通信制大学とは？

　
通信制大学とは、テキストを使用した「テキスト授業」、スマホやパソコンで動画を視聴する「メディア授業」、指定会場一定回数通学する「スクーリング授業」これらを組み合わせて学習する大学です。基本的に自宅学習が中心です。

通信制大学は大卒扱いになるの？

基本的に、４年間で合計124単位を取得します。
卒業試験や総合面接試験をクリアして、学士（大学卒業資格）となります。
ただし、学校により異なる部分もあります。事前に確認してください。
単位の取得方法は、レポートを提出し、単位認定試験を受けます。

通信制大学に進学する人は？

在学する人の年齢層は幅広く、次のような人が多いです。
働きながらキャリアアップを目指す社会人。
結婚後育児や家事を話しながら資格取得を目指す主婦。
もちろん高校を卒業してすぐの人もいます。
通信制大学は書類選考で入学できることが多いです。
入学は、春と秋に2回できます。

通信制大学は何校あるの？

２０２１年4月現在で日本全国に45校の通信制大学があります。（短期大学、専門学校、大学院を除く）
キャンパスを持つ通学制の大学が通信課程を設けている大学や、通学制はない通信教育専門の大学があります。
一昔前だと、通信制大学は大卒資格を目指す社会人が通う学校というイメージでした。しかし、近年では若い人でも通信制大学を選ぶ人が増えています。
おすすめの大学を探してみる

通信制大学のメリットとデメリット

通信制大学のメリット

・学費が安い
　通信制大学は、学費が安い傾向にあります。
通信制大学では、費用を抑えて通学制と同程度の学びを得られます。
国の奨学金も使用できます。
学校ごとに、授業料免除制度や奨学金制度があります。
学費の分割払いの仕組みが用意されているところもあります。
学費は大学によって異なるので、事前のチェックが必要です。

・時間的地理的な制約が少ない
　通信制大学は、自主学習がメインだから、時間的・立地的制約が少ないです。
自分のペースで学習できます。
インターネットの発達により、完全に通学不要な通信制大学もあります。

・充実した編入制度や在学の仕方がある
通信制大学の在学方法は、２通りです。
１つは、入学編入から規定数の単位を取得し卒業を目指す正科生です。
正科生は、卒業すると大卒資格を得ることができます。
２つ目は資格取得に必要な科目だけ履修して単位を取得する科目履修生です。
すでに学歴がある場合、通信制大学は2年から４年次に編入が可能です。
大学中退の場合も2年以上在学していた場合、編入できる可能性が高いです。

・様々な資格取得を目指すことができる
通信制大学で、教員免許、保育士資格、認定心理士や社会福祉士の資格目指す事もできます。取得できる資格をもとに学校を選ぶ方も多いです。

通信制大学のデメリット

・卒業は簡単ではない
通信制大学の卒業率は15%程度と低いです。
自分のライフスタイルに合った通信制大学を選ぶ事が重要です。
自分のスケジュール管理が重要になります。

仕事を優先して、思うように単位を取れないというケースも多いです。
自主学習がメインのため、やる気を維持することが大切なポイントです 。

また、学校や取りたい資格によっては「スクーリング」があります。
スクーリングは学校が指定する日時に会場に行く必要があるので、社会人の方にはデメリットになることも多いでしょう。
休暇を取る必要があったり、交通費や宿泊費がかかったりします。

無理なく通える通信制大学を選ぶのがお薦めです。
パンフレットやホームページでカリキュラムやシラバスをご確認ください
やる気の維持は学習サポートが充実した通信制大学を選ぶと良いでしょう。
おすすめの大学を探してみる

通信制大学のランキング

通信制大学は、基本的に無試験なので偏差値はありません。
そのため、大学を選ぶとき何を重視するかによって項目別に調べることが重要です。

卒業率で比較

人間総合科学大学　　　　　　　　　　　　　　　　　　　約８０％
産業能率大学　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　７７％　
サイバー大学　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　７６％

単位取得率で比較

京都芸術大学通信教育部芸術教養学科　　　　　　　　　　９０％以上
早稲田大学人間科学部eスクール　　　　　　　　　　　　 約９０％
東京未来大学通信教育課程　　　　　　　　　　　　　　　約８８％
※単位取得率は非公開です。

学費で比較

大阪学院大学　正科生　　　　　　　　　　　　　　７７，０００円
中部学院大学　社会福祉コース　　　　　　　　　１００，０００円
日本福祉大学　医療・福祉マネジメント学科　　　１００，０００円
近畿大学　法学部法律学科　　　　　　　　　　　１００，０００円

まとめ

通信制大学は学費が安く、基本的には試験がありません。
卒業するにはそれなりに覚悟が必要であることは事実ですが、「学びたい」と思う強い意志があれば、不登校などの経験があってもチャンスがあります。

様々な学校を比較してみて、自分に合った大学を選んでみましょう。