2Dデザイナーになるには
- 2020.02.28
2Dデザイナーの概要や仕事内容
2Dデザイナーとは
2Dデザイナーとは、2Dグラフィックスをデザイン、制作する職業です。この2Dグラフィックスとは、平面に描かれるイラストなどの表現や、それらを描くための描画方法を指します。
2Dデザイナーは、主にゲーム業界で活躍しており、キャラクターや背景などのデザインを行っています。そして、近年では、2Dデザインによるものが多いスマートフォン用のゲームを手掛けることが増えているようです。
また、2Dデザイナーの仕事の中でもキャラクターをデザインする職種を、キャラクターデザイナーと呼ぶこともあります。
2Dデザイナーの仕事内容とは
2Dデザイナーの仕事は幅広く、多くの場合は分業して業務を進めています。主な仕事内容をご紹介しましょう。
- キャラクター、背景等のイラストデザイン
→ゲームに登場するキャラクターや背景を描く - 素材デザイン→ゲームの中で使われるアイテムや武器などの素材を描く
- ユーザーインターフェイス、エクスペリエンスデザイン→ゲーム画面に表示されるメニューやボタンなどの情報、または使用感をデザインする
- 2Dモーションデザイン→キャラクターの動きをデザインする
- エフェクトデザイン→光や衝撃等、演出をデザインする
2Dデザイナーのゲーム制作には、このような業務があり、それぞれの担当者がデザインを行っています。中でも素材デザインは、新人が行うことが多いようです。
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2Dデザイナーになる方法
2Dデザイナーになるための一般的な方法をご紹介しましょう。
学校で専門知識を学ぶ
2Dデザイナーの多くは、大学の専門コースや美術大学、専門学校など、デザイン系の学校で専門知識を学んでいます。学生のうちに専門知識の基礎をしっかりと身に付けておけば、就職活動やその後の実務など、将来的に大きく役立てられるでしょう。
学生のうちに作品を多数手掛け、ポートフォリオを充実させておくことも大切です。
制作会社に就職する
採用試験をクリアし、ゲームを始めとした制作会社やデザイン会社に2Dデザイナーとして就職できれば、2Dデザインの実務を始められます。企画から携わったり、クライアントの希望を受けたりして、キャラクターやその背景、モーションなどをデザインすることになるでしょう。
とはいえ、デザイン職の採用を勝ち取るのは決して簡単ではありません。就職活動では、自身のレベルや作風をアピールできるポートフォリオが重要視されると考えられるため、事前準備が必要です。
フリーとして活動する
2Dデザイナーの中にはフリーランスで活動している方も少なくはありません。ただし、フリーランスでの活動には、クライアントが依頼したいと思える実績や広い人脈が必要です。
よって、最初からフリーランスとして成功するのは難しく、まずは会社に所属して経験と実力を積み、その後独立を検討するのが良いでしょう。
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2Dデザイナーに求められる資格や試験
2Dデザイナーになるために、必ず取得しておかなければならない資格や試験はありません。資格よりも、2Dグラフィックスに関する高い知識や技術が求められるでしょう。
ただし、内容的に、2Dデザイナーの業務に役立つ資格は存在し、その代表的なものには「CGクリエイター検定」があります。ここでは「CGクリエイター検定」の概要をご紹介しましょう。
CGクリエイター検定とは
CG表現に必要な知識や技術を測る、デザイナーやクリエイターのための検定。出題範囲は、2DCGの基礎やデザイン、3DCG、映像制作、知的財産など幅広く、レベルはベーシックとエキスパートの2段階に分けられています。ベーシックは基礎、エキスパートは応用であるとお考えください。
公益財団法人画像情報教育進行協会によるこの検定は、同協会によるCGや画像処理に関する検定と組み合わせた受験も推奨されています。
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難易度や試験について
CGクリエイター検定の検定合格率は、ベーシックレベルで68.5%、エキスパートレベルで23.55%(2019年前期)です。上級になると、難易度が一気に上がることがわかりますね。
CGクリエイター検定の試験概要は、以下の表をご覧ください。
ベーシック | エキスパート | |
試験日程 | 7月・11月 | |
試験会場 | 全国20都道府県 | |
受験料 | 5,500円 | 6,600円 |
試験時間 | 60分 | 80分 |
試験形式 | マークシート | |
受験資格 | 特になし | |
