をしていかなければなりません。

なお、世界一稼いでいるベーシストは、ポールマッカートニーで2014年に年収71億円だったそうです。ただし彼の場合はベーシストとしてだけではなく楽曲作成もしていますし、ツアーにも行っていますのでベーシストとしてだけの金額とはいえないでしょう。しかしすごい額です。

ベーシストに向いているのはこんな人

ベーシストは「曲のリズムやグルーヴを作る大切な縁の下の力持ち」でしたね。
その立ち位置から、バンド全体を引っ張っていく柱となることがあります。
そのためバンド全体を見渡す広い視野を求められます。同時にリーダーシップや周りと調和をとっていける高いコミュニケーション能力も求められます。

だからといって目立つようなことはせず、あくまでも縁の下の力持ちとして働くことになりますのでうまく周りとのバランスをとれる能力も必要です。

ベーシストに関連する職業や資格

関連する職業

バンドを組んだ場合は、ボーカリストやギタリスト、ベーシスト、ドラマーが関連することが多いでしょう。それぞれについて簡単にみていきましょう。

●ボーカリスト
ボーカリストは歌手のことです。
ベーシストは曲のリズムだけでなくキーを正確に掴んでいるため、ボーカリストはベースから音を見つけやすくなるそうです。そのためキーをとるのが苦手な歌手にはベースを意識して聞かせてあげると良いのだそうで、ここでも縁の下の力持ちを発揮するのですね。

●ギタリスト
ギタリストはギターの演奏者です。
ギターの音は目立つため、音や自分が持っている技術にこだわるギタリストが多いようですが、そのせいで自分中心になってしまうギタリストも多いといいます。
自分中心のギタリストには、ベーシストのリーダーシップを発揮して、ギタリストの音や技術を褒めつつ、自分中心にならないように目立てるポイントをアドバイスするなどして周りとのバランスをとってあげると良いのだそうです。

●ドラマー
ドラマーはドラムの演奏者です。
ドラマーは大きな音が出る楽器に囲まれているため、他のプレイヤーの音が聞こえていない可能性があるようです。その場合は周りを確認することができるようにモニターの位置を変更するなどのアドバイスをしてあげると、ドラマーがより気持ちよくドラムをたたけるようになるそうです。

このように、ベーシストはバンドの中で非常に重要な役割を果たしています。
変態だ、需要が無いなどと悲観せず、自分がベーシストできることは何かを模索し力を発揮していくことが大切です。

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