合格条件 | 100点満点中70点前後で合格(難易度による) |
※2019年の日程です
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今後の2Dデザイナーの将来性
2Dデザイナーの需要は、今後も拡大すると考えられています。なぜなら、日本のゲームの人気は高く、近年ではスマートフォンやタブレットなどの普及により、それらの端末専用のゲームが続々と生み出されているためです。2Dデザイナーはゲーム業界で活躍することが多いため、このゲーム人気を背景に、その将来性は期待できると言えるでしょう。
ただし、ゲームに求められるクオリティは年々上昇しているため、それに伴いデザイナーに求められる技術的なクオリティも高くなっています。新たなソフトの使用が必要になることもあるでしょう。よって、長く2Dデザイナーを続けるためには、技術やセンスを磨く努力が常に求められると考えられます。
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2Dデザイナーの就職先
2Dデザイナーは、主にゲーム業界で活躍している職種です。そのため、就職先としてはゲームの制作会社やデザイン会社が挙げられます。
ひと言に2Dデザイナーとは言っても、その仕事はキャラクターデザインや2Dモーションデザイン、インターフェイスデザインなど多岐に渡るため、分野ごとに分かれた業務を行うことになるでしょう。
また、会社に属さず、フリーの2Dデザイナーとして活動する方もいます。フリーのデザイナーが仕事を行うためには、実績はもちろん人脈も必要になるため、会社で経験を積んだ方が独立してフリーになるケースが多いようです。
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2Dデザイナーの平均年収・MAX年収
2Dデザイナーの年収は、キャリアによって大きく変わります。目安は300万円〜500万円ほとであり、キャリアが短い場合には200万円代であることもあるでしょう。逆に、キャリアが長い、もしくは優れた実績がある2Dデザイナーは、目安を大幅に超える年収を受け取っている場合もあります。
日本人の平均年収が440万円ほどであることを考えると、一般的な2Dデザイナーの年収は平均的ですが、キャリアや実力によっては高収入を目指せると考えられます。
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2Dデザイナーに向いているのはこんな人
2Dデザイナーは、主にゲームのキャラクターや小物、背景などをデザインします。その業務にはデッサン力や高い感性が求められるため、美術的なセンスに長けている方は、2Dデザイナーに向いていると言えるでしょう。
さらに、数あるゲームの中で人気の作品を生み出すためには、他にはない発想力も必要です。そして、その発想を生み出すには、ゲームに対する熱意も必要だと考えられます。
また、2Dデザイナーは、単独ではなく複数人のチームで作品を作り上げます。スムーズに業務を進め、良い作品を作るためには、高いコミュニケーション能力があると尚良いでしょう。
こういった要素を兼ね揃えている方は、2Dデザイナーに向いていると言えます。
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2Dデザイナーに関連する職業や資格
2Dデザイナーに関連する職業
2Dデザイナーに関連する職業には、以下のようなものがあります。
- ゲームクリエイター
- グラフィックデザイナー
- アートディレクター
- 3Dデザイナー
- Webデザイナー
- CGディレクター
- CGモデラー
- CGアニメーター
これらの職業は、CGやゲーム制作に関わるものです。そして、2Dデザイナーという職業があるように、3Dデザイナーという職業も存在します。2Dデザイナーは、このようなディレクターや他種デザイナーとチームを組み、作品づくりを行っているのです。
2Dデザイナーに関連する資格
2Dデザイナーに関連する資格には、先ほどご紹介した「CGクリエイター検定」の他にも、以下のようなものが挙げられます。
- CGエンジニア検定
- 画像処理エンジニア検定
- Photoshopクリエイター能力認定資格
- Illustratorクリエイター能力認定資格
- 色彩検定
- カラーコーディネーター検定
CGやイラストソフトに関する資格はもちろん、色彩に関する資格も、キャラクターデザインや背景デザインに役立ちます。資格取得は必須ではありませんが、こういった知識を深めていくことで、実務の幅は広がるでしょう。
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